真の治癒術士《ヒーラー》6(最終話)
最終話「炎の勇者」
東宮の謁見の間にメイド長と妖精侍女ほか5名が現れた。
彼女たちは、侍女服ではなく私服姿で、透けて見えそうなふわふわの衣裳が妖精族らしく、とても可愛らしかった。
勿論、メイド長の年齢でも可愛らしいと言って良いなら、彼女も可愛らしい。
「教皇様にはご機嫌麗しゅう」
「あらたまって、どうしたんですか? 暫く休暇でしょうか? 里帰りですか?」
「それが、私たち、皇宮の侍女を解雇されました」
ええっ?
魔族が集まっているから人手は足りないはずではないだろうか?
特に、これから披露宴があるから、更に忙しくなるはずである。
「おかしいじゃないか! 魔王城の人手が増えるならともかく、人手を減らすなんて!」
足置きが真っ先に吠えるが、僕も同意見である。
皇宮に侍女が何人いるかわからないけれど、この時期に解雇するのはおかしいと思う。
「魔王は何を考えてるんだろう?」
「それがですね。魔王城が新築同然になって、人手がかからなくなったから、侍女の人数減らすと言い出されて……」
僕のせいなの?
「特に、日頃から態度が悪いのは、『皇宮』にはいらないと仰いまして、我々が選ばれました」
「態度が悪い?」
「はい。特に骨董品に対する愛が足りないとか」
「あははは、それじゃみんな解雇だな。丁度良いじゃないか、教皇。こっちは侍女が足りないんだ。みんな雇ってしまえよ」
「そうなれば、こっちは助かるけど、勝手に雇ってもいいものだろうか? 銀髪の王女、どう思う?」
「私は構わんと思うぞ。魔王はもうすぐ引退じゃからな」
「引退?」
「ああ、私たちが結婚し、跡継ぎが生まれたら引退すると言っておった」
「そうなの?」
「教皇が次の魔王に就任するのに、邪魔者が出ないか見極めようと思っておるのじゃろうな。弟たちは幼いから跡継ぎには無理そうなのじゃが、その母親たちと魔族の有力者である祖父たちがどう出るかわからんからのう」
「いや、僕は魔王になりたい訳じゃないけど……」
「そうはいかぬよ。それに教皇が仮に反対されても、私たちに子供が産まれればどうせ魔王候補なのじゃから、その時点で教皇を次期魔王として認めるしかあるまい」
銀髪の王女の母は、先代魔王の娘である。
由緒正しい魔王の血族である。
ここは、そのまま女魔王でいいような気がする。
しかし、そうなると、僕は何になるのだろう。
女魔王のヒモかな?
「でも、魔王って強くないとなれないんじゃない?」
「まあ、強いに越したことはないが、一番の資格は魔族が得をするかどうかじゃな。そう言った意味では人間族や獣人すら支配下に置いた教皇には誰も敵うまい」
いや、誰も支配下にしてないからね。
ここのメンバーだって、元勇者のパーティだったから何となく僕の奴隷認定されてしまい、何となく可哀想だったから、何となくドサクサ的に手助けして、それで何となくこっちの陣営になってしまっただけなのだ。
そもそも、『教皇』と言う呼称も、ただのあだ名に過ぎなくて、何の権威も後ろ盾もないのである。
魔族側には、当然のことながら、教会も信仰もない。
ちなみに、人間の教会は僕の『世界同時治癒事件』により信用を失い、形骸化している。
今まで、聖職者であり治癒能力者である教会の幹部たちが、人々を治癒することなど無かったからだ。
(現実には能力がしょぼかったのだ。ある程度の能力があれば冒険者のパーティに入っているからだが、信仰心と地位で誤魔化してきた)
「魔王が勝てたのは教皇のお陰」(女魔法使い)
「私もそう思うぞ」(女騎士)
「その意見に賛成だ」(女剣士)
「流石は私の教皇様ですぅ」(王女)
「仕方がありませんよね」(先生)
