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ブラッドカラー  作者: 福乃 吹風
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26話 作戦会議

 ティルがどうするか決めてもらっている間に、協力する前提をとるため、ライディー騎士団の分析をルシャンダに頼んでいた。ネフィラとチーシャは今後のことを考えマーケティングをしてもらい、ウバンはこれからの未来を考え、能力者が働きやすいように営業に行ってもらっている。

 ダディゴは人材を集めるのが得意らしいのと、リアとの願いを叶えるために開発できそうな場所を探しに行ってもらっていた。


 コルアとイルルはみんなのサポートをしてもらい、エリュウは経営管理の下準備をしてくれていた。そして俺とキアはリアの救出するにつれて、どういう班を作ればいいか会議室で話し合っている。


「姉貴救出班、四天王の相手をする班を四つ。それからヨウミの相手と帝王の相手も必要になってくると思う」

「エピルスの部下とそれからファンズマを倒す班も必要だな。能力も分析してくれてるからそれにあった班を作っていくか」

「姉貴救うときは、コルアの瞬間移動とルシャンダのゲートが重要になってくる。厄介なのはタング。タングに水槽を吹っかけられたらアウトだから十分に気をつけなきゃいけない」


 以前、リアとキアが出かけた時に、親父目掛けて水槽を降らせた奴か。協力してくれる時は団長たちもいてくれるのかはまだ不明だけど、団長の力も借りればスムーズに事は進みそうになる。

 スマホを見ると着信一件入っており、それがリアからの電話で無事な連絡だと思っても、まだ連絡しない理由があった。ティルが協力してくれないとリアに言いづらい。


「姉貴に電話しないの?」

「ティルが協力してくれるまで、しないって決めたから。リアはさ、俺を選んでくれたけど、リアの心にはいつも一つのピースがないんだ」

「そのピースがティルだからなのか」

「そういうこと。だから一緒に助けに行ったら、喜ぶんじゃないかって思ってさ」


 実際、ティルが協力してくれるとは思ってもいないけど、希望は持っていたいから。キアとそんな話をしていたら、ルシャンダが入って来て、分析結果が出たらしくモニター室へと行く。

 全リーダーも集まっており、これぐらいの戦力があればリアを助けられる。後はティルの回答待ちとなるわけだ。

 

「それで話はまとまったかしら?」


 コルアに言われ俺はさっきキアと話したことを告げると、ルシャンダがチーム分けをもやってくれて資料にしておいてくれてた。それを目に通しこれを各団長宛に送れるよう準備してもらうことに。

 

「いつ、ティルに連絡するの?」

「今日は考える時間を与えたいから、明日確認取ってみるしかない。それまではみんな、それぞれの仕事を頼む」


 了解とそれぞれモニター室へと出て行き、俺はルシャンダに頼み、スナナ街へと再度行くことにした。

 フラたちは大丈夫だっただろうかと休憩所へ行ってみるも誰もいなく、休憩所から出るとそこにいたのはイルルの兄、オーデュエ。


「たしわの妹を奪っとってなんのようや。用がないなら買えるんやな」

「そっちこそ、なんでここにいるんだよ」

「オンジーレに新水遺伝子施設ができたさかい。今はそこで過酷な訓練を受けとる。覚悟はしていたんやけど、皆の体力は限界やろうな」

「どういうことだ?」


 オーデュエの顔は窶れていて、近くにあった椅子に座り事情を教えてもらった。 


 エリュウの氷化から解けたが、水遺伝子の父であるカディーラと共に館長から処罰を受けたらしい。オーデュエは一日で仮施設に戻れたが、カディーラは数週間館長から体罰を受け背中には痛々しい鞭の跡が残っている。

 水遺伝子で行う訓練のカリキュラムを書き換え、地獄を超えるレベルの訓練をさせているそうだ。昔の父とは比べ物にならないほどの別人化となってしまい、昔の父親に戻ってほしいというのが水遺伝子の望み。


「何度もこれが夢であってほしいと願っていたんや。それでも朝起きる度に、苦痛を味わう訓練と向き合わなければならないというのが、もうたしわには耐えきれんのや」


 思っていた以上に精神がやられてるなと、オーデュエを見ていたら珍しくイルルが外に出ている。そしてイルルは弱っているオーデュエにハグをし、未来予知で見ていたんだろうな。


