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ブラッドカラー  作者: 福乃 吹風
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19話 空っぽのわがまま

 タッタン町でワイズとルシャンダで買い物をしていたら、私服姿のティルとルマと出会い、話し込んでいたらティルが行ってしまった。次の瞬間にルマが襲われルシャンダはゲートを開き、ワイズがルマを助けるという。

 私はなぜ逃げたのか理由が聞きたくて、ティルを追いかけた。


「ティル、ティル!待って!」


 私が何度もティルを呼んだことで止まってくれる。いつもと違うことに気づいていたから、ティルともう一度呼ぶとティルが私に抱きつく。


「どうして?」

「ティル?」

「どうして僕じゃないの?」


 その意味になんの意味なのか理解でき、ティルは前々から寂しがり屋でいつもワイズと三人でいた。さっきはルシャンダがいたから、そこにティルの場所がないって思っちゃったんだね。


「ティル、少し離れて」

「嫌だ」

「渡したいものがあるから一旦離れよ?」


 ティルは私から離れて、ポケットからある物をティルに渡してあげる。ティルは受け取り頭文字を見ながらこれってと私を見た。以前、ティルと会ったお店で作ってもらったもの。


「ティルは今、ライディー騎士団の団員でもあるから、なかなか脱走とかはできないと思ったから作ってもらったの。ほら見て、私もつけてるしワイズも同じのをつけてる。どんなに離れていても私たちはいつもティルを想ってる。いつ会えるかなってあちこち探し回ってた」


 ティルはなぜか寂しそうな瞳をしてペンダントをぎゅっと握り、少し視線を外して言いたいことを言えずにいる。待っていてあげるとティルがこんな言葉を私に言い出した。


「リアはなんでワイズを選んだの?」


 その言葉を言われなんて伝えようか少し迷う。ティルのことはもちろん好きだ。それでも何かが違うと感じていたのも事実。私の言葉一つできっとティルがワイズを殺害するという未来が訪れないことを信じて私は伝えたい思いを伝える。


「私は今でもティルのことが好きなのは変わりないよ。ワイズが選んだのは、噂を聞いたの」

「噂?」

「うん。ティルにフィアンセができたって噂。私は館長が道具に思ってる娘だよ。館長に叶いっこないって思ったから、私はワイズを選んだの」


 ティルははっと思い出したように、ごめんと私に謝り、そっかと私の手を握るもその手が震えた。


「だよね。だから僕ら必死で逃走したんだもん。リアのそばに入れなくてごめん」

「ううん。私はずっとティルのこと思ってるから、だから必ず迎えに行く。だから待ってて」

 私はティルのほおにキスをすると、ティルは照れながら待ってると言ってくれた。まだティルが怯えているのにそばにいなくて大丈夫かなと不安になり、ワイズたちのところへと向かう。

 それまではティルの手を握り、昔話で盛り上がりながら到着して、ティルはルマを連れて行ってしまった。


「大丈夫だったか?」

「私は大丈夫だけどやっぱりティル、様子がおかしかった。館長に何かされてるのかもしれない」


 仮にワイズと義兄弟になることを知ったら、確実にティルはそれを嫌がって…そうか。もしそれが原因でワイズを殺害するようになったらどうなる。


「リア、急にどうした?」

「…いや、なんでもない。買い物済ませて帰ろう」


 念の為、お兄ちゃんに確認をした方がいいかもしれないと、タッタン町で買い物を済ませて島へと帰った。


 キアと一緒に再び緊急用扉にある受話器をとり、お兄ちゃんがいるか確認をしてもらうと、お兄ちゃんはすでに任務に行ってしまったそうだ。どうしようと悩んでいるとキアが代わってと言われ代わる。


「じいちゃんいますか?」


 私たちのおじいちゃんがいるの待ってキアが事情を説明するとキアはそれってまずいんじゃと私の顔を見ていた。わかった、ありがとうじいちゃんとキアが言い会話を終えてしまう。


「姉貴、やばいかもしれない」

「もしかしてばれちゃった?」

「伝えてはいないらしいけど、近々ワイズの妹であるニディアがティルの団に入るっぽい。仮にニディアが話してしまったらアウトかも」


 それを伝えてしまったらその未来が来てしまうってことだよね。何か対策をしたいけれど、ニディアって子に会ったことがない。


「キアはニディアと会ったことは?」

「あんまり覚えてないけど、年齢は一緒だよ」


 キアは私の三つ下だから十三歳もしくは十二歳。ニディアもカディヴィアの任務をしているのなら、尚更会いたくても会えない。それかギーディスに伝えれば何か変わるかもとキアに相談を持ちかける。