「結果がすべてです」(メイド長)
「最初から、応援してたのよ」(獣戦士)
明日は披露宴の一環として、この東宮で舞踏会が開催されるため、東宮のメンバーは全員が揃っていた。
それどころか、人手が足らずに例のウエイトレスたちや良くわからないまま居着いているお手伝いたちまで動員しているが、とても手が回らない状況である。
居酒屋の女主人ほかの奴隷たちも、酒や料理の手配で一杯一杯である。
内輪だけとは言え格式がある儀式などには、どうしても経験者でなければ回せないことが多く、お手伝いやお針子とかを指揮したり、主役の王女たちの介添え役も必要だった。
それに、女騎士や女魔法使いは主賓のつもりであり、女剣士や先生までもドレスアップの準備をしている。
家臣団とか言っているが、なし崩し的に夫人として認められたいのだと思う
獣戦士は、趣味が裁縫で腕前はプロ級なので呼んでおいたのだ。
何と言うのか、一番役に立っている。
だが、この状況で、経験のある侍女が何人も解雇されて僕のところに挨拶に来るというのは、魔王の配慮と考えることもできる。
大丈夫だろう。
「東宮では、侍女ではなくメイドと呼ぶことにします。よろしければ、正式なメイドとして雇用しましょう。見たとおりの状態ですから今日からお願いできますか?」
「はい、よろしくお願いします。教皇様」
全員がこうなることを見越して訪れたみたいだった。
だけど、必要だから構わないだろう。
「あなたをメイド長に任命します。部下を教育してください。それから、制服は間に合わないのでドレスを着て、エプロンを必ず着用してください」
「承りました、教皇様」
これで、すべて上手くいった。
王女たち主役は喜んだし、女性陣はみんな大歓迎だった。
お手伝いたちは正式に『メイド見習い』になり、各メイドの下について教わることになった。
ただ…… ひとつだけ問題が起きた。
裏の森に用足しに出ると、何故かメイド長が溲瓶を持って追いかけてくるのだ。
「教皇様が、野人のごときお振る舞いは断じていけません」
森の中でメイド長が溲瓶に排泄させようとする。
無理だ! 文化が違うとは言え、これは無理である。
「今更、恥ずかしがる必要はございません」
「いや、メイド長も真っ赤ですから、余計に恥ずかしいですよ」
「と、とは言え、教皇様なのですから、メイドの一人や二人気にしていては、威厳が保てませんよ」
「しかし、僕は、その、童貞なんです」
メイド長は僕の腰あたりから顔を上げて驚いていた。
「ま、毎晩、王女たちとお過ごしですよね。と、トリプル合体なさってるのでしょう?」
「いえ、それが誤解なんです。王女たちとはキスしているだけで、その、そう言うのは婚姻の儀が終わってからにしようと……」
トリプル合体は、治癒の技名である。
誤解しないように。
とは言え、『お触り』ぐらいはしているけどね。
王女たちは処女だから、それでも凄いことらしい。
もう大変である。
本当に凄いことだけどね。
でも、と言うか、だから僕は童貞である。
経験値から言えばBである。
Bー29、ぐらいかもしれない。
そんなに凄くはないか。
東京を焼け野原になんかできないし。
「そ、それでも、これは認められません! 貴人としての自覚をお持ちください」
「でも、できそうにありません」
「初めては緊張しますよね。では、緊張を解きましょうか」
メイド長はキスしてきた。
それが、どうにも可愛いキスで、幼い少女が初めてするような唇だけのキスだった。
身体は震えている。
「ど、どうでしょうか? 自分の、お、女にしたような気分になりましたか?」
そう言われても、全然、自分の女とかの気分にはならないからね!
