44話 僕はシフォンに
日曜日、休みの日は大体寝ていて今日も暇になっちゃったから、寝てようかな。シフォン、なんで誘ってくれなかったのかなと思うも、三人は一応元ライディー騎士団、現ニューダ社の一員。だから行きたいという気持ちを抑えなければならない。
姉貴みたいにワイズと二人で出かけている姿を見て、少し憧れていた。
シフォンといつか住みたいと兄貴に相談したら、まだ早いって言われて、なんでよと聞いたら何も答えてはくれなかったな。二度寝でもしようとしたら、ノックが聞こえても僕は開けない。
入るよと姉貴の声がして、なんだろと起き上がりおはようと言ってくるから、おはようと伝えた。
「キア、これから一緒に出かけるから準備して」
「どこに」
いいからと布団をとられ渋々普段の服装に着替えようとしたら、こっちと姉貴に渡されたのを着る羽目に。まだ慣れてないワンピースにショートボブなのにパーマをかけ、しかも化粧もやってくれた。
ハイヒールは慣れていないだろうからとパンプスまで用意してくれる。もしかして父さんと会食的な感じなのかなとモニター室に入った。ルシャンダはニコニコしながら可愛いでありますと言っていて、ありがととそっぽを向く。ワイズはミライを抱っこしていて、ルシャンダは行ってらっしゃいでありますとゲートを開けた。
朝ご飯何も食べてないと思いながらも、なぜかこの四人で外出するとは思ってなかったな。
「朝ご飯どうする?」
「俺はどこでもいいよ。リアとキアが決めて」
「え?姉貴とワイズ朝ご飯食べてないの?」
うんと言われ朝ご飯食べてきてもよかったんじゃん。まあワイズがそういうならと目に入ったのは朝らからやっているカフェ。
お金はまあまあだからここはと教えようとしたら三人はいなくなってるし、しかも目の前にはシフォンがいた。なんでいるのと一度視線を逸らす。
「キ、キア?」
普段の格好じゃないから僕が振り向くまで、全然気づかなかったんだろう。シフォンの顔真っ赤だし、よく見ると全然僕を見てくれない。
「あれ?ティル様とニディア様がいらっしゃらない」
緊張しているシフォンは視線を僕じゃなくて、誰かにやっておきたいのだろう。それにだ。こうなるんだったら最初っから言ってよね、ニディア。
姉貴たちどこ行ったんだよと周囲を見るも、姿はなく完璧にはめられたな、僕たち。
「僕たち、ニディアたちにはめられたんだよ」
「ニディアがそんなことするはずじゃないんだろうけど」
「いないってことはそういうことだよ。とにかくお腹すいたから朝ご飯、ここで食べない?」
そっそうだねと普段通りに喋らないシフォンの手をとって中へと入り、店員に席を案内してもらった。どれにしようかなとメニューを見ていると、シフォンはもじもじしている。
やっぱり普段着のほうに着替えてきたほうがいいだろうかと悩むもルシャンダはゲートを開けないだろうな。
「キア、あのさ」
「ん?」
「その格好…その」
似合ってないかなと自分を見ていたら、シフォンが大声で僕に言ったんだ。
「とても似合ってる!」
その言葉に僕は全身真っ赤になってそうとアイスティで身体を冷やす。勇気を振り絞って言い切ったシフォンの頭は湯気が立ちまくっていた。
周囲にいた人たちにひゅうひゅうと言われ歓声を上げていて余計に周りが見えんと思う。兄ちゃんやるなと隣のテーブルを片付けている店員さんにも言われた。
朝食はめちゃくちゃ恥ずかしい思いをしながら食べ、会計は割り勘にしようとしたところ、シフォンが払ってくれる。
「ありがと」
「いいよ」
またおいでと会計してくれた店員さんはニコニコして、お互い照れながら手を繋ぎ店を出て街中を歩いた。
◇
ふふっ。朝からいいもの見せてもらったと二階席でリア義姉様たちとキアとシフォンの様子を見てた。
「ルシャンダの力で二階に入ったけど、シフォンがあんなこと言うとは」