「兄上がこんな弱い姿でいるのはごめんやよ。前のように威張っといてや。大丈夫やで。兄上の未来はいい方向へと進んでるんやから、しっかりせえ」


 二人にさせたほうがいいかもしれないと休憩所を出て、イルルを待つことにした。

 数分後、スマホをいじり、フリジンダ社に必要なものをオンラインショップで選んでいたら、イルルが出てきてスマホをポケットにしまう。


「オーデュエ、大丈夫か?」

「わからないんやけど、大丈夫やろ。父上の状況は未来予知で見ていたやから、兄上が心配だったや。また少し様子がおかしゅうなったら、行かせてな」

「もちろん。あのさ、イルルに占ってほしいことがあるんだけど」

「あれやろ。伝えちゃってえぇんか?」


 イルルは占ってほしいことも知っていたようで、お願いと伝えるとイルルはある助言をしてくれた。


 その夜、自室で椅子に座りながらイルルに言われた助言を考える。イルルの未来予知が完全に当たるとなれば、いろいろとやっておく必要があるな。

 会社の経営に関してはコルアに任せるとして、問題はとなんか照れてしまう。リアの立ち会いに間に合えるかわからずとも、名前ぐらいは考えとくとするか。本当はリアと一緒に考えたかった思いはあるものの仕方がないと、想像しながらいいなという名前を書いていった。


 翌朝のこと。ルシャンダの馬鹿でかい朝コールに目を覚まし、今日はライディー社にハッキングしてもらう日でもあるからこの前着たスーツに着替えようとしたところ、ノックがかかる。この朝っぱから誰だと着替えず、出てみるとコルアだった。朝に弱いコルアなのに珍しいと、おはようと告げる。


「おはよう、コルア。朝っぱからどうした?」

「今日、ティルに連絡するでしょ?これリアが途中まで作成したのを仕上げてみたの。今日はこれを着て、サイズの微調整をさせて」


 すっとコルアがくれて、まさかリアが俺にスーツを作っていただなんて思わなかった。そう言えば時折夜遅くまで何かを作っている様子は見てたけど、俺のために作っていたとは。

 リアを助けたらお礼を伝えようとそれに着替え、朝ご飯を食べに食堂に入ったらみんなの注目を浴びる。だんまりするからそんなに似合ってないかと思っていたら、さすが姉貴とキアが言った。


「完成品見れないと思ったけど、コルアが代理で仕上げるだなんてね。似合ってるよ」


 ネフィラに言われ、社員の服装もこんな形になるんだべかと興味津々で俺の姿を見るウバン。ちょっと疑問に浮かんだことを聞いた。


「お前ら、知ってたのかよ」


 もちろんと笑顔で言われ、なんで俺に相談なしで作ったんだよと少々凹んでいるとチーシャが教えてくれる。


「ワイズが新しい会社を設立したお祝いにプレゼントしたいらしいの。だからワイズには内緒ねってわえたちに言ってたの」


 リアがそんなことをみんなに言ってたのかと、この場にいないリアに早く会いたい気持ちでいっぱいだった。絶対に助けに行くよと心に誓い朝食を食べ、ルシャンダと軽く打ち合わせをする。


「ティルから協力もらえたら、昨日仕上げてくれた資料を団長たちとティルに送ってほしい。それから館長にも」

「ラジャーであります。ティルがモニター室に来たら、繋げるでありますから、ティルは社長室で待っててであります」

「頼んだよ。ルシャンダ」


 緊張感がありながらも、社長室で待機し、リアとキアで撮った写真を眺める。ニディアはもうライディー騎士団に入ったのかなと思いながら、待つこと数分後、コルアが合図したから姿勢を正し、デスクトップにティルが映った。


「昨日ぶり。それで結論は出せた?」

「館長と話し合い、公表はせず協力要請に応じるよう命じられた。それで一度、ライディー社にて作戦会議をさせてもらいたいのが条件だ。無論、ワイズたちの社員を確保するつもりはないから安心してほしい」

「俺もそのほうがいいと思っていたところだ。ヨウミはそう長くは持ってはくれないから早めのほうがいい。先ほど、サーバー対策課のルシャンダより、メールが届いている頃だ。こちらは準備できている。でき次第、合図を送ってくれればそちらに向かう。もし要望があれば団長を大会議室へと案内することもできるからモニター室で合図を頼む」