「ギーディスの居場所って把握できてる?」

「しばらく会えないとは言われたけど、もし困ったら赤遺伝子の団員に手紙を渡してくれれば返事はするとかは言ってたよ」

「じゃあこのことをギーディスに伝えよう。何か対策してくれるかもしれないし」

「なら僕が知らせとく。ちょうどギーディスに報告したいこともあるから」


 お願いねとキアと家に戻り私はモニター室へと行ってみた。ルシャンダは上機嫌でワイズと話しており、デスクトップにはさっき撮ったんだろう写真になっている。


「リア、誘ってくれてありがとであります」

「どういたしまして」

「ティル、どうでありました?」

「最近のティルは冷たい表情ばかりだったけど、今回はなんか結構落ち込んでるように見えたの。館長の部屋は防犯カメラはないもんね」


 ありますよとルシャンダはカタカタとキーボードを打ち、館長室の部屋がリアルタイムで見れた。


「過去のデータとか残ってそう?」

「確認してみるであります」


 ルシャンダがやってくれている間に、ワイズと少し話し合う。


「ティルに言われたの。リアはなんでワイズを選んだのと」

「なんて伝えたの?」

「心に傷を与えないように、今もティルのことが好きって伝えて、ある噂を聞いてティルのことを諦めたって伝えたの」

「ティルがフィアンセができたっていうやつか。俺はそれを利用しちゃったようなものだしな。あまり刺激与えるとティルじゃなくなりそうだし、それでいいと思う。そういや、あれちゃんと渡せた?」


 ワイズがペンダントを見せて言い、私も取り出してちゃんと渡せたよと伝えるとデータあるでありますとルシャンダが言った。その映像を見せてもらうと館長はティルの首を掴んで何かを叫んでるように見える。

 それにその後、ルマが怒られている姿を見てルシャンダが久しぶりに怒りのオーラを出していた。


「やべえな。俺たち逃走して正解だった」

「確かにそうだね」

「ルシャンダ特製ウイルスかけていいでありますか?」

「いややめておけ。ここがばれるだろ」


 ルシャンダはそれでもやりかねないとワイズに止めててもらうと、船らしき影が見えルシャンダに頼む。


「船らしき影があるから確認」


 むうと言う表情をしながらも確認してもらい、それがカディヴィアの船だと確認ができた。


「まだ食料あるけど、なんだろう。ルシャンダはそのまま。ワイズ、行こう」


 食料は困らないけれど、もしかしてお兄ちゃんが来たのかなと船場へ行ってみる。船が停船し降りて来たのは数人の大人たちで綺麗に整列し、その真ん中を歩く一人の少女。さっきキアと話していたニディアかもしれない。

 少女はスカートを持ち礼儀正しく挨拶をした。


「お初にお目にかかります、ワイズお兄様、リアお義姉ねえ様。わたくしはニディアと申します」

「まだお義姉ねえ様と言われるほどの立場では」


 私が伝えるとスカートを下ろし、いえとにっこり微笑んで言われてしまう。


「ニディアの中ではすでにお兄様とリアお義姉ねえ様は例え、従兄弟同士であっても硬い絆で結ばれている。空っぽになったティルの相手はニディアにお任せください」


 何この子と作り笑いをしていると、キアも船場に来るとニディアは無表情になった。


「ニディア」

「キアに会いに来たんじゃない。さっさと消えて。この泥棒猫」

「久しぶりに会ったのに、そんな言い方しなくても」

「大あり。ニディアが大好きなお父様をキアが奪った。手紙書いても返事くれないし、電話しても誤魔化されて、電話の向こうからキアの声が何度も聞こえた。だからキアは泥棒猫」


 キアは何も言い返せずにいて、ここにギーディスがいたらと考えているとワイズが動く。ニディアの頭を撫でワイズはごめんなとニディアに謝罪した。


「親父はな、大事な仕事頼まれてて、手紙読む暇も電話で話す時間もない。キアも大事な任務があって、親父と接触していただけなんだ。今はほとんど会ってない。そうだろ?」


 キアは頷くも、ニディアは納得してくれないままで、ワイズの手を掴む。


「お兄様はずっとライディー社にいたから、ニディアの気持ちなんてわからない。わかってくれるのはノアだけだと思ってたよ。ノアがワイズお兄様の代わりとなって接してくれてたけど、聞いちゃったの。ワイズお兄様が死ぬ未来を。それでノアはいなくなった」

「俺が死ぬ……?」


 そうだよと冷ややかな笑みで、ワイズの手を降ろさせながら言う。


「ワイズお兄様は死ぬ。だからそれを阻止するためにニディアが助けてあげる。だからこれからはニディアに従って。じゃなきゃニディアはティルに言っちゃうよ。ワイズお兄様はニディアを使って、リアお義姉ねえ様を独り占めにしたことを」


