93話 マーメイル国①
ワイズに言われてうち、ウバン、エリュウ三人でマーメイル国に行くため、カラカラ港に来ていた。新鮮な魚が豊富すぎて、しかも貝類を焼いた匂いにうちはよだれを出していたらウバンとエリュウに言われてしまう。
「仕事中なのに、すぐ食料に目がいくだべな」
「匂いは確かにいい匂いだけど、ネフィラみたいによだれが出るほどじゃない」
恥ずかしくなってハンカチで拭き取り、もうと二人の背中を押す。美味しそうだったけど、深海の国マーメイル国に行かなくちゃならない。
ワイズは仕事と子育てしているから任務はうちたちがやっている。しっかりしなくちゃとまずはマーメイル国行きの船を探さなくちゃならない。
かと言ってうちは人魚だからそのまま海に潜れば済む話なんだけど、二人は人魚になれないから船で行くことになった。
「それにしてもマーメイル国行きの船、ないだべな」
「言われてみればないな。漁師たちに話を聞いてみるか」
「すぐ行けると思ったんだけどな」
近くにいた漁師に聞いてみると、あそこに行くのかと驚かれてしまう。
「兄ちゃんたち、あの国に行くのはやめておいたほうがいい。あそこの国は以前行けていたんだが、モクディガンに襲われて以来、船の運行ができなくなった」
「つまりモクディガンに占拠されているだべか?」
ウバンが漁師に聞くと、そこまでは詳しくないらしく、ここは一度インディーに聞くしかなさそう。そう思ったらエリュウがインディに連絡をとってくれてスピーカーにしてくれた。
『あそこに行くにはまず不可能だな』
「どうして?」
『マーメイル国はもともと人魚が住んでいた国とされている。つまり潜水艦で探すにしても不可能だ。以前までは行き来できるようになっていたが、確かネフィラたちが逃走生活している時に、マーメイル国は行けなくなったと聞いている』
「うちだったら行けるかも知れない」
『ネフィラだったら行けるかも知れないが、一人は危険だぞ。また危ない橋に渡ろうとするな』
それはそうだけどワイズたちの役に立ちたいのは事実だもん。少し迷っているとネフィラと声をかけられ声がする方を見たら役に立つ人物がいた。
「ブルバ、ちょうどよかった。泡を使って下に降りたいの」
「話が全く見えないんだけど、どういう状況?」
「ぼかぁたち、ワイズに頼まれてマーメイル国に行こうと思ってるんだべ」
「ブルバの力なら深海に行けそうだな」
ブルバはそういうことかと少々考えてしまって、インディーから愛る情報もくれる。
『そこはファンズマの棲み家になっているようなものだから無闇に行かないほうが得策だぞ』
インディーに忠告され一度帰って報告するしかなさそうかもしれない。そしたらブルバがこんなことを言い出した。
「ウバンとエリュウは一度フリジンダ社に戻ってワイズに報告を。インディーさん、大丈夫です。俺がネフィラを守るんで」
するとウバンとエリュウがなぜか張り合い、残ると言い出した。
「ネフィラをブルバに渡しておくわけには行かないだべ!」
「またそうやって、独り占めするんだろ!」
二人とも落ち着いてよと場を落ち着かせたくても、ブルバは子供のようにあっかんべえをしてうちの手をとり海へ飛び込んでしまう。
水の中であっても二人は潜って来てもうちとブルバは奥へと進み、二人は限界が来たのか地上へと一度出てしまった。
「いくらなんでも」
「エリュウとウバンには申し訳ないけど、二人には地上でやってもらいたいことがあるからおいて来ただけだ。後でセイワンと合流するだろうから、平気だろ」
「もう、二人に説明してから、海に潜ればよかったのに」
伝えるとブルバは子供のような笑顔を見せ、こう見えてあの三人で話しているの、久しぶりに見たかもしれないと感じてしまう。
色々な魚たちが泳いでいる中、マーメイル国がこっち方面であっているのかな。それにしてもだんだんと深海に行っているようで辺りが真っ暗になりつつある。すると槍を持ったメドマーが出現してしまい、うちも師匠から教わっているからメドマーを出し、その隙に違う道へと進んだ。
