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ブラッドカラー  作者: 福乃 吹風
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31話 エピルス本部侵入④ 四天王ノデッド編

 僕がノデッドを一人でやるのには理由があって、一人でノデッドに挑むことを選んだ。本来、ノデッドは毒とエスパーの両方を持っている。ただそれは仮の能力とも言えて、実際の能力が別にあるのではないかと悟った。

 ここで僕の読みが当たれば、ヨウミの次に強いファンズマだということ。なぜ絶滅したのかは定かではないけれど、一番あっちゃいけないファンズマと言っても過言ではない。


 ルシャンダが出してくれたゲートを潜ると、そこに寝ているノデッドがいた。普段は眠そうな表情をしていて、いつも欠伸ばかりしている。

 僕が来たことで、ノデッドは欠伸をしながら身体を起こした。


「あれー思ってた奴と違うじゃん。それにリアの妹じゃんか。どうした?ここには姉貴はいないぞぉ」

「それくらい知ってる。ノデッド、争うつもりはないけど聞きたいことがあるんだ」

「なんだ?」

「ノデッドは絶滅したとされているファンズマの一種、ナディスト?」


 僕が発言すると目をぱっちりさせ、こりゃあ驚いたじゃんと立ち上がる。周りには毒のダンガスとエスパーのワーモンが複数出現した。


「へえ。古代ファンズマの種類勉強してたんじゃん。この時代だとあまり知れてないファンズマ。あーなるほどね、ノアから教えてもらったみたいじゃん」


 そう。古代のファンズマは兄貴から教えてもらった情報で、ファンズマの歴史も全て記憶してある。館長は古代ファンズマが出ないこともあり、姉貴たちには知らせなかったんだろう。

 参ったなという表情をしていて、今後絶滅した四種のファンズマたちが復活するとなればライディー騎士団は即潰される。どちらにせよ、ライディー社は滅ぶべきだけど、滅ぶべきは館長だけでいい。


「知っちゃったら、容赦はしないじゃん。これ機密情報でも、ハディックたちばらしてそうじゃん。あの力は出すなよってあれほど言ってんだけど、多分使ってそうじゃ…あっ三人とも使っててもうばれてるじゃんか」


 ノデッドは心の声や雑音を全て聴き取れることもあり、情報が筒抜けであるのは知っていた。そこまで把握できている能力がなぜこちらになかったのだろうと疑問に浮かぶ。


「あんま、リアの妹だから傷つけたくないから寝んねしてもらえると嬉しいじゃん」


 くると僕は透明人間になり、ワーモンが睡眠術をかけそうなところ物陰に隠れた。


「あぁそうだったじゃん。妹、透明人間使えるんだった。んーどうしようかじゃん」


 ノデッドは考え込みとにかくみんなから離れさせなきゃいけないと周囲を見渡すもここは建物内の一室だ。何階にいるのかも状況が読めず、扉はノデッドの後ろにあるだけ。

 窓もない以上、これはすぐに外から出れそうにない。


「妹、ここは三階。自分を外に出そうとしても無理じゃん。だから大人しくしてくれるとありがたいじゃん」

「あのさ、僕はノデッドと争うつもりはないってさっき伝えた。なんでそんなに古代のこと触れると怒るのか教えてほしい」


 ノデッドはまた目を見開いていて、簡単には教えてくなさそうな雰囲気だ。


「ついでに僕の名前は妹じゃなくてキアだ」

 ノデッドに教え今度はノデッドの番だよと待っていると、ソファーの下からノデッドが目を見開いたまま、僕を見つけており思わず叫び出す。

 透明化を解除してしまったことで、ワーモンとダンガスが一斉に襲いかかってきてしまった。近くに扉があり行くもノデッドがいて、多少毒を浴びてしまうも、ワーモンの能力にはかからず回避できる。