 承知した。では後ほどと言われ、普段の画面に戻り、コルアとハイタッチしてモニター室へと入り、みんなともハイタッチをする。


「やったでありますね」

「こんな早く、結論出されるとなんか裏があるんじゃないかって気もしたけど、一先ずライディー社と作戦会議をして、リアの救出に向かう。ルシャンダはこのままモニター室に残って、残りのリーダーたちは俺と一緒に来てほしい」

「ラジャーであります。早速合図きて、施設にいる団長たちも会議室に連れてってほしいそうであります。こっちも会議室のゲート開けるであります」


 ゲートが開き行ってきますと伝え、俺たちはライディー騎士団の大会議室へと入った。そこにはすでに館長とティルがいて、他の団員たちも集まってくる。親父は普段と違う表情をしていて、あれが本来の仕事顔なんだろうと思った。

 至急作った名刺を館長とティル、団長たちに配り、館長たちも名刺をくれて名刺入れにしまいながら着席する。


「ではリア奪還作戦を開始する。ワイズ社長、資料はざっと見たが、だとするとルシャンダの体力に負担が起きるのではないかと思った」


 さすがは館長、そこまで把握済みとはと圧倒されつつ、説明を行った。


「ルシャンダは以前と違い、防犯カメラがあれば複数ゲートが開けられ画面が多くあればあるほど、ゲートの数が増える。そのためルシャンダはサポート側に使わせていただきます」

「ルシャンダに会いたかったが、よいとしようである」


 ルシャンダの父親であるタンヴァは会いたそうな雰囲気で、その口調タンヴァからきているのかと初めて知る。いつか親子で渡り合える日があると信じ、館長が話を進めて行った。

「こちらもサポート側は必要であろうから、ルシャンダと連携させるよう話はつけておく。それでリア救出班になぜティルとワイズは入っていないのかが疑問点なんだが」

「本来であれば俺とそしてティルで救出を図りたいと思っていたんですが、ヨウミ、そして帝王を止めていられるのがおそらく俺とティルではないかと思い、救出班にはうちのコルア、チーシャ、そしてティルの団にいるザズとシフォンにしました」


 なるほどという表情でいるティルたちで、館長も納得しているような感じだった。コルアの瞬間移動、そしてチーシャのすり抜け能力。ザズは能力の特定の他に敵がどこにいるのかも把握ができるから選んだ。

 そして万が一に備えて、エピルスと出会した時にシフォンの能力封じが使えると思いこの四人を救出班に選んだのもある。

 疑問を抱いたらしい緑遺伝子の団長であるユフェンが俺に質問してきた。


「四天王の班で疑問。うちのウバンとワファエのツァッセがタング、少人数のうちの団となっているが、それはなぜだ?」


 俺が答えようとしたら親父が俺に合図を送り、親父から話をつけてくれる。


「要はあれだ。タングは主に水槽を降らせ、その中に入り込んだものはタングの力ではないと一生出られない痴れ者だ。罠に引っかかれば、自分の能力でも不可能となる。そこで植物能力のウバンとツァッセの切断を使って、タングを一度ばらばらにすれば能力は使えない。ただタングのファンズマも出るだろうから、そこに緑遺伝子団を加えたんだろ?」

「お…ギーディスの言う通りに、タングの力は優れた能力と伺っていたので、この二人を選ばせていただきました」

「わしの息子を選んでくれるとは光栄だ。まだわしの子らにはいい能力にいないがどんと使って構わないぞ」


 わはははと大笑いするワファエであり、団長たちはなぜかため息を出していた。まあいいとして次に進めよう。


「四天王ウリは元黄遺伝子施設から逃走し、ヨウミと出会い、なんらかの影響でファンズマの力を得ている。電気系光属性であるため、解析しても光属性に立ち向かえる人物がいませんでした。そこで考えたのが姉妹のように慕っていた人物、ルマに任せたいと思っています」

 これは異例の属性でもあったから、悩んでいたところルシャンダに当時のことを教えてもらい、唯一対抗できるのがルマだと発覚したからだ。ただルマが嫌がることはしたくないから、別の提案も一応持っている。

 ティルは自分の団にいるから、ティルから発言をもらった。


「ルマはやめとくべきだと思う。何度かウリと接触はあったけど、立ち向かえなかった。別の方法も考えてる?」

「もちろん。ルマが仮にやりたくないというなら、ルマは変身能力が得意ということもあり、リアに成り済まして混乱を招きたいというのもある。一人は危険でもあると思い、ホムリとネフィラを同行させてください」