むしろ、可愛くて、余計に恥ずかしいからね。
「メイド長は、こう言う経験はあるのですか?」
「も、勿論です。ありまくりです。だ、だから任せてください!」
どうにも信用できなかったが、仕方がない。
僕は覚悟を決めて、出しづらいものを、更に出しづらい形状になっているモノを、出すために、何とか引っ張り出した。
出すためには出さなければならない。
いつまでも、我慢しきれるものではないからである。
べろん。
「きっ!」
「き?」
「きゅー」
メイド長はゆっくりと倒れていった。
悩んだ末での折衷案なのか、パンツは色っぽい大人用だったが、大人用なのは中身の方だった。
この人は『もの凄い身体』をしていて、地味な服装で隠しているから、余計にドキリとする。
男が頭に描く、理想のような体型をしているのだ。
何と言うのか、出っ張る部分より、ヘコんでいる部分が凄いのだ。
これぞ『くびれだ』と言うような感じである。
このパンツから流れ出る両脚だけでも、3年ほどは御飯だけで大丈夫そうだ。
裸になったら、きっとレベル100である。
しかし、僕はそれを放置して、更に森の奥に急いで行って。ゆっくりと用足しをした。
「はあー、極楽極楽」
ガサリ。
そちらでは妖精侍女、いや、妖精メイドが覗いていたのか、彼女も気絶していた。
まあ、色々と大変だったが、翌日の夜は東宮主催の舞踏会である。
ところが、開催直前に奴隷がひとりやってきた。
近衛兵が付き添っている。
「教皇。久しぶりね」
「あなたは、娼婦?」
「失礼ね。今は勇者の女よ。……勇者夫人よ」
後半は、今思い付いた、付け足しのようだった。
「勇者と暮らしているというのは風の便りと言うか、噂を聞いていましたよ。それで、どうしてこんなところにいるんです?」
「勇者と一緒に捕まったのよ」
「あなたは関係ないでしょう?」
「関係あるわよ、勇者夫人なんだから」
まあ、勇者との関係はともかく、この人は恩人でもあった。
僕が野宿しないで済んだのは、この人のお陰である。
空き部屋を提供してくれたのだ。
トイレは貸してくれず、外でしていたけど……
その頃から癖になっているのだろうか?
「ちょっと、待ちなさいよ~!」
少し太い声が飛び込んできた。
身体も少し太かった。
一昔前の給食のおばさんみたいな格好をしているが、居酒屋の女主人である。
元かな?
今は、おタマを振り上げて、怒り狂っている。
「あんた、調子に乗りすぎよ! 元々は私が勇者の彼女だったんだからね! 初めても一緒だったんだよ」
「ただの元カノでしょ、あなたは勇者に捨てられて、忘れられたのよ」
「何ですって! あんたこそ勇者に選ばれずに何年もベソかいて暮らしていたじゃないの!」
「む、昔の話よ!」
「ふん! それで勇者の代わりの男を捜して、最後は娼婦をしていたんでしょ。いい男はいなかったのかい? それとも、相手にされなかったのかい」
「な、なんですって! あなたこそ勇者に飽きられて捨てられてから、腹黒の悪党の本性を発揮して、悪の巣窟を経営して、そこにいる売春婦たちから上前を跳ねていたじゃない!」
「なんだと! このベソかき女!」
「何よ、腹黒デブ!」
「誰が腹黒だ!」
「誰がベソかきよ!」
突然の修羅場である。
ウエイトレスたちも、急に話に巻き込まれて仰天している。
いや、勇者の元カノ話に驚愕しているのだろうか?
あの口やかましい女騎士も驚いて口を開けている。
他の連中も似たり寄ったりである。
金髪の王女だけは、今夜のドレスを気にして、姿見に見入っている。
大物と言うか、勇者に興味が無いのだ。
しかし、勇者って何歳なのだろうか?
美少年のイケメンに見えたが、王女を嫁にしようと気を遣っていたから若いのだと思っていたけど、若作りしていたのだろうか?
精神的には、結構、大人っぽかったな。
その時である。
どかん!
