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ブラッドカラー  作者: 福乃 吹風
30/195

30話 憩いの場その6 特別編

「メリークリスマス!」


 クラッカーを鳴らし、俺の子どもたちは美味しいもの食べたり、プレゼントを開けたりしていた。本当はワイズたちも呼ぼうか迷ったけど、ワイズたちは島のみんなとクリスマスパーティーするだろうから連絡はしていない。


「父さん」

「ノース、どうした?」

「拙僧のプレゼント届いてません。悪いことしていないのにサンタさんは拙僧を悪い子と見ているのでしょうか?」


 ノースのプレゼントも用意しておいたはずなんだけど、まだノースはサンタさんがいると信じていることもあり、ポケットに入っている紙を見れていない状況だ。

 なんて書いてあったかなと探りを入れてみる。


「サンタさんに何をお願いしたんだ?」

「ワイズ兄さんのフィギュアです」


 飲み物飲んでたら吹き出してたし、笑いが出そうになった。そうだったな。ノースはワイズに憧れているが、ワイズがここに来る可能性は低い。それにワイズのフィギュアを作るにしても時間がかかりそうだから違うフィギュアを用意しといたはず。

 全員分確認はしてるし、誰かが開けたかもなと周囲を見るとホムリが来ていて、勝手に開けていた。


「ホムリが開けてんな」

「じゃあワイズ兄さんも?」

 

 目を輝かせながら周囲を見渡すもワイズの姿はなく、落ち込むノースでホムリを呼ぶ。ホムリはノースのフィギュアを勝手に自分の物だと思い、ありがとお父さんと飛びついた。

 ホムリは島生活もあってプレゼント用意できてなかったと、正直に伝えようとしたらノースは何も言わずよかったねとホムリの頭を撫でる。


「ホムリ、ワイズは?」

「んー用事済まして、これたら来るって。花火あげてもいい?いい?」

「一応、ライディー社内だから、あんま派手にやるなよ」


 やったとホムリはみんなから少し離れて花火を打ち上げる準備をし始めた。

 ホムリの能力はなぜか館長に気に入れられ、本部の施設に異動したんだったよな。なんだろうか。花火を打ち上げるのに費用がかかるから、ホムリを選んだのかは不明だ。

 飲みながら子供たちが楽しそうにしている姿を見ていると、親父ーとワイズの声が聞こえなぜかノースはソファーの下に隠れる。


 ワイズとリア、それからキアがやって来て大量のプレゼントを持って来たのだ。これは驚きだと子供たちはプレゼントに目が入り、ちょうだいとおねだりをする。一人一人にプレゼントを配るリアとキア。ワイズは一つのプレゼントを持って、ノースはと俺に聞いて来る。

 だから俺は指で下を差しノースとワイズがソファーの下を見た。


「親父、ノースいないんだけど」

「あれ?さっきまでいたんだけどな」


 ったく何やってんだがと頭を掻きながら周囲を見てもノースがいなくて、せっかくワイズに会えたのにしょうがない奴だなとワイズに伝える。


「悪いな。せっかく来てくれたのによ」

「いやいい。この前、ぶっ倒れてちゃんと話せてなかったから、こういう場だったらちゃんと話せるかなって来てみただけ。親父、これクリスマスプレゼント。リアたちと一緒に選んだ物なんだ」


 すっと渡されて赤い包みに入ったものを受け取り、俺からもプレゼント用意しておけばよかったと思ってしまった。


「親父にはたくさん助けてもらった恩も含めての気持ちだし、親父からのプレゼントはもうもらってるから」


 何もあげてないぞと思っているとワイズは剣を見せ、以前あげた剣。それをクリスマスプレゼントととらえるだなんてとワイズの頭をわしゃわしゃする。

 そしたらやめろといつものセリフであっても、嬉しそうな表情を出す。


 早速ワイズたちから貰ったプレゼントを開けてみると、朱色の紐ブレスレットで中心には炎のマークをしたのがついている。こっそりリアから聞いた話だが、これはワイズが作ったものらしい。これは大切に使わせてもらおうと手首につける。


 ホムリが花火打ち上げるよと言いみんなは着席して花火が打ち上げられた。


「親父、メリークリスマス」

「メリークリスマス、ワイズ」


 乾杯しながら俺たちはホムリが打ち上げる花火を見て行った。


 次回、31話 エピルス本部侵入④四天王ノデッド。お楽しみにねえ。


 ※こちらのページは本編ではございません。

毎週日曜日に更新予定。

次回は12月31日12時に配信する予定です。

メリークリスマス!

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