「シフォンっていつもあんな感じなの?」
「僕といる時は、あんな感じじゃないから、新鮮だったよ。それでルシャンダ、二人はどこに向かってる感じ?」
『んーただ道を歩いてるでありますが、しゃべっている様子はないであります」
リア義姉様と話し合って、キアにワンピースを着させたのは正解だったかも。ニディアたちも朝食を食べ終え、尾行をするのも良さそう。
「そう言えばトリプルデートになるんだよね。どうするか考えてある?」
「シフォンには遊園地に集合と後で送っとくから、僕たちも行こっか」
ティルとワイズがじゃんけんをして負けたのはワイズお兄様であり、全員分を支払ってもらい、ルシャンダのゲートで遊園地へと向かった。
◇
まだ九時前でお店が開いていないから見れないし、どうしようかと歩いていたらシフォンが足を止めスマホを見る。
「ティル様からだ。付近の遊園地にいるみたい。余たちも行こっか」
「うん。ねえシフォン」
「ん?」
「僕さ、今島生活じゃん。シフォンはニューダ社の一員で、僕はフリジンダ社の一員として動く。言わば遠距離恋愛じゃない?辛いとかはない?」
シフォンは僕の手をぎゅっと握り返し、シフォンの横顔を覗くと幸せそうな笑みで僕に伝えた。
「余は苦じゃない。キアと出会った時から、人生はがらんと変わったんだ。キアと過ごす時間が余の幸せの時間で、勉強も仕事も全うできる。キアに会っていなかったら、余は今頃どうなってたか…」
シフォンは僕にだけ言っていた言葉があった。ライディー社から抜け出したい気持ちがあっても、ティルを置いては逃げれない。ティルはシフォンを救ったヒーローだから。どうしたらいいかなとよく相談を持ちかけられていた。
それはもうなくなったけれど、ティルと仕事をしていたいという気持ちがあるから、ニューダ社をシフォンは選んだ。
僕は姉貴とワイズがやろうとしていることを手伝いたいという思いがあり、卒業後、フリジンダ社に入社することを決めている。
「僕はちょっぴり寂しいこともあるけど、シフォンが大切にしていることは僕も大切にしたいよ。ただ…」
これを言っちゃったら、シフォン困るかなと言葉を言おうとしたら、あれ、シフォンと声がかかった。
「シフォンじゃん。元気にしてた?」
僕は知らない女の人でシフォンは動揺をしている。
「メーファ…。そこどいてもらえますでしょうか?」
「せっかく会ったんだし、お茶でもしようよ…シフォンって彼女いたの?ウケるんだけど。ティル様だけを愛すシフォンにこんな可愛い子いただなんてみんなに知らせちゃお」
「やめて…」
シフォンはやめてと何度も言っているのに、シャッター音が鳴り止まず、やめろよと僕は知らない女の人の腕を掴む。
「シフォンが嫌がってんだろ?失せろよ」
「こっわ」
パシャリとまた撮られ、僕は怒りが我慢できずその人の腕を強く掴む。
「痛いんだけど、離してくれないっ?」
「嫌だ。シフォンに謝れよ。それと勝手に撮らないでくれるかな。プライバシーがないわけ?ここでティルを呼んでもいいんだよ」
僕がスマホをとりティルを呼ぼうとしたら、唾を吐かれ僕の腕を払い行ってもらった。あいつ誰だよとシフォンのほうを向くとしゃがんでいて、寄り添い大丈夫と聞くとお腹痛いと言い出す。
ここに防犯カメラは設置されていなく、歩行者の邪魔になるからはじに寄って、ティルに連絡した。遊園地ではしゃいでるかなと思ったけど、すぐ出てくれる。
「大変だ。助けに来て」
『急にどうした?』
「訳ありの女とあって、ちょっと色々。この付近に防犯カメラがないと思うから、ルシャンダに誘導してもらって」
『わかった。すぐ行くからちょっと待ってて』
大丈夫だよとシフォンの背中を摩っているとシフォンとティルがやって来てシフォンをゆっくり立たせる。
「ルシャンダ、この付近にベンチある?」