謁見の間の扉が壁ごと吹っ飛んで、近衛兵も吹っ飛んだ。
「きゃー」
「ひゃー」
「何なのよー」
壊れた壁から現れたのは、巨大な炎の塊で、大きな火の玉だった。
もの凄い輻射熱である。
不謹慎だが、今夜の肉料理に使えたらいいなぁと思ってしまった。
無能力者の持つ能力のひとつ、貧乏性である。
王女たちが慌てて僕の左右に飛び込んでくる。
魔法が使える連中はそれぞれで防いでいるが、防御できない何人かは、女魔法使いが転がっていた近衛兵の盾や家具などを使って守っていた。
「ヒール!」
僕は治癒術を使って援護するが、元の火の玉を何とかしなければ終わらない。
けれども、僕には攻撃力がなかった。
しかし、銀髪の王女はともかく、金髪の王女の能力って何なのだろう?
いや、それは後回しだ。
「王女を焼き殺す気かい、勇者」
途端に、大火球の炎が縮んでいき、人間の姿の炎になった。
少し、項垂れているように見える。
失敗したと言う気持ちが、何となく伝わってくるような気がする。
男は好きな女の前では、どうしても格好いいところを見せようとするが、暴力的で粗野なのは、逆に印象を悪くする。
「……王女、どうか僕と王国に帰りましょう」
「ふぇ、何故ですか?」
「僕は貴女が12歳の時からご一緒して、ずっと好きでした。貴女が15歳になったらプロポーズしようと前々から計画していたのですよ」
つまり、魔族を打ち倒したら王国に帰って、王女が15歳になるのを待って挙式する計画だったのだろう。
『この戦争が終わったら、結婚するんだ』
とか、死亡フラグになるようなセリフを吐いたに違いない。
「私、これから教皇様と結婚するんですぅ」
「王女! 僕とずっと一緒だったではないですか。これからも、どうか一緒にいてください!」
「そんなぁ、困りますぅ」
王女は僕の右腕にしがみついた。
「教皇、君からも何とか言ってくれたまえ」
「いや、結婚は女性の意思を尊重すべきでは?」
「うぬぬ……」
勇者は炎を纏うのをやめて、いつもの姿に戻ったが、諦めた訳ではないようだった。
「教皇! 君さえ現れなければ……」
「そう言われても、僕は何もしてませんよ」
「ふざけるな! 許さない! レーザー!」
僕の両肩から腕が焼け落ち、しがみつく左右の王女は、僕の腕を一本ずつ持つことになった。
やはり、勇者も転生者であるようだった。
「大変じゃ、教皇。早く治癒するのじゃ」
「教皇様、痛くないですか?」
王女たちは蒼くなっているが、僕の治癒術だけは信じているようだった。
「ヒール」
僕は治癒術で自分の腕をくっつける。
「レーザー!」
再び勇者の魔法を浴びて、両肩から焼け落ちる。
「ヒール」
「レーザー!」
「ヒール」
「レーザー!」
「ヒール」
「レーザー!」
「ヒール」
これはきりがないぞ。。
勇者は子供っぽいところがあった。
意地になっているのかもしれない。
しかし、千日手のように、暫く続いた。
「レーザー! はあはあ」
「ヒール。気が済みましたか?」
「くそぅ、僕は王女と一緒になるために努力してきたんだ。君なんかにわかるものか!」
「そこにいる、お二人を捨ててですか?」
「なにっ、えっ、ああっ、何で?」
勇者は気付いていなかったが、女主人と元娼婦はずっと前からそこにいたのだ。
多分、勇者が助けに来たのは『自分だ』と二人とも期待していたと思う
「勇者っ!」
「勇者、私よ!」
二人ともちょっと年増だったが、勇者には女の顔を見せていた。
色々あったのだろうが、勇者を好きなのはどうやら本当らしい。
色々と、やったのだろう。
「勇者様ー」
「きゃー、久しぶりー」
「会えて嬉しいでしょう?」