「いきなりで怖いし、僕が見えてるなら最初から言え!まじで怖かった!」


 涙目で言うもまだノデッドは目を見開いてじーと見てるし、怖すぎるとそばにあった物置を当てるもそれすら当たらなかった。

 普段は目が線のような目をしてるのに、こうやって対面すると逆に怖すぎるでしょ。ホラー映画の中にいるような感覚を浴びる。


 教えてほしいことは絶対に喋りたくないのはもうわかったから、普段の目に戻ってほしい。そう思いながらウバンが作っておいてくれた毒薬を一本飲み干し瓶を捨てる。

 

「わかったからその目やめろよ」


 それでもターゲットは逃がさないような目でいるし、兄貴がいたらと考えてしまった。頬を叩き兄貴は兄貴の仕事があるからここには来れないって言ってたから、僕一人でも頑張らなくちゃ。

 ノデッドをとにかく外に出す方法と言ったらと頭の中にあるページをめくる。どれもノデッドには効果が薄いことばかり考えてしまった。考えているとノデッドがいきなりファンズマを消す。


「悪かったじゃん。ちょっとやばいことが聞こえて、ナディストの力を使いながら情報をとっていたじゃん。ソファーの下から出たときは驚かしただけだったけど」

「はあ。それでやばいことって何?」

 歩きながら話すじゃんと言い出して、ノデッドは扉を開けてくれて上じゃなく下の階段を降りて行く。


「恐れていたことが三つ起きた。一つはハディックが宿敵の奴によって、団長を襲い始めている。二つはウリが生死の狭間にいること。そして三つが帝王が暴れ出したということじゃん」

「帝王が暴れ出すってどういう?」

「ヨウミが一番恐れていた出来事。それはリアの能力を使い、ティルを死に追いやることじゃん。自分たちが離れている間に、リアに何かを吹き込んだ。そうじゃなきゃリアは帝王に操られたりしないじゃん」


 ちょっと待ってとノデッドを止めに入る。


「なら姉貴を救いに行ったみんなとワイズたちが危ない!」

「大丈夫じゃん。タングの力でなんとか防げてる。それに行ったとしても、キアの力だと帝王には勝てないじゃん!」

「そんなのわかってるよ!それでも姉貴に何かあったらっ」


 仮にワイズの死に姉貴が関わっているとしたら姉貴は絶対に自分を責める。そんな運命は絶対に嫌だと咄嗟に僕は階段を登って行くも、ノデッドに腕を掴まれた。


「言っても無駄じゃんって言ったじゃん!上に行ってもリアを救えるのはただ一人、ワイズだけじゃん!リアが戻った時、キアがいなかったら悲しむ!」


 姉貴を救えるのはワイズであっても、とてつもなく恐怖心が溢れていくばかりだ。兄貴はティルによってワイズが死すと言っていたけれど、実際は姉貴によってワイズが死すんじゃないかと。

 僕はどうしたらいいのとノデッドを見ていら、何泣かせてんだよと背後から兄貴の声が聞こえる。


「ノアじゃん…なんで」

「なんでって決まってんだろ。未来を変えに来た。すでにカディヴィアの者たちも侵入させてる。時期にハディックは元に戻るだろ。ウリだが、ルシャンダに頼んで、カディヴィアの病院に運んで緊急手術をしてもらっている。ただかなりやばいから覚悟はしておくんだな。これが終わり次第、見に行ってやれ。それとだ」


 兄貴が近くに来てノデッドの腕を掴み、汚い手で触んなとノデッドの手が離れた。シスコンと言われている兄貴はノデッドにパンチを与え、ノデッドは階段から落ちて行く。大丈夫かと思いながら兄貴の指示に従う。


「キア、ノデッドの言う通り、上には行くな。あまり見せたくない光景だからな。それにキアにはやってもらいたいことがある。下に落ちたノデッドと一緒にここで敗北したライディー騎士団やエピルスがまだちらほらいた。ノデッドのエスパーで動かしてもらい、全員建物から出たらこれを押せ」

「これってなんだ?まさか」

「平気だ。これは人間には危害がない物を使用しているから押せ。まあ多少ヨウミとタングには負わせてしまうだろうが問題ないだろう」


 起爆装置を兄貴からもらい、兄貴は上へと行ってしまって、ノデッドはイライラしながら行くぞーと、まずは二階フロアにいる人たちをノデッドがファンズマを使いながら探して行く。すでに動ける者たちは完全に避難しているようだ。

