37話 奇跡は信じるべき
ニュラン町に入り一軒一軒訪ねるも、能力者の情報がなかった。手配書が二年前、廃棄してもらったこともあり、あまり覚えていないのだろうと感じる。その一方、行方不明の写真が掲示板によく貼られてあるのを見かけた。
カディヴィアとフリジンダ社、新会社であるニューディ社と連携して、情報共有しているからリストには頭に入っている。
次のお家に訪ねるも返事がなく不在だろうと、違う一軒を訪ねようとしたら、そこにヨウミと再会した。アイズは私の前に立ち、威嚇している。
「やあリア、アイズ」
「気安く呼ぶな」
「良いではないか。そこは我が輩の家だ。どきたまえ、アイズ」
今でもアイズが切れそうで止めに入ろうとすると、お兄ちゃんと一緒だった。それでアイズは私の手をとって端っこにより、ヨウミは鍵を開け中に入る。お兄ちゃんに入らないのと聞かれお邪魔することになった。
「ヨウミがここで暮らしているだなんて、びっくりだよ」
「なかなかいい拠点が見つからなくてね。本当なら支部でしばらくお邪魔するつもりだったんだが、ファンズマの支部がこの二年で襲われたのだ」
「え?」
「ルマたちを攫った連中。俺は今度その未来を見に行けって総司令官から言われてる。その前にヨウミに聞きたいことがあったから、ヨウミに会いに来たんだよ」
ヨウミが淹れてくれた紅茶を飲みながら、お兄ちゃんが妖魅に尋ねる。
「ハディックはどうしてる?定期検診に来ていないことが判明している。支部を襲ったのはやっぱりハディックなら、こちらとしては危険視と看做すことになるぞ。正直に話してくれ」
「もちろん、その通りだ。最初は我が輩とタングが居候していた東支部を襲い、そして次はウリが療養として使っていた西支部。今度はおそらく南支部が襲われるかもしれないと予想はしていたが、気配がないのだ」
「なるほどな。わかったけどディリーにちゃんと報告しろっていつも言ってるだろ。このことは俺が報告しておくけど、次回隠し事されたらヨウミたちを完全に敵視されること十分に理解しとけ」
アイズはざまあみろという目つきで見ていて、ヨウミは不貞腐れた顔をしていた。お兄ちゃんはそれを確認できたことで、未来へと行ってしまう。
するとアイズがお腹を押さえながら笑い出し、ヨウミは今でも怒りそうな表情を出す。
「総長に怒られてる」
「アイズ、悪の顔が出ているぞ。全く。ノアに隠し事はするなとは言われているが、ハディックに関しては少々こちら側で調べたいことがあったから、話すのに遅れたのだ」
「何か情報が掴めたの?」
「いや。ただ未だにライディー社を名乗る匿名部隊と接触している。館長は刑務所にいるそうだが、裏で何かが動いているのは確かだ」
ウリを襲ったライディー社の匿名部隊。ハディックはデッドハラン王国の人に何かをさせられ暴走した。仮に元ライディー社の人間がデッドハラン王国と繋がっていたとしたらどうなんだろうか。
「父上もあれ以来、姿を現してはいないが、デッドハラン王国と手を組んでいたのは事実だ。我が輩の仲間を傷つけた父上を許すつもりはない」
帝王ジェバールも出なくなったこともあり、私は少しほっとしている部分があった。
「これからもファンズマが出現するだろうから十分に気をつけたほうがいい。ファンズマ同士であっても、威力が増していた」
「こっちは大迷惑にしかならないけど、これは総司令官の命令だから、ヨウミたちの手伝いはする。ただいい加減あれは外せ!」
アイズが指す方角を見ると私は全身赤くなってそうな勢いで、思わずヨウミのほおを平手打ちする。いつの間に撮られてたのよとA1サイズのポスターをビリビリに破いた。
「な!これはリアファンクラブで買った商品で、限定品なのにっ」
「今なんて言ったのかな?説明して、ヨ・ウ・ミ」
私の怒りが沸騰する前に答えてと笑顔を貼りつけていたらタブレットを私に見せてくれる。勝手にファンクラブを作り出すだなんて、どういうことよ。しかもグッズまで販売されている。
