館へようこそ主さん
目覚めたら私は見覚えのないところに横たわっていた。
人間とは、欲深く。人間とは、とても愚かな生き物だ。
「ん……、ここは……。」
目覚めるとそこは広い草原で、
目の前にはとても大きな館があった。
「エリカ!いらっしゃい!」
意識が朦朧としている隣で自分と同じ歳くらいの女の子が私に話しかけているのが分かった。
「あの、貴方の名前は?それとここはどこなんですか…?」
「僕は杏!やっと来たんだねエリカ!ここはね、秘密の館だよ!」
「秘密の館…?」
「そう!秘密の館!この館は実はエリカの屋敷なんだよ!主様ってこと!それに、僕らは今日から家族なんだよ!よろしくね!エリカ!」
「家族?館?よく分からないけど…、まだなんも分からないから…。とりあえずよろしく?」
そんなこんなでぬるっと始まった館での生活。杏ちゃんはとても明るい子で楽しそう。しかし問題が一つ…。自分にはここに来る前の記憶が無いのだ。私は一体何をしてここにいるのだろうか。それにこの館、なんだか奇妙だし…、とりあえず私はここから早く出なければ、そう思った。
「おかえりなさい、エリカ。これからずっとずっと一緒だからね。」
と、館の中で誰かがぽそっと呟いた。
こんにちは!初めましての方は初めまして、田中69です。「僕の楽しい学園生活」と同時進行で新しいお話、「私と貴方の秘密の花園」を書こうと思います。どんどん可愛い我が子が小説へと…。感激ですね。二つの作品、どちらもまだまだ続くのでぜひ次回も、そしてもう一つの作品、「僕の楽しい学園生活」もご覧になってくださいね。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!