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ブラッドカラー  作者: 福乃 吹風
80/195

80話 憩いの場その16

「あんまり出てない、クロウと」

「むぅルシャンダであります」

「元気だせ、ルシャンダ。女はいくらでもいるし、なんならノデッドの合コンでも行けばいいんじゃんか」

「和吉は人見知りだから、終わって終了でありますよ。クロウはこのイベントに興味ないでありますか?」


 見せてもらったのはソーシャルネットゲームのイベントらしく、ありとあらゆる企業が手がけた体験のイベントチケットらしい。俺はあんまりゲームしないからなと思っても、本編に出てきたようにルシャンダは初めて恋をし失恋したわけである。

 普通に友達同士でズユに誘いたい気持ちはあるようだけれど、リクが俺様の女に手を出すなと言い出したことで、ルシャンダは引っ込んじゃった系だ。ルマやウバンたちに聞くも興味がないとかで誰にも渡せず、チケット代が無駄になるらしい。


「ならさ、キアとシフォンに渡してみたら?キアは意外とゲーム機で遊んでる姿見てたんだろ?シフォンもいつもタブレット持ってたし、暇つぶしでゲームぐらいしてそうだけど」

「二人に聞いたらすでにこのイベントに行っていたであります」

「だったらブロックしてないで、もう一度聞いてみたらどうなんだ?」


 それでもルシャンダは負のオーラを出し、こりゃあ何を言っても無理そうな予感はした。仕方ない、後で彼女に聞いてあげるとして、振り返りと行こうか。


「それにしても花火大会すごいことになったよな。リアちゃんは結局帰って来なかったけど、ノゾミちゃん帰ってきてよかったじゃん」

「ワイズはリアも救いたかったって言ってたでありますよ。それにしてもびっくりしたのはズユちゃんがまさかあの人の子だなんて信じられないであります」

 ズユちゃんがなぜ革命軍になったのか、なんとなくハッカーとしてズユちゃんからもらった情報をルシャンダに攻撃してみていた甲斐はあった。

 ズユちゃんがなぜあそこまで関係図を作れたのか納得いけたしな。


「そういやさ、ノアの一面見て驚いたよ。まさかイルルとそういう関係になっているとは」


 グサッと刺さったようにルシャンダは倒れてしまい、しばらく恋バナはルシャンダの前では喋らない方が良さそうだな。すると刺青を見せながら憩いの場へと入ってくるリクは、ルシャンダを軽蔑な目で見ているも起きろとルシャンダを起こした。

 そしたらルシャンダは猫のように威嚇し、なぜかわくの後ろに隠れたのだ。リクは軽蔑な目をしなくなり、よそよそし始めルシャンダに謝る。


「ルシャンダ、花火大会の時は悪かった。ズユ、そのイベントに行くの楽しみにしてたからさ。ズユと一緒に行ってあげてくれないか?ズユは俺様の女だけど、せっかくの友達との約束、台無しにさせたくなくて」


 ルシャンダは少し顔を出しながらむぅという顔をしているも、持っていたチケットを一枚リクに渡したのだ。


「ズユに渡すでありますが、一緒には行かないでありますよ。それだけは伝えてほしいであります」

「一緒に行ってあげろよ。ルシャンダと仲直りしたいと思うし」

 

 考えておきますと言うルシャンダで素直に一緒に行きたいって言えばいいのに。まあそれはさておき、ノアのペットちゃんを紹介するよ。


【 ノアのペット 】


・リン


「そうそう。セイワンは実は言うと総司令官が飼っていた犬がリンと同様に舐めてしまって喋れるようになったんだぜ」

「リクは元々カディヴィア社でデザンという名でやっていたでありますね。時々ちょっかい出している一面ばっちり見ていたであります」


 こらーとルシャンダを押さえるリクでギブギブというルシャンダであった。実際はこの二人仲良しではないのかと思い始める。


「これからリアちゃんはどうするんだろうか」

「炎帝は基地で療養中だけど、まだ起きないだろう」

「ティルが脱出してどこに向かったのか気になるでありますね。防犯カメラでチェックしてみるであります」


 今後はわくやバンジャたちの成長っぷりも書かれることを願って、ルシャンダに次回を伝えてもらおう。


「では次回、81話イベント会場。早速どんな服着ていこうか迷うであります」


 さっきまで落ち込んでいたルシャンダであったが、とても上機嫌になり、わくとリクはやっぱり楽しみなんだなと思った。


※こちらのページは本編ではございません。毎週日曜日に更新予定。


次回、2月4日12時配信予定。

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