「お兄ちゃんはこのこと知ってんの?」
「知ってるとも。能力者を応援しようというファンクラブであって、アイズやキアたちのファンクラブもあるぞ。インディからもらっていたお金は、ファンクラブからだぞ」
ヨウミの言っている言葉が追いつけず倒れそうなところ、アイズが支えてくれる。改めて私のじゃなく他のもみるとワイズたちのもあった。
「これ考えたのって…」
「ノアだよ。これを知っているのはカディヴィアたちのみだ」
「ってことはアイズ知ってたの?」
目を逸らし知らなかったというも、何かあるとアイズの鞄を取り上げ中身をチェックするとキアが写っているノートを見つける。こらぁと取り上げキアに振られたけどファンとして応援してくれるのはありがたい。
ただキアがなんであんな態度をとっていたのかはっきりした。返してという瞳でいるから返し、ヨウミは余計なことを言い出す。
「ちなみにアイズはキアとリアに、それからワイズとニディアのファンクラブに入っているぞ」
アイズに火をつけるとやばいけどヨウミは水だからすぐ消化されるから大丈夫か。猫のようにシャーとヨウミに威嚇していてそろそろお暇しなければならない。
「応援してくれて、ありがとね」
アイズに伝えるとまあと鞄からもう一つ出てきて、それはしまおっかとそっと鞄の中にしまってもらった。
「それじゃあ、私たち任務があるからお暇するね」
「気をつけるのだぞ」
ヨウミに見送られながらアイズとヨウミの家を出て、例の人の情報を探すことに。
◇
モニター室でワイズとティルが浜辺にいる映像が見え、そこにリアがいたら昔のような絵が見れたでありましたね。それはもう叶わないことなのかとスマホをチラッと見たら、キアからで兄貴の家に泊まるとあり、了解スタンプを押すであります。
和吉はカタカタとキーボオードを打ち、以前見つけたファンクラブでリアのファンクラブにアクセスしたであります。リアのプロフィールが島からカディヴィアに切り替わっているでありました。
ちょっぴり寂しい気分がありますが、この現状を受け入れなければならないであります。
ログアウトして他のを検索していると、スマホが鳴りみたレッツォからで話があるとありました。そうでしたね。あのファンクラブを見つけたのもレッツォからだったでありますと鳴らすと出たであります。
「どうしたでありますか?」
『リア、大丈夫?学校にも見かけなかったし、連絡したら電話番号が変わってて。何かあったんじゃないかって心配になった』
レッツォはこう見えてリアのことが好きだったでありますから、心配になるのは当たり前のことであります。
「リアはアイズと一緒に学校をやめたでありますよ」
『そういうことか…。ワイズと話してる時、違和感を感じてた。リアはそれを知ってて、ワイズが学校に通う直前に辞めたのか』
「そう…でありますね。ワイズの記憶にはリアがいないということが和吉たちには辛いであります。方法を探っても、今の現状は何もないであります。回復させるにはまず馴染みのある場所を回ろうとみんなで話しているでありますよ」
『なら迂生も手伝うよ。一日でも早く、ワイズに記憶戻ってほしいし』
そうでありますねと伝えているとルシャンダ〜と酔っ払いのコルアが入って来て、レッツォにまたと告げ通話を終えるであります。
コルアは度々、酒の力を借りて和吉のところで愚痴を聞くのが日課になり始めたであります。
「ルシャンダ〜もう〜みてられっないっ。ワイズに久々に会ったけどさあ、私たちが知っているワイズじゃないような?感じがしてさあ」
酒臭いでありますとウォーターサーバーで水を注ぎ、お酒を取り上げて水を渡してあげるであります。それをぐびっと飲み、ほろ酔いながら、リアとミライが可哀想だよと眠そうな顔になり始めたであります。
椅子に座らせてすやっと夢の中へといくコルアで、仮眠する時に使用している布団をかけてあげるであります。