 ルシャンダがどこに倒れているのか教えてもらい、それをノデッドに教えながら進む。三階と二階は全員救出し、残りは一階と降りていたら待てとノデッドから合図が来た。


 何かあったのかなと待っていると僕たちを守るファンズマで、激しい音が響く。ノデッドと叫ぶも返事がなくて、ファンズマからの隙間を覗いた。

 壁の衝撃で状況が全く読めていないが、そこに誰かが立っているのは確かだ。ただよく見えないしファンズマが少しずつ見せなくするようにしている。ノデッドはその人物を僕に見せたくはないんだ。


 それでも気になりファンズマをどかそうとした時にファンズマが消えて次々とライディー騎士団とエピルスが落ちて行く。


 ファンズマが消えるということはノデッドは今、意識がないと同じだ。ノデッドを救いに透明人間になって動くも、ノデッドを倒した人物はローブを纏い、ちゃんと顔が見えない。

 一体誰なんだと答える間もなくローブの人は僕の首を掴んだ。誰なんだよと蹴り飛ばそうとしたら落とされ咳き込む。そいつはさっさといなくなってしまい、ゆっくりと立ち上がった。ノデッドが言っていた宿敵だったのかとノデッドを探す。


 ◇

 

 いったいじゃん!

 よりによってあいつに会うとは最悪な事態だし、ハディックがこうなったもあいつの仕業じゃんか。とにかくキアのところに戻らないとじゃんと立ちあがろうとしたが立ち上がれないじゃん。

 あいつがいることによって、ヨウミが作った計画が台無しだな。通りでノアが現れただけある。


 カディヴィアの者も侵入させといたと言うのはこういうことだったのかは、ノアに聞いてみないとわからないところだけど…。いや、あいつは自分たちのことが嫌いだからあんな反抗的な態度取るけど実際に白だよな。

 だとするとノアがカディヴィアの者を侵入させ、ノアも来た理由って…おいおい、ヨウミ、やべえことがここで起きてんじゃん。


 ファンズマを出してそれに縋りながら立ち上がり、キアと叫ぶ。そんなに遠くには行っていないはずだと、階段付近に行くとキアが良かったと自分に抱きつく。

 これノアが目の前にいたらぼこぼこにされてそうだなと想像しながら、心配かけて悪かったと告げた。


「大丈夫か?」

「おう。自分は意外と頑丈だからな。それより一大事が起きるじゃん。早めに脱出するじゃんよ」

「ノデッドをやったのは誰なんだ?」


 つぶらな瞳で心配そうに見つめるキアで、これ言ったらキアはそいつをぶん殴ると思うから、宿敵と答えて建物から脱出をする。


 中にいたはずのハディックが団長とまだ戦っており、自分も参戦したほうがよさそうだなと思ったが行くまでもなかった。カディヴィアの者たちがハディックを押さえ、団長たちは攻撃するのを止める。

 後はヨウミたちだけだが本当に大丈夫か心配になるも、キアに押せと伝えキアが起爆装置を押した。


 次の瞬間、爆発音が次々と聴こえ、黒い煙がもくもくと漂い始める。ギーディスもいるから心配はいらないだろうが、念のために準備はしておいたほうがよさそうだな。


「キア、ルシャンダに頼んで全員をこの領域から出したほうがいいじゃん。微かだがリアの叫び声が聞こえる。これが大きければ大きいほど、被害は大きくなるから急げじゃんよ」

「ノデッドはどうする気?」

「ヨウミの指示が出るまで、ここで待機する。必ず全員連れてノアのところに連れて行くから安心して待ってろじゃん」


 キアは少々悩むも姉貴たちを頼むと自分に言い、行ってもらった。キアには言えなかった。微かじゃなくてリアの叫びが自分の耳に入ってくる。

 以前のヨウミのようになってなきゃいいけど、それはヨウミが対策しているだろうから心配はいらないと思いたい。それでもなんなんだ、この感覚。今までに味わったこともない、恐れがあるじゃん。


