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的になった子



「選別が終わった後、2週間ほど訓練がありました」


 そこで施されるのは、最低限の訓練だけ。


 木製の訓練用銃と荷物を渡されての走り込み。茂みから茂みへの匍匐前進。そうしたことを何時間もやった後、自動小銃の扱いと整備を学ぶ。


 食事の時間すら訓練だ。1分以内に食べ終わらなければ、残りは捨てられる。子供たちは身体と精神をいじめ抜かれ、ゴブリン・ファクトリーに従順な少年兵となっていく。


「訓練はすべて競争形式でした。1日の訓練の終わりに、一番成績が悪かったものが全員からリンチされる決まりになっていました」


 袋を被せられ、同じ少年兵から棒で叩かれる。叩き方が甘いと教官からの制裁が行われるため、皆が必死の形相で棒を振るった。


「僕の時は……皆の中で一番年下の子が毎回最下位になっていました」


 袋を被せられ、棒で叩くたびに呻き声や泣き声が聞こえる。痛めつけられた身体では訓練をこなすのも難しくなり、その子は制裁の常連となった。


「僕は……できるだけ手加減して叩くようにしていました。その子は……僕が最初に殺した子の弟だったんです」


 だが、その手加減はすぐに教官に見破られた。


 見つかった時、ダガーが皆から叩かれることになった。もちろん、袋を被せられた状態で。


「とても恐ろしい体験でした。同じ立場の子たちが、容赦なく叩いてきて……。それも、いつ叩いてくるか見えない。ずっと身構えていて……最後は恐怖で失禁していました」


 リンチが終わった後、ダガーは教官に耳打ちされた。


 お前が庇っていたゴブリンが、一番力強く叩いていたぞ――と。


「僕はその日以降、手加減をやめました。それどころか……あの子がまた最下位を取るよう、整備訓練用の銃の部品を抜き取ることまでしました」


 教官の言葉が真実だったかはわからない。ダガー自身も「嘘だったかもしれない。それはわかっていたんです」と語った。


「最下位になりたくなかった。死にたくなかったんです。痛いのも、怖いのも嫌だったんです。あの子は……10日目に死にました。集団リンチ後、ベッドに辿り着く前に……廊下で倒れたようです」


 遺体は射撃訓練の的として使われた。


 ダガーは「僕が殺したようなものです。僕は、あの訓練期間中に2人もの命を奪いました」と語った。記者が「貴方のせいじゃない」と言っても、彼は考えを変えなかった。


「隊長たちも言ってくれました。『お前のせいじゃない』って。でも、僕が殺したんです」


 過去を忘れないために、彼は少年兵時代の名であるダガーを名乗り続けた。


 彼は、自分自身を殺してしまったかのようだった。




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