みんなも辛いことがわかっているからこそ、和吉やリーダーたちは動こうとしているであります。コルアが寝たこともあり、あまりモニターの画面はよくないでありますから、電源をオフにし電気を消したであります。
スマホを持ってモニター室を出ると、一番下のソアレがひくひくしながら歩いていたであります。ソアレの前でしゃがみ撫でるとソアレは抱きついて泣くであります。
「リアがいなくて寂しいっ」
「そうでありますね。和吉も寂しいでありますよ。今はワイズのそばにいるであります。お守りちゃんとつけているでありますか?」
うんと首に下げているのはリアがずっとつけていたペンダントであります。
「必ず帰ってくるでありますから、寂しくなったらこれを見ればいいでありますよ」
ソアレは泣き疲れたのか眠そうで、ソアレの部屋へと入り寝かせつけた後、食堂で騒いでいるみんなのところへと戻ったであります。
◇
結局夕方までかかっても情報は見つからず、一旦カディヴィアへと戻って明日また聞きに行くことにした。スーパーで買い物をし託児所でミライを引き取って、ご飯を作っている間はアイズがミライの面倒を見ている。
アイズが変顔するとミライははしゃいで、アイズをよくみていた。これじゃあもう完璧にお父さんと認識しちゃってるよねと思いながら、カレーが出来上がる。
できたよとお皿に乗せミライ用の離乳食も出し、アイズはベビーチェアにミライを乗せてくれた。いただきますと手を合わせアイズはカレーを食べ、私はミライに離乳食をあげていく。
「明日も駄目なら一度、支部に行ったほうが手っ取り早いかもしれない」
「そうだね。それにしても、セイワン隊長、面白い人だね」
「セイワンに今度手出してみたら?お手してくれると思う」
それをするのはアイズだけじゃないかなと離乳食をぺろっと食べ切ったミライで、アイズも食べ終わりお風呂を入れて来てくれるみたい。
その間に私はパクパクとカレーを頬張っていたら、ピコンと鳴り誰だろうと見るとルシャンダからで写真だった。ティルとワイズがふざけている写真やみんなで撮った写真もある。そこにメッセージも添えられてる。
リア、ワイズがリアたちの島に帰って来たであります。今は辛くとも、和吉たちリーダーたちは必ずワイズの記憶を取り返すでありますから、リアはミライと待っててくださいであります。
そしてもう一つ写真が送られて来たのはリーダーたちが紙を持って写っていた。
ウバン:ぼかぁたちはリアとワイズの幸せを陰ながら見てたべ。必ずワイズの記憶戻すべよ。
チーシャ:二人が一緒にいないのは嫌なの。絶対に記憶戻すから待っててなの。
ダディゴ:お二人が離れ離れでいる姿は見たくありません。ワイズさんの記憶を探してきますね。
イルル:コルア寝てるさかい、たわしからだけど、二人の幸せは取り返すで。せやからミライと共に待っといてな。
みんなも同じこと考えてたんだねと嬉しくなり、メッセージを送ろうとしたけれど、ありがとうというスタンプだけにしといた。
みんなも動いてくれることだし、私も頑張らなくちゃとカレーを食べきり、洗い物をしているとお風呂を済ませたミライが出てくる。
「このまま寝ちゃいそうだから、寝かしとくな」
そう言って私とミライの寝室へ入っていくアイズで、さっさと洗い物を済ませハーブティーを淹れた。少ししてそっと寝室の扉を閉めるアイズで、ローテーブルにハーブティーを置く。
「これ飲んだら行くよ」
「うん。今日もありがとね、アイズ」
「いいって言ってんだろ。ワイズがやるべきことを俺が代わりにしてるだけだから」
「さっきさ、言ってくれたじゃない?父親は必要だと思うって。ミライはアイズをお父さんって認識し始めちゃてる。それでも迷いが起きるの。ミライにとってどちらがいいのか。ワイズかそれともアイズか」