「こっちでいいの?」
「タングが言うにこっちで間違いはない。ただ気を抜くなよ。ここにはメドマーの他にもシャガヴァだったり海のファンズマが出るから」
「だったらウバン連れて来たほうがよかったじゃん」
それでもブルバは警戒を抱いているようで、笑ってはくれず、本当に危険なんだと知る。ブルバが止まれと合図がしたから止まると、何かが動いている気配がした。
なにと周囲を警戒していたら赤いのが二つ光り、急げと巨人魚に食べられないように逃げる。
ファンズマじゃなくて魚に襲われるのは初めてだよとスイスイ泳いでいたら、目の前にメドマーが出現してしまった。立ち止まっていたら、こっちだとブルバに腕を掴まれそっちに逃げるとメドマーを食べる巨人魚だ。
一先ず安心できたねと思った瞬間に電波が来て、麻痺してしまい、ブルバと手を伸ばしたくても意識が遠のいた。
ぶくぶくという音に目を覚ましたうちは上半を起こし、ここはと周囲を見渡すと一面は海の景色。起きあがろうと思ったら私の足が人魚のままで能力の人魚じゃないことに気づく。何これと触れるも本物のようだった。
ブルバを探したくても、探しに行けないと困惑していたら、金髪に瞳は琥珀のような瞳をし無表情な青年がエプロンをつけてくる。
しゃがんでうちをジロジロしながらスケッチをし始めて、何か喋りなさいよと突っ込みたかった。
「ねえ」
「喋らない」
「そう言われても」
そしたらうちの唇に鉛筆を持ったまま人差し指をつけて喋らないと再度言われてしまう。うちをこうさせたのもこの人の能力と描き終えるまで待つこと数分後、こんなものかと立ち去ろうとするから、待ってよと青年に伝える。
「あなたは一体何者なの。それに私をこんな姿にしたのってあなた?」
すると青年は背を向けたまま、うちに言い放ったの。
「そうだとして、他に誰がいると思ってる?僕は芸術のためなら何度も手に入れる。逃げられないようにその姿にしているだけだ」
そう言って彼は出て行ってしまい、今まで会って来たことがなかった能力者に誘拐されるだなんて思っても見なかった。ならこれも彼が作り上げたものと捉えていいんだよね。
芸術と言っていっても、エプロンは絵の具は付いていなかった。だとすれば工作能力者かもしれない。どうすれば元の姿に戻るのと試しに立ちあがろうとするも水がないと思うように動けない。
肘を使って扉付近まで辿り着いたけれど立ち上がれなかった。床に突っ伏して数分後、扉が開き彼が私を抱っこして石のベッドに座る羽目になる。
「元に戻して」
「無理」
「いい加減にうちの足戻してよ」
つい彼の頬を抓っても、彼はうちをじっと見つめるだけで、じっと見つめられるとなんか照れると目を逸らした。そしたら彼の手がうちの頬に触れうちと同じことをし見つめられる。
直してくれるまでこうしてるんだからと思っても、彼の瞳に奪われそうと、なぜか胸がドキドキし始めちゃて手を離す。そしたら手を離してくれて、顎に指を当てて何かを考え始めた。
「ズキュン」
えっと今効果音のような声が聞こえたんだけどと思ったら、エプロンの中から変な生き物が出てくる。電気を放っていて、これにうちらはやられたの。
「出てくるな、レク。今考え中だから」
「声漏れてたちゃ。いい餌が釣れたとヨウ姫様に報告してくるちゃよ」
ヨウ姫、まさかと立ちあがろうとしたら、倒れそうになり彼に支えてもらう羽目になる。歩きづらいと思ってもレクという生き物はささっと部屋を出て行ってしまった。
うちは再び座らされて胸ドキドキしているの聞かれてたらどうしよう。
「生で見ると、やっぱりいい。誰にも手放したくない」
「ちょ、ちょっと待ってよ。うちにはもう心に決めている人が」
そう言っているも彼は子犬のような瞳でうちをまた見て、なんなのと思っていたら、何してるのと懐かしい声がした。そちらに顔を向けたら、そこにチーシャが入ってきて、彼が壁を作るも、チーシャはすり抜けてくる。