 ネフィラの能力は人魚であっても、前回のも含め違う方法で対処ができると判断したのと炎と水を組み合わせとけば、ホムリの火加減をネフィラが調節できると思ったからだ。

 

「なら某をウリ班に入れさせてくれである。ウリは某の娘でもあるから、父親として説得してみるである」

 

 タンヴァに任せたのは山々だが、やってほしいことがあるからな。資料をみてタンヴァと役割を変えられるとしたらと、悩んでいたら親父が提案してくれた。


「タンヴァの代わりとなるのは、タンヴァの息子でダディゴたちと脱走した、遮断能力であるトゥフィはどうだ?」


 トゥフィは一応、ルシャンダのサポート側として動いてもらうつもりだったけれど、タンヴァにやってもらいたいのは電源を完全に一度、落としてもらうことだから、トゥフィ一人でも大丈夫だろう。


「わかりました。ではウリ班にタンヴァ団長を加え、タンヴァ団長の代わりにトゥフィを入れます」

「あのさ、ノデッドは毒とエスパー系睡眠属性ってあるけど、どうやって対処する?」


 ハイスに言われ、ウリと同様にノデッドも特有の能力者であるとしても、考えていたことをハイスに伝えた。


「ノデッドももちろん特有の能力者で解析した結果、誰一人相性がいい人がいませんでした。ですが唯一、立ち向かえるのはキアだと思い、キアに任せるつもりです」

「本当は姉貴救出班に入りたかったけど、僕の能力は透明人間だから姿を消せるし、ノデッドに挑発しながらノデッドのファンズマをみんなから離れさせる」

「毒に対抗できる橙の団も少数、連れて行くのは難しそうか?」

「一発で眠らされる可能性が高いから、ノデッドは僕一人で挑む」


 そうかと橙団長のヤエンは言い少々落ち込んでいた。紫の土地、プルパガースには橙遺伝子の施設があるから、ファンズマには詳しいのはわかっている。ただ今回はリアを救出するだけの目的だからな。そこで親父がまた喋り出す。


「ハディックは虫使いだから、俺が選ばれてるけど、赤遺伝子の団員だけでもいいか?俺はできればワイズとティルと一緒に、ヨウミと帝王を倒したい」


 親父は俺が心配だから一緒にいたいのは嬉しいけど、ヨウミと相性が悪い。それでも別の意味があるとしたら、カディヴィアとのほうだろうと感じる。俺は別にいいけど、ティの表情を見る限り一緒に行動はしたくないようだった。


「バカ親と一緒に行動はしたくないけど、ギーディスはカディヴィアの人間だから説得力はあるから別に構わない。ただギーディスはライディー社の一員であることは絶対だ。もし不穏な動きを見せたら、ワイズの前で殺す」

「ったく。怖いこと言うなティル。館長もなんとか言ってくれよな」

「ティル、余計なことは口に出すな。商談がうまくいかなければどうなるかわかっているだろう」

「承知しています、館長」


 ティルと行動する俺であっても、この運命には逆らえないことだから、何も言わない。ティル、すごい変わったなと感じてしまった。

 昔のティルは仲間思いだったのに、簡単に人を殺すと発言をリアが聞いたら、どう思うか想像したことはないのか。考えても脳裏によぎるのは隣にいる館長に色々と叩き込まれ、あんな性格になってしまったのだと思ってしまう。

 話し合いの終盤で館長から最後の一言を聞いた。


「一部修正した箇所を訂正し、後ほど送ってほしい。団長たちから施設にいる団員たちに報告後、リア奪還へと向かう。フリジンダ社の皆にもいつでも行けるよう準備を。それでは健闘を祈っている」


 館長が告げ終え、館長とティル、そしてカディーラが大会議室を出ると団長たちは力が抜けたようになる。


「カディーラ、何も発言してなかったようだが、あれでよかったのだろうか」

「仕方ないだろうぞ。館長の仕置きというのは館長の能力が発動している。あれを何日も浴びれば、カディーラのようになることをな」


 ヤエンとワファエが言っているの、俺たちに丸聞こえなのだがとルシャンダが各施設のゲートを開いてくれた。すぐ帰るのかと思えばヤエンはダディゴと、ハイスはネフィラと、ユフェンはウバンと、ワファエはチーシャと少し話している。タンヴァはそれを見てゲートを潜り、コルアと一緒に見ていたら親父が来た。


