表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/29

第六 最初の仕事

タリアが護衛として最初に与えられたことは、ピアノのレッスンと歴史の勉強に付き添うことであった。

そして、最初に向かうはピアノのレッスン、、、

そこにいたのは、ピアノを教える先生、、、

その人と顔を見合わせるカーミスは、、、

そして、タリアが物申すは、、、

「さて、私、今日が初めてなので、まずは、何やってるんです?カーミス。」


「え?あ、あぁ、はじめはね~、、、」


「今日は、午前にピアノのレッスンと午後に歴史に関する勉強です。」


「ありがと!!アリス。」


「いえ、タリア様、まずは、護衛としてピアノのレッスンについていってください。」


「え?いいけど、私で大丈夫なの?」


「えぇ、あなたがいいのです、お願いしますね。」


「ま、まぁ、わかったけど、、、じゃあ、行こうか、カーミス。」


「はい!!行きましょう!!」


カーミスがそう元気よく言うと、タリアは後ろをついていくように、部屋を後にした。


「さて、アレク様、あなたは、いつも通り、警備をお願いします。」


「わかりました、あなたは?」


「私は、、、午後の勉強のために資料を取ってきます。」


「そうですか、、、気を付けてくださいね?」


「はい、ありがとうございます。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「タリアは、ピアノは弾けるの?」


「え?私は、、、音楽にあまり明るくないからね~、弾けないことはないんだけどね~、苦手だね。」


「そうなんだ、なら!!この後の授業で弾いてよ!!」


「う~ん、私が弾けたらね?」


「うん!!」


そんな会話をしていると、ピアノのレッスンをする部屋に着いた。


「ここだよ!!」


カーミスがそう言いながら、扉を開ける。


「おはようございます、カーミス様、ご機嫌は?」


「だ、大丈夫です、、、」


レッスンの先生の顔を見るなり、気分を落としてします、カーミス。


「?どうしたの?カーミス?」


「貴方は?」


「私?私は、このたび、カーミスの護衛になったものだよ。」


「そうですか、、、”カーミス”なのですね。」


「?そうだけど?」


「護衛なら、カーミス”様”では、ないのですか?」


「、、、本人から、許可は取ってるよ、だから、呼んでるんだよ。」


「、、、そうですか、カーミス様。」


「、、、!!は、はい!!」


「王族である以上、敬称はつけるように。」


「、、、は、はい、、、」


「つまんないね。」


「はい?つまらない?何を言っているのですか?王族という覚悟を、、、」


「その、王族というってやつが、つまんないっつてんの。」


「、、、何を!!何を言っているんですか!!」


「何もこうも、あなた達は、王族というだけで、特別扱いをする、厳しくする、それで、人の心がわかるの?人の優しさは?王族だからではなく、人としてあなたがカーミスに教えられることは、ピアノだけ?頼まれたのがそれだけだから?」


「、、、そ、そうですよ、私は、国王様から頼まれたから、やっているのです、教えているのです。」


「、、、音楽は、音を楽しむという。」


「え、えぇ、知ってますけれども、、、」


「じゃあ、あなたのこのピアノの時間は楽しむことができるの?何を目指しているの?どこに行かせたいの?」


「な、何をって、、、そ、それは、王族として恥じらいのないように、、、」


「ほら、それ、”王族”、結局それに頼る、王族としてじゃないでしょ?別に、王政にピアノはいらない、ダンスパーティーにも、カーミスが弾くとは限らない、それでも、恥じらいというの?」


「、、、、」


「いい?ピアノのレッスンはなくさない、ただし!!楽しむことを教えない限り今後一切のレッスンはなくす、いい?」


「、、、は、はい、、、」


「よし、それじゃ、説教で終わるのは嫌だし、私が一曲弾いたあげる、ほら、どいたどいた。」


タリアがそう言うと、ピアノの先生を椅子からどかし、自身が座る。


「あ、あの、タリア、何を弾くの?」


「ん?ドビュッシー「月の光」をね。」


タリアがそう言うと、しなやかな指運びで、弾き始める。

タリアが弾き始めた瞬間、先生とカーミスに、幻想が見え始める。


「!!こ、これは!!月!!」


「でも、、、何でしょう、、、少しだけ悲しい気分になりますね、、、」


「あぁ、届かなくも確かに存在する、とても綺麗で大切なもの、、、」


カーミス達が浸っていると、タリアの指運びはしなやかさを残しながら早くなる。


「!!ま、まだ!!あるの!!」


「すごい!!すごいよ!!タリア!!」


二人が、感激している間に、タリアは演奏を終え、話しかける。


「どう?だいぶ良かったでしょ?これが、楽しむってこと、何でも、面白くがいいよ。」


「うん!!とってもきれいで、楽しかった!!」


「そ、そうですね、、、でも、久しく忘れていたものを思い出しました、ありがとうございます、タリア様、そして、これまでも無礼、お許しくださいませ、カーミス様。」


そう言いながら、頭を下げる先生、タリアとカーミスが顔を見合わせ、笑う。


「「いいですよ!!先生!!」」


「!!あ、ありがとう。」


「、、、!!さ、さぁ、レッスンを始めますよ!!これから、楽しむためのレッスンを、、、」


「はい!!」


そして、カーミス、先生、タリアの笑い声が部屋全体に響き渡り、午前のピアノのレッスンは幕を閉じた。


「ん~!!疲れた~、でも、楽しかった!!」


「よかったね、カーミス、次からもっと楽しくなるね。」


「うん!!」


二人が笑い合いながら、午後の歴史を受けるためカーミスの自教室に行く、、、

お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。

高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