チーシャは久しぶりなのと笑顔でいて、無線で呼びたいけれど無線がないことに気づいた。そしたら冷ややかな笑みでチーシャは言う。
「ネフィラの私物は、全て水上に上げといたの。だ、か、ら、ここから出られないの。またまた捕まっちゃったねなの」
「チーシャ、なんで」
「ここではルヴって言われてるの。そう呼ばないとブルバがどうなってもいいの?」
スマホを見せられそこに映っていたのはブルバが泡の中で閉じ込められている姿だった。
「泡はもちろんアルトが作ったから、一生出られないの。そうそう、それからワイズにも挑発しといたの。ミライを姫様に渡してくれれば、解放するって。それまではアルトと遊んでてなの」
「どうして、こんなことをするようになったの?うちらはずっと仲間だったはずだよ!」
チーシャの笑みが消え、真顔で言われてしまう。
「わえはずぅと、ネフィラたちの仲間だなんて一たりとも思ったことなかったの。三歳にチーシャは死んで、わえがチーシャの身体に取り憑いたの」
そんなの信じられるわけないと思っても、チーシャの身体がバタンと倒れ、幽霊の姿が出てきた。チーシャではなく違う子が幽霊だという証拠。
その子と今のチーシャの背丈が全く一緒で、成長があまり見られなかったのはそういうことだったんだと理解する。
「わかったなら、ネフィラは大人しくしとくの。じゃなきゃブルバは姫様によって殺されちゃうの」
「みんなはこんなこと望んでないし、みんなチーシャを心配してるんだよ!」
「チーシャじゃないって何度言ったらわかるの?わえはルヴって言ってんの。シャーチが出る前にわえ戻るの。後はよろしくなの」
「待って!今までの思い出は全部偽りだったということなの?」
そうなのとチーシャは答えすり抜けて行ってしまい、アルトが作った壁が消えた。チーシャが三歳で死んでいるという情報は一度も聞いたことがない。
それにルシャンダが言うにズユが奪われたことで、貴重な情報が得られなくなったと聞いてる。もしチーシャの件で話があったのだとすれば、チーシャの言葉通りになったんだ。これを報告したくてもうちの私物は水上に行ってしまった以上、助けがくるまで待つしかない。ううん、師匠の弟子にしてもらったんだから、自力でなんとかできる。
「アルト」
「ズキュン」
「ズキュンは言わなくていいから、これをなんとかしてほしいの。逃げないって約束するから」
少し考え始めるアルトであり足に触れて尾鰭が消えて行き人魚からマーメイドドレスへと変わった。お姫様にしなくてもいいんだけどなと、アルトの表情を見たら頬を染めている。
そんなにうちを人魚風にしておきたいのねと、言いたいことは飲み込み、こっちと手を引っ張られたからついていくことに。回廊を歩いてある一室を見せてくれた。そこにはいろんなキャンバスが置かれており、いろんな油絵がある中、大きなキャンバスにはうちが書かれてある。
机にはファンクラブに売っていた写真がたくさん置いてあった。しかもそれが人魚姿の写真ばかり。しかもそこにはうちがモデルの彫刻が作りかけであった。
「作りかけなの?」
「写真だとうまくいかない」
するとうちの顔に近づき、ちょっとと一歩下がったら何かを踏んでしまい滑りそうなところ、手を引っ張ってくれて引き寄せてくれた。
「危ない、気をつけて」
「ごめんって言いたいけど、顔近すぎ」
「ドキドキした?」
なっと全身赤くなってそうで、アルトから離れようとも離れてくれなかった。頭がおかしくなりそうとウバンの笑顔を思い出す。うちはウバンのことが好きなの。絶対にアルトを好きになんかとそこにビー玉がコロンと転がる。
「ビー玉?」
「それに触れない。これは罠」
するとビー玉が爆発し何と思ったら、そこから人が出て来てうちとそっくりな子がいる。一度だけ会ったことがあった。確かカディヴィア社に勤めていたビルー。