 まさかヨウミ、この件で死ぬとかはないだろと、ただただ火が大きくなっている建物を見ていた。

 


 ノデッドを残してルシャンダにゲートを出してもらいながら、この領域から出てもらう。負傷しているライディー騎士団はライディー社が経営している病院へと運び、エピルスはカディヴィアが経営している病院へと運んだ。

 こんなに負傷者が出ていた理由が知りたいぐらいだと仕分けていたらギーディスの子たちが来た。


「キア、拙僧たちはここで待ちたいです」

「ノース、そうは言ってもここは危険すぎるからライディー社に戻って」

「嫌です。どの道、キアさんも残るんでしょ。だったら拙僧の兄と父を待たせてください」


 そうは言ってもさっきまで気を失ってたし、一度医者に診てもらったほうがいいと僕は思うんだけどな。何を言ってもノースたちは残りそうだし、ノースはこうみえて猛獣使いだから何かあった時に役に立つかもしれない。


「わかったけど、危険だと感じたらルシャンダにゲートを開けてもらって。ウバンからもらってた薬草で少しは楽になると思う」


 ウバンはこう見えて植物を利用した医療系も勉強していると聞いたからみんなに作ってもらってた。姉貴がいたら一発で治りそうだけど、姉貴がどんな状況で脱出するかだ。

 これでよしと包帯を巻き直してあげ、姉貴たちを待っていると建物が崩れあれはなんだと驚愕してしまうほどだった。


 ざっと二メートル以上の巨大化したファンズマが現れる。これはさすがにやばすぎじゃないかと唖然としていたら、ノデッドがナディストの姿となって巨大化ファンズマのところへと行く。

 兄貴たちは無事だよなとその光景を見ていたら、兄貴たちが出てくる姿を発見した。みんな無事だろうけど、兄貴たちは巨大化したファンズマを見ながらこっちに来る。ただそこに姉貴がいないことに気づいた。


「姉貴は?」

「話は後でする。ルシャンダ!ゲートを開けろ。ヨウミとタングを病院へ運ぶ」


 二人をみるとカディヴィアの者たちがおんぶしていて結構な出血を出している。ゲートが出て兄貴たちカディヴィアの者たちはゲートの中へ入り、ゲートが閉じた。


「ワイズ、僕たちも一旦撤退したほうがいい。姉貴が奪われた以上、ここにいたら危険すぎるし…あれそういやギーディスは…?」


 ◇


 ヨウミ、そしてノアが見てきた未来、まじじゃんかと自分はたった一人でこの巨大化のファンズマに攻撃を与える。ヨウミとタングが運ばれている姿をみて、かなりやばかったことが実感できたじゃん。ナディストの力でこいつを倒せる自信はないけど、ここで食い止められるのは自分だけだからやる。

 ただ実の息子を攻撃するのは反則じゃんかよと、怒りをぶつけながら巨大化ファンズマにぶつけたじゃん。


 いろいろと聞こえたみんなの叫び、そしてリアが叫んでいたわけ。リアの体力が極限まで達しさせる帝王の目的がやばすぎたじゃん。その結果、この巨大化ファンズマを生み出し、世界は一変するじゃんかよ。

 のちのち、ライディー社の館長と帝王がぶつかり合う日が来たらこの世界は終わりのようなもの。結局、自分たちもただの帝王のおもちゃにすぎなかったことじゃん。


 巨大化ファンズマが自分を捕まえようとしていて、あっぶないじゃんと避ける。さっき応急処置したところが疼く。ライディー騎士団にも敵わないし、弱点は不明で強敵すぎる謎のファンズマ。

 