アイズに言っても困っちゃうことかもしれない。ワイズの記憶が一生治らない場合も起きる。そう考えるとミライのためにも早めに決断はしとくべきだと感じてしまった。
するとアイズは私の手を握り、こう言ってくれる。
「まだ結論は出さないほうがいい。ミライが物心つくまでは探そう。もしかしたら明日見つけられて、ワイズの記憶が戻るかもしれない。大丈夫、ミライは俺が父親だって認識してないよ」
真剣な眼差しで言われ、焦っちゃ駄目だねと伝えたら、そうだよとアイズの手が離れる。ハーブティーを飲み干したアイズは自分の家に帰り、私も飲み干して就寝することにした。
翌日、託児所にミライを預け、車は託児所の付近にある駐車場に止め、再びニュラン町へと向かった。またそこにセイワン隊長がいて、私が手を差し出すと犬の姿になってお手をしたのだ。
それを見たアイズはまた笑い出して、セイワン隊長に追っかけられる羽目になる。
アイズは普段から鍛えていることもあり、息切れはしていないけれど、セイワン隊長は息を切らして先に行ってと言われたから行くことに。
「やっぱり面白い」
「んもう。笑いすぎだよ」
「あれが挨拶のようなもんだよ。それでどこから聞き取りする?」
んーと考えていたら叫び声が聞こえ、私たちは真っ先に叫び声がした方角へと進んだ。行ってみるとモクディガンが数体出ており、アイズの力を吸収して一緒に倒していく。
ファンズマが時々出現していることは度々あったけれど、これってここにヨウミがいるからと一瞬考えてしまう。
野良のモクディガンを全て倒し、周囲の住民たちに感謝される。アイズとハイタッチをしていたら、住民に紛れていた人が去って行くのが見え、私たちはその人を追った。
確かにこの辺だと思うんだけどなと周囲を警戒しつつ、見ていたら目の前にフードを被った人物がいる。
「誰だ?」
アイズが尋ねるとその人はフードを下ろして、その姿にびっくりした。
「ネフィラ…?」
「久しぶり。元気そうでよかった」
「さっきのファンズマって」
「うちじゃない。モクディガンの出現を感知したから来たらリアがいるんだもん。それでそっちは…ワイズじゃないね。どうしたの?」
「話せば長くなるかな。みんな、心配してたよ。ルマはどうしてる?」
ネフィラは視線を落とし、ある情報を私たちに告げてネフィラはフードを被り行ってしまう。
「ルシャンダに連絡しなきゃ。ルマがワガラ都市にいること」
「俺たちが行っても会わせてはくれない。どうやって会うつもりだ?」
「わからない。それでもルシャンダはルマをずっと探してた。あのニュースに出ていた館長はルマだってことを。館長は今もどこかにいる。それを伝えなきゃ」
「わかった。ただ任務の途中だ。今日の帰り、総司令官に伝えてからでもいいか?」
うんと伝えまだ聞けていないところへと向かった。
ブザーを押しても返事がなく、不在のままかなと行こうとしたらガチャッと開き、眼鏡をかけた女性が出てきた。
「すみません、こういう者でして、少しお話お聞きしてもよろしいですか?」
「中に入って」
中に入らせてもらうと天井にはたくさんの薬草が吊るされていて、薬屋さんと思いながら案内してもらったソファーに座る。改めてアイズが名刺を渡し、用件は何と聞かれた。
「この人を探してるんですが、ご存知ないでしょうか?」
アイズが写真を見せそれを手にする女性は知ってるわとアイズに写真を返す。
「一年前ぐらいかしら?この町にいたわよ」
「ならなぜ住民たちは伏せているのですか?」
「さあね。あまり私は住民と仲良くしていないから詳しくはないけど、その子は元逃走者だった子でしょ。新ニューディ社に問い合わせてみたらどう?その子、ニューディ社の人に連れて行かれたの見たもの」
私とアイズはえっという顔を見せ合い、情報ありがとうございましたと伝えて出た。
◇
「出て来ていいわよ」
「ありがとうございます、ヒアラさん」