「元妹から離れないと大事なコレクション壊す」
「勝手に侵入するとは、いい度胸。ビルーも僕の作品になる?」
「やれるならやってみれば?」
お姉ちゃんという人はエルラド族の幹部って言われている人。うちはもう赤の他人って言ってるけど、もしかしてと思ってしまう。
お姉ちゃんは指からどうやって出してきたのか指にはカラフルのビー玉を出した。アルトも負けないように壊れてもいいような作品を出し、攻撃し合うもうちはアルトから逃げられないように身体がくっついていた。
「気色悪いことしないでくれるかな」
「ならビー玉を投げないことを勧める」
うちはどうすればいいのとここでメドマーを出しても、脱出は難しそうと思った時のこと。電気が放ってお姉ちゃんは舌打ちしながらいなくなってしまう。
「ふう、危なかったちゃ」
「来るの遅い」
「仕方ないちゃ。ヨウ姫がネフィラを呼んでいるちゃよ」
ヨウ姫とここで接触できるの身体が離れてくれてレクに案内してもらった。よくよく見ると建物は岩で作られていて、あれはアルトが描いた絵だったんだと理解する。
あちこちにはファンズマの兵が多くいて、うちよくファンズマに捕まるなと一瞬思ってしまった。
回廊を歩き行ってみるとそこにはヨウミがファンズマになった姿にそっくり。玉座の隣にはチーシャが立っていた。
「アルトとレクは下がれ」
アルトはものすごい嫌な顔をしながらも一礼してこの場を離れてしまい、ヨウ姫は立ち上がってうちの前に立ち触手がうちの頬に触れた。
ふわふわしてなんか気持ちいいと思ってしまってはいけないと思いながらも、ヨウ姫の瞳はルビーのように美しい。
「ネフィラ、妾のことは知っているな?」
「はい」
「なら妾に力を貸せ。ミライの体内にいるエンディードを取り除きたい」
そう言われもうちはミライを誘拐したくないし、ミライはエンディードを友達のように慕ってる。だからはっきり言わせてもらった。
「ミライの友達を奪わせたくない」
「あれが友だと?エンディードは恐ろしい生き物だ」
「そうだとしてもミライのエンディードはリアやキアとは違う!」
うちは思い切ってメドマーを複数だし、逃げようとしたけれど、静電気が流れ込み派手に転んでしまう。麻痺してしまって動けないでいると、下がっていたアルトがうちを抱っこした。
「アルト、しっかり見張っておけ。別の方法で探す。ルヴ、奴に伝えておけ、娘を返してほしければミライを連れてくるように」
「はいなの。ネフィラはほんっとうに馬鹿なの。ハイスがこのこと知ったら、どうなるんだろうなの」
馬鹿にしたような瞳で言うチーシャはいなくなってしまい、私はそのままさっきの部屋に戻され尾鰭に戻ってしまう。行ってしまうアルトで、つい手を掴んじゃった。
「行かないで」
「工作したい」
「ならうちを使えばいい」
こうなったらアルトと仲良くなって、脱出する機会伺うんだからとアルトの瞳を見ていたら、さっきのマーメイドドレスに戻り歩かせてくれる。
アトリエと入り、椅子を用意してくれてそこに座ると腰回りだけ固定されてしまった。ここまでしなくてもうち、逃げないってばと思いながら、アルトが大きい長方形を出して私を見ながら彫刻していく。
◇
ぼかぁたちは何としてでもマーメイル国に行けないか、エリュウと話していたら、兄ちゃんとさっきの漁師さんが慌てて来ただべ。手に持っていたものに、エリュウと一度顔を見せ合っていると漁師が机にぼんっと置かれただべよ。
「出発しようと思った時に、さっきの姉ちゃんの服が上がって来たんだ。やっぱり行くべきじゃなかった」
「もう一人の服は?」
「上がっては来てない」
想像したくないことが起き、ぼかぁは真っ先に港へ行こうとしたらエリュウに止められてしまっただべ。
「行っても溺死するだけだ。ネフィラとブルバが心配なのはわかるけど、冷静になれ!」