「ヨウミたちがこんなに早く動くとは思ってなくて、ごめんな。大切な時期だというのに」

「いいよ。リアが無事でいてくれていることを信じてるし、リアが喜ぶと思う」

「喜ぶ?」

「うん。ティルと迎えに行ったら、昔見ていたリアの笑顔が見れると思ってるから。親父、それとさ少し怖いよ」


 親父に伝えると親父が抱きしめて、こう言うんだ。


「子供なんだから怖いものは当たり前だろ。俺が絶対に守り抜く。大丈夫。ワイズが恐れているものは全部俺が排除するから、リアのことだけを考えろ」

「ありがとう、親父」


 親父の温もりに包まれながら、数秒経ってもしばらく親父は俺から離れようとはしない。しばらくこうすることもできないのだと察し、親父の好きにさせていった。


 ◇


 使用させてもらっている部屋で、ウリが買って来てくれた本を読んでいた。こっちもいいな、やっぱりこっちかなと考えながらワイズが呼んでいる名前を想像してしまう。

 なんかしっくりこないと読んでいたら、スマホが鳴り確認するとワイズからのメッセージからだった。


 体調どう?もうすぐそっちに迎え行くから、ヨウミたちに伝えてほしい。館長は公表しないらしく、俺たちと組みリアを奪還しに行くと。この選択肢しかなかったけど、ヨウミたちを止めてティルと迎えに行くから待ってろよ。


 ライディー騎士団と手を組んだんだと、少々心配になるも、体調は順調だよ。待っているねとだけ送り、ヨウミに伝えなくちゃとベルを鳴らした。

 ベルを鳴らせば誰かが来ると聞いたけれど、誰も来なくて、もう一度ベルを鳴らそうと思ったら、ウリが来てくれる。けれど服装は乱れているし、頭もボサボサ状態だった。


「リア、どうしたの?」

「ウリこそどうしたの?」

「訓練所でヨウミたちと一本勝負してる最中に、ベルが鳴ったから一斉に動き出したの。だからうちが光を使ってうちが一番乗りできた」

 すると廊下の方からウリと叫んでいる声が聞こえ、四天王とヨウミも来るってことなのかと苦笑い。一人くれば十分だったのにと全員が集まるのを待つ。二位に到着したのはタングで、三位はノデッド、四位がハディックで、最下位がなんとヨウミだった。

 てっきり二位がヨウミだと私は予想していたけれど、四天王はヨウミの弱点を知っているようで遅れたらしい。


「リア、どうしたんだい?何か欲しい物とかあった?」

「ううん。ワイズから連絡というかメッセージもらったの。館長は公表せず、ワイズたちはライディー社と手を組んで私を助けに行くからと」

「あいつ、公表しないじゃん。手間が増えるからこの手はやりたくなかったのにじゃんよ」

「公表、してくれれば、ライディー社、だけの、仕事で、済んだのに」


 公表してほしかったらしいノデッドとハディッグで、タングがヨウミと話し合う。


「じゃあ予定通り、エピルスを配置につけるっすね。わんぼの水槽は頑丈っすから大丈夫っすと言いたいところだけど、リアちゃん移動させるっすか?」

「うむ。この部屋は頑丈に作ってもらったが、父上の隣に置いて置いたほうが良いだろう」

「うっす。じゃあその方向性らしいっすから、動かしますっすね」


 どうやって動かすのと私はベッドについている柵に捕まり、下が動き始めて壁はなんとタングの力で消えた。元々この建物はタングの構成で作られているそうで、タングが触れたりすれば消えたりついたりするらしい。

 まるでバリアを張るかのような優れた能力と思ってしまった。エピルスの人たちは驚きもせずに、横を通り過ぎて行く。

 ファンズマの帝王がいる王の間へと運び出され、。ゆっくりと着地した。


「父上、公表はしないと報告を受けました。時期にライディー社及び、フリジンダ社が動き出します」

「そうか。思っていたより、早い答えだったようだな。ディリーに報告したまえ」

「御意。では準備へとかかります」


 ヨウミたちは行ってしまい、なんだろうこの胸騒ぎと胸に当てていると、ファンズマの帝王がガラス越しに来る。


「いよいよ、始まるがその前にリア。伝えておかなければならないことがある。それはだなーーー」

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