空気が読めないウエイトレスたちが、勇者に媚びを売る。
勇者は若返っているウエイトレスたちに気付いて驚いているようだった。
過去に関係があったことは一目瞭然である。
女主人と元娼婦の目が恐ろしい。
「だけど、しかし、僕は……」
それでも勇者は王女を見た。
未練と言うだけではなさそうだった。
「やはり、君は許せない、教皇!」
「レーザー!」
「ヒール」
「レーザー!」
「ヒール」
「レーザー!」
「ヒール」
再び、同じ遣り取りが続いた。
「レーザー!」
「ヒール」
「ねえ、金髪の王女?」
「レーザー!」
「何ですか?」
「ヒール」
「君の能力って何なの?」
「レーザー!」
「ヒール」
「可愛い、です?」
「レーっ、つつ」
勇者がこけた。
きっと、王女の能力には、魅了みたいなものがあって、自然と発動しているのかもしれない。
勇者はそれに気付いたようだが、未練が残されていた。
これは、もう一押し必要だろう。
「先生、お願いします!」
「はい」
勇者はごつい用心棒でも現れるのかと身構えたが、先生は美しい少女だった。
「先生、今度は15歳頃をイメージしてもらえますか?」
「ええっ? ちょっと恥ずかしいかも?」
「いや、きっと可愛いと思いますよ」
「でもぅ、先生としての威厳が少し、ねぇ」
既に17歳の少女に戻ったところで、威厳なんか無くなってますからね。
むしろ、美少女ですからね。
「では」
「ひゃぁん、ふぅぅんん」
「君は、少女を盾にするなんて、卑怯だぞ!」
「誤解ですよ、ヒール」
僕は17歳の先生のおっぱいを忘れないように脳裏と両手に焼き付けた。
「ふぁぁん、出ちゃってる、出ちゃってる、いっぱい出ちゃってるん!」
勇者は呆れて見ていたが、他の連中も呆れて見ていた。
しかし、治癒の効果は抜群だった。
「勇者っ!」
「勇者、私……」
15歳の女主人は腹黒さなど一切感じさせない、ポッチャリ系の色白美少女だった。
ちょっと、いいかも?
15歳の元娼婦は、スレンダーな清楚系美少女だった。
ちょっと。いいかも?
流石の勇者も驚いていた。
少女たち5人は、勇者のところに集まり、泣く者あり、はしゃぐ者あり、恥ずかしがる者ありで、微笑ましいと言うよりは、羨ましい光景だった。
勇者は魅了が取れたと言うか、憑物が落ちたというか、毒気を抜かれたと言うべきだろうか、少々疲労していたが嬉しくない訳はなかった。
その後、勇者は15歳の処女を5人も引き連れて人間族の王国に帰り、国の再建に努力した、とはならなかったが、妻たちと楽しく暮らしているようだった。
僕の方は、あれから勇者が壊した東宮を治癒して、舞踏会の準備をした。
金髪の王女には王様以下、王家の親兄妹に紹介され、魔王には妻たちや銀髪の王女の兄弟姉妹を紹介された。
しかし、王様には7人も妻がいるらしく、長男の王子はともかく、妹たちが多いので覚えるのが大変だった。
それでも、魔王には666人も妻がいて、内輪の集まりだと言うのに、大変な人数だった。
僕の舞踏会でのお相手は、少し以前と感じが変わっていた。
金髪の王女(14歳)。
銀髪の王女(14歳)。
桃髪の王女(13歳)
赤髪の女騎士(15歳)。
黒髪の女剣士(15歳)。
青髪の女魔法使い(年齢不詳)。
茶髪の女司祭(15歳)。
緑髪のメイド長(15歳)。
緑髪の妖精メイド(13歳?)。
それにだ。
黄髪の獣戦士(♀15歳)。
「ねえ、これっておかしくない?」
「教皇のせいだから、責任とってね!」
「何となく、いけないことのような気がする」
「いいのよ、処女は初めてだし」
普通、処女は初めてだと思うよ。
完
最後まで、ありがとうございました。
そして、最後まで、すみませんでした。