ルシャンダと連携とってたんだと思いながら、ありがとうとティルが言っていてこっちとティルがシフォンを支えながら進んだ。今日のデートは中止かなとベンチに到着し、ここで待っててと言われ数秒後に姉貴たちもやって来た。
姉貴とニディアに見ててもらい、やや遠くでティルとワイズにさっきの出来事を報告したら、ティルはメーファかと吐息を出す。
「シフォンと同じクラスの子で、紫遺伝子団のメーファ。よくメーファと連んでる仲間にいじめを受けていたんだ。それを見てられなくて、僕が引き取り僕の団に入れさせた。メーファと接触させないようにと思ってたけど、結局学校で会うようになっていじめはエスカレートしている」
「シフォンからそんなこと聞いてなかった…」
「あれじゃないか?キアには心配させないように、隠してたんだよ。シフォンにとって癒しがキアだから、どんな境遇でも耐えられた」
シフォンが苦しんでいたのに、全然気づけていなくて凹むけど、前みたいに愚痴って欲しかったな。
「シフォンがあの状況なら帰ったほうがいいかもしれない」
「ねえそのメーファっていずれニューダ社に入社するの?」
「元ライディー騎士団の人たちはそういう仕組みになってる」
「ならさ、シフォンをフリジンダ社に入社はできないの?」
ワイズはそう言われてもなと頭を掻きながら考え込み、ティルもシフォンは重要な存在だから手放したくはないだろう。これでシフォンのメンタルがボロボロにされたら、僕はメーファを…。
話し込んでいたら、お騒がせしましたとこっちに来て、さっきの内容を聞いていたんだろう。シフォンからティルとワイズに報告した。
「余はこれからもティル様のもとで働き続けます。さっきはみっともないところ見せちゃってごめん」
「いや、いいよ。だけど、このままメーファと働くことになったらさ、正直辛いんじゃ」
「今はティル様のもとで働いてるから、メーファと会う機会も少ないから大丈夫だよ」
「なんか納得いかないんだけど、二人からもなんとか言ってよ。僕はシフォンが苦しんでる時に、そばにいられないのが一番辛いんだから」
むんっとしているとなぜか姉貴たちは笑い出して、何がおかしいんだよと余計に機嫌が悪くなる。そしたら姉貴がじゃあと言い出した。
「シフォンを守りたいなら、無理してフリジンダ社に入社せずニューダ社に入ってもいいんだよ。キアの人生はキアだけのものだし、もちろん迷いがあるなら私やワイズたちがサポートするもの。今は焦らずゆっくり考えればいいよ。その間にメーファたちからの嫌がらせもなくなるかもしれないしね」
「そうだな。シフォンも辛かったら辛いって俺たちを頼っていいんだ。まあいじめに関しては先生たちもほったらかしにしてないだろうし、俺たちも見かけた時は全力で止めるから安心しろ」
「シフォンも無理して僕のそばにいなくていい。ニューダ社にするのかフリジンダ社にするのかは今年で決めればいいんだから。もし可能ならカディヴィア社に入るのもいいかもしれないしね。そこは二人で決めなよ」
姉貴たちに言われ僕とシフォンは顔を見せ合いほおを染め合い、シフォンはティルに告げる。
「ティル様、ありがとうございます。しばらく考え、後日ご報告させてください」
「いつでも待ってる」
「キアもだよ」
「うん。ありがと、姉貴」
んじゃ行きますかとニディアはミライを姉貴に返し、遊園地で遊んだ。
いろんな乗り物乗ったり、お化け屋敷に入ったり、ショーを見たりして、あっという間に夕方となった。観覧車はパートナー同士で乗り、景色が綺麗と見惚れていたらシフォンがさっきのことでお礼を言う。
「男なのにみっともないところ見せちゃってごめん。さっきは追い払ってくれてありがとう」
「いいよ。またデート中にあったら追い払うし、ルシャンダに誘導してもらえば接触はないと思うから」
「もっと強くならないとキアを守れない。明日からもう特訓しないとね」
