第七 歴史の勉強
ピアノのレッスンを終え、歴史の勉強をする。
そして、王族に伝わる言いつけについて話す。
守護三者、龍人にまつわること、竜魔の森について、、、
王国が世界に認められた経緯を話す、、、
「さぁ、次は、歴史の授業だね、カーミス。」
「う、うん、歴史か~、苦手なんだよね、、、」
「どうして?家系をたどったりしてみると意外なことがわかるかもしれないのに?」
「う~ん、覚えるのがね、苦手なのよ、、、」
「そうなの、なら、覚えておくと案外助かるものよ。」
「え、、、?どういう、、、」
「まぁ、それはおいおいわかることだよ。」
「え?う、うん、あ、着いたよ。」
カーミスがそういい、部屋の扉を開く。
「お帰りなさいませ、カーミス様。」
「うん!!ただいま、今日の歴史は何をするの?アリス。」
「はい、今日の歴史は、王国がどのようにできたのかについてです。」
「王国の成り立ち、、、」
「えぇ、カーミス様は、何か国王様から聞いていますか?」
「う~ん、龍人様には喧嘩を売るなと竜魔の森には軽々しく入るな、それと、守護者についてぐらいかな?」
「そうですか、何か詳しい内容は?」
「いや、特に詳しくは、、、」
「そうですか、では、まずはどうして龍人様に喧嘩を売ってはならないかですね、龍人様の身体能力は我々人間の約十倍、魔力に関しては龍脈とつながっているためほぼ無限に近いですね、ですが、龍人様の恐ろしいところはそこではありません、龍人様はそれぞれ「スキル」というものを神様からもらっています、タリア様も持っていますよね?」
「ん?ま、まぁ、持ってるけど、どうしてそんなことがわかるの?」
「これは、これまでの王族の皆様が調べ、わかったことです。」
「ふ~ん、随分と調べたね。」
「ですが、その「スキル」の内容がわからないのです、、」
「「スキル」の内容ね、、、確かに、知らないでしょうね、私たち、龍人には二種類ある、私のように「常時発動型のスキル」そして、お父さんのような「自発的発動型のスキル」の二種類、まぁ、常時発動型は分かりやすいわね、自発的発動型は、自分で、いつ、どう発動するかの条件を付けて、それに見合った能力になる。」
「、、、つまり?どういうこと?タリア。」
「あ~、簡単に言うと、自分で能力を決められるけどあまり強力じゃないってのが「自発的発動型」、自分で能力は決められないけど強力ってのが「常時発動型」ってこと。」
「なるほど、、、じゃあ、タリアは、自分で能力を決められなかったの?」
「うん、私は決められなかったけど、それ相応に強力だよ?」
「そうなんですね、それは面白そうですが、また今度にしますね、そして、次ですね、竜魔の森には軽々しく入るなですね、これは簡単です、竜魔の森には私たちの近くにある森、魔獣の森にいる魔獣の上位種や変異種などが生息している森です、つまり、私たちでは、太刀打ちできないのです。」
「そういえば、カーミス、なんで、竜魔の森にいたんだ?」
「え?そ、それは、、、」
「まぁ、答えたくないならいいんだけど、、、」
「う、うん、ごめんね、今は答えられないの、、、」
「そう、わかったわ。」
「んん!!そして、最後、守護者についてです。
守護者とは、この王国の建国に携わった者たちのことを言います。」
「建国に携わったもの?それは、、、」
「そうですね、民も建国に携わった者たちですが、基礎になったものを作った方は三人います、「調停者」「処刑人」「王権者」の三名がいます、そして、今の王族の祖となった人は「王権者」です。」
「、、、聞いたことなかったな~、タリアは聞いたことあった?」
「ん?私は、知ろうと思えばいくらでも知れるからね、だから、人の歴史はあまり興味がないの。」
「そう、、、龍人様も色々と大変なんだね、、、」
「ん?そうかもね、、、でも、それなりに自由だよ。」
「ふふ、そう、、、」
「さて、これが、王族に語り継がれるものです、これからは、王国そのものの歴史についてです。」
「まず、建国からですね、その昔、この王国があった土地は不毛の土地でした、ですが、先ほど言った守護三者によって、王国が建国されました、しかし、王国が認められたのは、今から約150年前です、建国自体は今より約300年前です。」
「つまり、150年もの間、王国としてではなく、不毛の地に何かができたということですか。」
「まぁ、世界の認識はそれでしたね、しかし、この王国が認められたきっかけは、人類で初めて竜魔の森に入ったためです。」
「え!?そうだったんですか!?」
「えぇ、そうですよ、この際に竜魔の森に行ったのは、守護三者と初代近衛騎士団長様率いる第一部隊です、それでも、竜魔の森の入口から約300mほどですが、、、」
「それでも!!竜魔の森に入ったなんてすごすぎです!!」
「そうねぇ~、すごいわね~、人間が入れないのは私たち龍人が住んでいるからってのもあるからね~。」
「そういえば、これは私の純粋な疑問なのですが、どうして、龍人様は竜魔の森に住んでいるんですか?」
「ん?それは、、、まぁ、あの奥に行かせないようにだよ。」
「?どうしてです?」
「それは、答えられないねぇ~、龍人の領域には龍人しか入れないでしょ?」
「そうですか、、、それは、、、少し残念です。」
「ていうか、どうして、アリスさんはそんなに気になるの?」
「それはね、アリスは、私のメイドになる前は研究者だったの、でも、私が小さいころにアリスにメイドになってってお願いしたから、メイドになってくれたの。」
「へぇ~、あんたも、意外とちょろいんだな。」
「、、、!!う、うるさいですよ!!タリア様!!」
「あはは、ごめんね~。」
「まったくも!!さて、そろそろ時間ですね、これで終わりますね。」
「はい!!ありがと、アリス。」
「いえ、これも私の仕事です、では、二時間後に夕食にいたしますので、それまでは自由です、お疲れさまでした、カーミス様。」
アリスがそう言い、歴史の勉強を終え、自由時間になった。
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