 巨大化ファンズマに挑んでいると嘘だとキアの叫びがよく聞こえるじゃん。知っちまったようだなとワーモンとダンガスを大量に出し、巨大化ファンズマに一斉攻撃をかける。

 キアが泣き叫んでいる声に同情したいけれど、キアの叫びによってそっちにいこうとするから止めに入った。

 こいつは叫びの声で目を覚ましたファンズマのようじゃん。ワーモンで巨大化ファンズマを止めるも一瞬で解かれ、ずしずしとキアの叫び声に向かう。

 このままじゃまずいじゃんとティルたちに叫んだ。


「ティル!突っ立ってないで、ルシャンダにゲートを開けてもらえじゃん!狙いがキアになってる!」


 このままだとギーディスの子らも危ないじゃんかよ。てかなんで避難していないんだよと躊躇していたら、巨大化ファンズマの攻撃に当たってしまい、吹き飛ばされ大きな衝撃を喰らう。

 ティル、なんで固まってる必要がある。早くルシャンダに言えじゃんと身体が動いてくれずにいると、ティルの心の声が聞こえる。


(僕じゃ、ないっ。僕は殺してないっ。どうしようっどうしようっ)


 ティルは今、混乱状態に陥ってるってことかじゃん。あの場にいなかったが、声は聞こえてたよ。ティルは何も悪くないじゃん。全て帝王が仕組んだ罠だった。

 それを伝えたくてもみんなはわからずティルを責めるに違いない。


 リアたちの遺伝子マークが白い理由、それが原因だとすればノアたち兄妹は危険視される。それを前から知っていた館長はリアを使ってまでしたかったことなのかが疑問点じゃん。

 それは本人に聞かなきゃわからないことだけど、とにかく止めなきゃじゃんと身体を無理やり起こしているとキランと何かが光った。


 なんだとそちらに行くとそれはリアがつけていたペンダントだった。よくみるとW、R、Tとあって三人はずっと一緒だという意味だろうか。

 早く行かないとキアたちが危ないじゃんと先にファンズマを行かせ、キアたちを守ってもらいながらそれをポケットにしまったじゃん。

 これは後でティルに渡すとして、巨大化ファンズマの攻略はなんとなくわかってきたじゃん。だから自分はキアを一度眠らせることにする。


 泣き叫んでいることでこちらに気づいていなく、ギーディスの子らに離れろと言って、ワーモンの力で眠らせた。ただワーモンの力では寝ず、すでに近くに来ている巨大化ファンズマであって、ノースに指示をする。


「ルシャンダと連絡してる暇がないじゃん。ノースは猛獣に乗って兄妹を連れ遠くに逃げろじゃん。ティルは何も言っても無駄だろうから、猛獣に咥えさせてでもいいから連れ出せ。キアを連れていくと別のあれが出そうだから、キアは自分がなんとかするじゃん」

「状況が読めていないですが、かしこまりました。お気をつけて」


 ノースたちが避難してもらい、巨大化ファンズマはファンズマに止めてもらっている間に、キアを包み、キアを呼ぶ。


「キア、キア!大丈夫、大丈夫だから、落ち着いてじゃん。必ずリアたちは帰ってくる。だから」


 するとゲートが開き、現れたのはティルの団にいるシフォンで、なんか目が怖いじゃん。


「キアから離れてもらえます?」


 そうは言われてもと思っていたらシフォンの風で吹き飛ばされたじゃん。シフォンはキアを抱き寄せ、こう言った。


「待たせちゃってごめん、キア。余がそばにいるから落ち着こう。リア様たちも必ず無事です。今はリア様がやり残していることを一緒にやっていきましょう」

 自分が言おうとした台詞、とられたなとみる限りキアは自分よりシフォンの言葉が聞いたようで巨大化ファンズマが消え始めていく。

 消えていくが念のため、最後の一撃をしようとしたところ巨大化ファンズマの中からリアが出てくるじゃん。


 まじかよとナディストの姿のまんまだけど、リアを救出し着地した。起きる前にナディストの力を解除しようとしたら、リアが寝言で言うじゃん。


「ヨウミ…ごめんね」


 寝ているのにつうっと涙を流して自分はナディストの力を解除し、シフォンはキアを抱っこしてエピルス本部から出た。

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