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懺悔

この世には数多くの主人公がいる。

世界の勇者、異世界転生して成功を収める主人公、圧倒的なスキルで無双する主人公。

僕はそのどれにも該当しないいわゆる「モブ」である。

ニュースに出てくる偉い人や学校の校長は皆、「君たちこそが今の時代の主人公である。」などとほざいているがそんなわけがなかろう。

モブにすらならないかもしれない。

主人公かもしれない人間の視界にも入らない人間。

背景にすらなれない。終わった人間である。

今更ながら後悔しても、もう遅いことも理解している。

所々が錆び、どことなく寂しさと虚しさを纏った鉄格子を見つめながら思考を重ねる。

悲劇の主人公ぶるな。

全てお前のせいだ。

なぜ後悔する。

自分でやったくせに。

考える度に脳みそが圧迫されているような気分になり、身体を捻じるようにばたつかせながら頭皮を掻きむしることしかできない。

胸が苦しい。

病気でもなんでもなく、自分の犯した罪の数々でどうしようもなく締め付けられる胸を皮膚が引きちぎれんばかりと爪を立て、掴み、掻きむしった。

しばらくすると何もかもどうでもよくなったかのように不思議と落ち着いた。

許してくれとは言いません。

でも僕はここに書かなくてはなりません。

そうしなければ僕はこの先も罪を償おうと思えなくなってしまう。

罪が薄らいでしまう。

読者よ。「この世で最もクズな人間」である僕、「五十嵐海斗」について懺悔します。

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