ソファーの下から出て、ついた埃を払う。まさか連続でカディヴィアの人が尋ねてくるとは思いもしなかった。ごほん、わいはデッドハラン王国調査隊、ヘリット。
ここで新人のネフィラと合流する予定だったところ、元仲間が来てると聞いて、ネフィラは一度違うところへと行ってもらった。ふう、てっきりネフィラを保護しに来たと思ってたけど、わいを探しているようだったみたい。ただ捕まるわけにはいかないと思っていたら、ちょうどヒアラさんが帰ってきてくれてよかった。
「わいになんの用だったんでしょうか?」
「さあね。詳細は聞いてないわ。あの子たちがまた来るかもしれないから、早く新人ちゃんと合流したほうがいいわよ」
「はい。ありがとうございました」
ヒアラさんにお礼を言って、ヒアラさんの家を出てネフィラと合流することに。
◇
ニューディ社にヘリットがいるか電話で確認したけれど、そういう子はいないであると、黄遺伝子団長であるタンヴァ団長に言われる。再度情報を提供してくれた家に尋ねるも不在になってしまい、今日は帰ることになった。
託児所でミライを引き取り私とミライを家まで送った後、アイズは総司令官に先ほどのことを報告しに行ってもらう。
幼少期向けの番組をつけ、ミライをベビーウォーカーに乗せると、ミライは自分の足で動く。それを見つつ夕飯の支度をしていた時のこと。リモコンに触れちゃったらしく、ニュース番組の特集に切り替わっていた。
そしてミライがパーパ、パーパと言いながらはしゃいでいて、私は思わず手が止まってしまう。そこに映っていたのは紛れもなくワイズとルシャンダだった。
ワイズのことパパって言ったよねと私はエプロンのポケットに入れていたスマホを取り出し動画を撮る。
ワイズが映る度に、パーパと言っていてパパだねと火を止めながらミライのそばに寄った。ニュース番組の特集ではまれにカディヴィア学園が特集されることがしばしばある。
今回は新しく入ってきたワイズの特集だったらしくて、ミライはとても喜んでた。
するとピンポーンと鳴り、アイズが来ちゃったらパパって言うのかなと動画を止めて玄関を開ける。
「ミライ、見てるから夕飯の支度…何かあったのか」
涙が出ていたようでそれを拭ってくれるアイズ。これでパパとミライが言ってしまったらもう後戻りはできなくなる。上がらせていいのか、不安でいるとリビングからパーパと聞こえた。
「あーなるほど。でもワイズ来てないよな?」
「うん。ニュースにワイズが映ってて、ミライはパパって言ったの。もしここでアイズをリビングに入れたら、ミライが口に出す言葉が怖い」
「俺とワイズ、一卵性で生まれたからな。とにかく今日は遠慮しとく。もし何か困ったことがあったら連絡して」
「ごめんね」
いいよと私の頭を撫で玄関の扉が閉まり、リビングに戻って一緒にワイズが出ている部分だけ見ていきながら、ルシャンダにメッセージを送る。
ルシャンダ、ミライがね、ワイズのことパパって言ったの。
動画も送り、すぐ既読になってびっくりするスタンプが三連続きた。すぐにかかってきて応答する。
『ワイズのことパパって言ってるでありますね。これは希望を信じるでありますよ』
「そうだよね。ミライはちゃんワイズがお父さんだって認識してるって信じてる」
『ワイズにはこのことどうするでありますか?』
「ワイズの容体を見て、私から直接送る。って言っても、スマホ変えちゃったから、ギーディスあたりから教えてもらうことにする」
『了解であります。ワイズ以外には見せちゃって大丈夫でありますか?』
みんな驚くだろうな。ミライはワイズと会ってないのに、パパって言ったんだもん。
「リーダーだけには見せていいよ。他のみんなはワイズに言っちゃいそうだし」
『そうでありますね。このことはリーダーたちに見せるであります』
「よろしくね。それじゃあ、また何かあったら知らせる」
通話を終えてニュースはそのままにし、私は作りかけの夕飯を作ることにした。