ネフィラは戦力が上がったとしても危なっかしいから守り抜かなきゃだべとずっと思ってただべよ。なのにあっさりブルバと一緒に行ってしまって悔しいだべ。
「とにかく一度、帰ろう。ルシャンダが見つけてくれるかもしれない」
「ぼかぁはもう待ちたくないだべ!」
エリュウの手を振り払い、港まで走ってぼかぁは思いっきり飛び込んだだべよ。植魔を使ってどれくらい行けるかわからないだべが、ネフィラを助けたい一心で行動していたら息が苦しくなってしまっただべ。
やばいだべと植魔が消えてしまい、水上に上ろうとも限界が来ちゃっただべよ。悔しいと沈んでいると誰かが飛び込んで、ぼかぁを助けている姿に目を閉じただべ。
◇
セイワンが飛び込んでウバンを救出してくれたけれど、意識がないようで漁師のおじちゃんが心肺蘇生をしていた。俺が海に入れば凍ってしまうから、今はウバンに触れられないのが辛い。
するとウバンが水を吐き出し始め、漁師はウバンの顔を横に向け、水を出し切り意識が戻る。セイワンがダッシュして行ってくれたから、よかったけれど一歩遅かったら確実に溺死していた。タオルを巻いて医者はいるかと叫んでいるから、サリラを呼びゲートからサリラが出てくる。
大変とウバンの診察が入り漁師はサリラをジロジロ見ていた。セイワンはブルブルと水を切りこっちに来た。
「おいが行かなければアウトだった。エリュウは入らなくて正解」
「何もできないのが辛い。俺はワイズに報告してくるから、ウバンを頼む」
俺はこの能力があるせいで全てを凍らせることがある。制御はできているけれど海に入るには少し勇気があった。行かなくて済んだけれど、ウバンは死にかけ何もできなかった自分が悔しい。
ルシャンダにゲートを開けてもらい、ルシャンダは気にしないでありますと言われるも手からは霜ができ始めていた。
「ワイズ、戻って来てる?」
「社長室にいるでありますよ」
ありがとうと告げ凍らせないように扉を開け、社長室へ入る。なぜ俺をネフィラ班に入れたのかそろそろ教えてもらわなくちゃならない。扉をノックしたら入れと言われ、中に入ったらそこにミライとノゾミが遊んでいながら仕事していた。
「だいぶ早い帰りだな。何かったか?」
俺が持っている物を見て、ワイズはタングを呼びミライとノゾミがいなくなったことで報告する。
「ネフィラとそれからブルバが行方不明。これを見せられ、ウバンは港で潜り込んだけど、死にかけた。俺は凍らせてしまうから、何もできなくて、その時にセイワンが来てくれたことで助かったよ」
「そうか。サリラが出たという報告が上がっていたから何かあったとは思ってた。一度計画を立て直すからエリュウは大気で頼む」
「必ず凍らせてしまうのになぜ俺も行かせた?それが気になっててさ」
ワイズはきょとんとした表情をしていて、あっと思い出したかのような表情で手を合わせてこう言われた。
「マーメイル国、地上にあるのかと思って、エリュウを組み合わせてた。悪い」
苦笑いするしかなく、まあまあワイズが他の仕事でマーメイル国がどんな国なのか調べていなかったと言うわけか。俺は覚悟の上でマーメイル国に行こうとしていたのが間違いだったのと、ちゃんとワイズに相談しなかったのもいけない。
報連相は大事なだと、今度からは疑問があったらちゃんと報告しよう。
「いや、いいんだ。ただこの件は俺に不向きと思ったけど、ネフィラは救いに行きたいから引き続きこの案件は俺に任せてもらってもいいか?」
「おう。ただ、ウバンは一度島に戻って回復してもらわなくちゃならないから、セイワンと合流して行動してほしい。それからもう一人助っ人を追加する。入れ」
扉が開き誰かと思えば革命軍海軍大将カイさんがやあやさと手を振りながら入ってくる。
「しばらくあすたちお邪魔することになったやさ。海のことはあすに任せてやさよ。それにネフィラはあすの子でもあるから協力するやさ」
頼もしい人が現れこの人がいればマーメイル国に行けるかもしれないと思い、一緒に行動することになった。