ほどほどにねと再び景色を見ようとしたらシフォンが隣に座り、シフォンは僕にキスをしてこう言う。
「余はこれからもこの先も、キアの隣で歩き続けたい。だからずっと隣にいていいかな?」
「もちろん。僕もシフォンとこれからも、この先もずっと一緒にいたいよ。よろしくね」
「こちらこそ」
シフォンがはにかみ、僕も照れる。夕日が差し込みながら、遊園地の景色を見て行った。
◇
さっきはどうなるかと思ってたけど順調で良かったと、ティルと同じゴンドラに乗っている。ティルは景色を眺め少し寂しそうな瞳をしていた。
本当はまだリアのことが好きなのは見え見えだし、我慢しているようにも見える。まあ原因はあの二人にできたミライが産まれた頃からだろうなとは感じてた。もう二人の隣で歩いていけないという瞳。足を踏み入れちゃいけない空間がある。そう考えるとワイズお兄様は自分の思いを二人に隠し通して二人の幸せをあの頃、望んでいたんだろうな。
そしてティルがいなくなったことでリア義姉様を支え続け、リア義姉様はワイズお兄様の想いを知り、決心して結ばれた。
リア義姉様はティルのこと、どう思っているのか聞いたことがあった。ワイズと同じくらい大切な人だよと。どちらを選んだとしても、リア義姉様の幸せは存在する。
「ねえ、ニディア」
ティルは景色を見ながらニディアを呼び、そのまま喋り始めた。
「ニディアは僕で本当によかった?好きな子とか本当はいたんじゃない?」
そう言われるとは想定外の言葉で、すぐ返事ができなかった。もちろん、好きな子はいたよ。それでも叶わない恋をしていても意味がないし、縁談話が来るまでたとえ両思いで告白されたとしても、嘘をついて過ごしていた。
縁談話をお母様に聞いて、覚悟をしティルと初対面した時は、今とは別人のように暗いオーラが見えていて、ニディアと同じだと感じたのがきっかけ。この人ならニディアの心を埋めてくれる。そう思ったから、ティルのそばにいようと決めた。
「うん。いたけど、ニディアから断ったの。お母様の駒として動く身として、ずっと縁談話を待ってたよ」
過去を振り返り返りながらそう伝えると、ティルはごめんというような申し訳ない笑顔でニディアの話を聞いてくれる。
「ティルに出会って、ニディアの空っぽの心を埋めてくれたのはティルだよ。もしティルがやっぱり縁談を破棄したいとかあるなら、ニディアから話す」
「そんなんじゃないよ。僕もニディアに会ったおかげで区切りがつけた。ただほんの少し、昔みたいに三人と一緒に過ごしたかったなと感じちゃって」
ティルは二人や他のみんなを守るために一人残ったと聞いている。ニディアはティルの隣に座って、ティルの手を握り伝えた。
「お母様のやり方はちょっとわからないことが多い。リアとワイズをくっつけたさせたのもお母様のようなもの。それでもお母様がニディアとティルをくっつけさせたのはきっと意味があるはずなの。昔のようにはいかなくとも、いずれティルは家族になる。ワイズお兄様とリア義姉様と本当の兄妹のようになるんだよ。二人は遠くに歩いてない。二人はティルの隣で歩き続けてる。もし三人の歩む道が外れそうになった時、ニディアが背中押して三人が一緒に並べるようにしてあげるから」
ニディアの想いを全てティルに伝え切ったら、ティルはニディアを引き寄せありがとう、怖いものが消えたよと言う。
「ニディア、一つ頼みたいことがある。これは極秘だからまだ公にしないでほしい。僕は二人の門出を祝福したい。そのためには僕が住むはずだった島を買い取りたいんだ」
「あの島は元々カディヴィアが保持していた島。一応お母様には相談するけど、少し時間はかかるかもしれない」
「お願い。そこで」
ティルはニディアの耳元で教えてくれて、ニディアはティルに思いっきりハグしたことでゴンドラが少し揺れた。そうと決まれば帰ったらすぐ、お母様に報告しなきゃ。
「ニディア、こんな僕でもこれからもよろしくね」
「こちらこそ。わがままなニディアにいつも付き合ってくれてありがと」
そこからはティルがしたいことを聞きながら、ゴンドラが降りて行くのを待った。
◇
ワイズに抱っこされながらミライはゴンドラで見る景色に興味津々で外を見ている。これからはたくさんいろんなところ連れて行きたいなと私も景色を見ていたら、改めてワイズから言われた。
「この二年間、辛い思いさせちゃってごめんな」
「ううん。当時はショックが多かったけど、どうすればワイズの記憶が戻るか常に考えてたよ」
「最初っから親父が言ってくれれば、こうはならなかったのにな。まあミライのおかげで記憶が治ったからよかったよ。ありがとな、ミライ」
ミライはパーパと呼びながら喜んでいて、ミライの笑顔が絶えないように頑張らなくちゃねとミライの頭に触れる。マンマと笑顔でぱちぱちをなぜかしてくれた。
「ミライは弟か妹ほしいとか思うかな」
「どっちだろうね。もう少し様子見てから決めよ」
「だな。俺もまだまだ父親らしいことできてないし、ミライを悲しませないよう頑張るよ」
話していたらミライが私のところに行きたそうで抱っこして、小さな手が私の頬に触れる。
「弟か妹ほしいのかな」
ミライに向けて聞いてみたら、笑顔でこくんと頷いたのだ。ワイズと私はまだなぜミライが産まれたのか正直覚えていないというのは言わない。ワイズはめちゃくちゃ照れてるし、私も頰が熱いよ。
ワイズは私が座っているほうに座り、ミライをこちょこちょ触れながらこう伝えた。
「俺もリアもミライが欲しいものは与えられるけど、まだ俺たち正式に結婚とかはしてないんだ。だから、ミライ、結婚式挙げてからにするからもう少し待っててな」
あいっといい返事をして私たちは遊園地の景色を眺めて行った。
◇
島に帰って僕は真っ先に部屋に戻りベッドにダイブしてまだ興奮が治らないでいた。シフォンにあんなこと言われて、まだシフォンの言葉が耳に残ってる感覚だ。
僕の隣にシフォンが歩く喜びが隠せなくて枕をぎゅっと握りながら、シフォンと遊園地で撮った写真を見ていた。まだちゃんとシフォンの父親であるユフェンに挨拶しに行かなくちゃ。
ノックが聞こえ誰だろうと扉を開けたら、コルアとチーシャがにやけておりデート聞いたよとコルアに言われる。
「お話聞かせてなの」
「二人の関係性はリアから聞いてたけど、順調?」
「順調だし、それから」
思い出すだけでシフォンと過ごした日が大切で、チーシャとコルアに何よとくすぐられて、今日という一日を二人に話した。
◇
自室に入り余はベッドにダイブしてキアの可愛さを思い出すだけで、またデートの時はあんな感じかなとかいつもの服装かな。普段のもいいけど、今日のは桁違いで可愛さが増すし、常にドキドキしてた。
ノックが聞こえティル様かなと開けたらザズとレッツォがにやけていて余の部屋へ入る。
「ティルから聞いた。キアとのデートどうだった?」
「迂生はリアとワイズがうまく行っているか聞きたい。聞かせて」
「ザズ兄さん、レッツォ。余はキアのあの格好に」
思い出すだけで胸がドキドキしてたら、二人に肩を掴まれどうだったんだよとザズ兄さんに急かされた。余のスマホをとりキアの可愛い写真を見せたら、別人と二人は驚く。
「キアにこんな一面を持っているとはな」
「キア、可愛い。これ迂生にも送って」
「却下!これは余の宝物なんだから絶対に送らない」
スマホを取り返してレッツォはからかってるし、ザズ兄さんは笑っていた。
「告白は?」
「したよ」
「返事は?」
ザズ兄さんとレッツォはにやけまくりながら、オッケーもらえたと伝えたら、おめでとうと二人に祝福され、そしたら僕の兄弟たちがおめでとうと言ってくれる。
いるなら早く言ってよと恥ずかしいと思いながら、もっと詳しくと言われてザズ兄さんたちに話してあげた。