 小さな長方形の液晶を見せられ、そこに映っていたのはワイズが私に告白している映像だった。ここはカディヴィアの島でもあるから、情報が筒抜けているんだと確信する。


「これ見せたら、ティルどうなっちゃうのかな。命が欲しかったら、ニディアのわがまま聞いて」


 これは一大事であり何を言ってもニディアは私たちの言葉を信頼はしてくれない。この島を選んだのはギーディスであっても、それが裏目となったような気がした。

 ニディアの指示に従わなければ、きっとみんなの危険が及ぶのは間違いはない。ワイズが逆らうようなことをすれば、ワイズの死が近くなるだけ。言葉を失っているワイズで私はワイズの手を握ると、わかったとワイズが発言した。


「やった。じゃあえっとルシャンダだっけ?ニディアたちを見てるんでしょ?ニディアが言う場所、ゲート開けてくれる?ノールト城下町」


 ルシャンダは慌てているのだろうと開けてあげてと伝えたら、ゲートが開き私の手とワイズの手を引っ張ってノールト

城下町へと入った。

 ここは初めて来た場所でもあり、とても美しい場所で見惚れているとこっちと歩き出す。


「ここはライディー騎士団が入れない国だからリラックスしていいよ。確かこの辺に…あった!ワイズお兄様は左に立って、リアお義姉ねえ様は左に。ちゃんと笑ってよ」


 ちゃんと笑えるのかわからずとも写真を撮るらしく、ニディアの合図で笑った。ニディアは液晶で確認し微笑んでいる。


「そうだ。目的忘れてた。ワイズお兄様とリア義姉ねえ様にこれを渡して来るよう総司令官から」


 渡されたのはカディヴィアの人間が持つもの。私とワイズはカディヴィアの人間だからという証。


「もしライディー騎士団に狙われて、逃げ場を失った時、それを見せればあっちは降参してくれる。それとここに来たのは総司令官、つまりお母様が連れて行けって言われたのもある。もうすぐかな」


 ニディアが言うとぞろぞろと馬に乗ったノールト兵が現れた。


「ニディア様、ご無沙汰しております。こちらがワイズ王子とリア王女でしょうか?」

「そう。ライディー社に奪われた王子様と王女様。ニディアは別件だからその後は頼むね。終わったら防犯カメラの前に立たせればゲート開くと思うから。ワイズお兄様、リアお義姉ねえ様、ごきげんよう」


 ニディアはせせ笑いしながら行ってしまい、私とワイズは顔を見せ合いどういうことと固まっていたら、ノールト兵がこちらへと案内してくれた。城門を潜りノールト城へ入り、大きな扉で兵がノックをし扉が開く。

 玉座には館長と同じ歳ぐらいの男性がゆったりと座られていた。


「陛下、リア王女とワイズ王子をお連れいたしました」

「お前は下がれ」


 陛下にお辞儀をし去って行く兵で、扉が閉まると陛下が立ち上がり、私とワイズのほおに触れる。


「助けに行けずすまなかった。リアとワイズには知っておいてほしいことが山ほどある。右大臣、茶のセッティングを。左大臣二人に着付を」


 左大臣の人がこちらへと言われてしまい、私とワイズは一旦分かれ女性の方に着付けてもらうことになった。えっとそうなるとキアとお兄ちゃんも王族ってことになるよね。疑問に浮かびながら着付けが終わりこれが本来の私。

 リア様、お似合いですと言われ、感謝を述べお茶会の席へ座るとワイズは私と目を合わせずただただほおを染めていた。ノールト王は、食べなさいと言われ、食べながら話を聞くことに。


「まずリアは奴の子ではない。ギーディスがDNAを調べ、鑑定書を私に提出してくれたのがこれだ」


 見せてもらい私、お兄ちゃん、キアは館長の子ではないことが発覚した。すでにお兄ちゃんとキアはこのことを知っているらしい。


「リアたちの父親はこの私だ」

「じゃあ、リアの指名手配書がないのは、リアが王女様だから」

「そうだ。このことを知れば、民は奴を犯罪者と認識するからだろう。信頼を得るためにリアは被害があまりないと言うことだ」


 私が秘密国家の王族だなんて、まだ信じられないし、キアはこのこと何も教えてはくれなかった。まだ情報に追いついていなくとも、ノールト王は語り続ける。


「ノールト国は秘密国家であり、カディヴィアの要塞内にある国。そしてワイズ、君はカディヴィアの王族。ノールトとカディヴィアは連盟を誓い合った仲だ。右大臣、例のものを」


 失礼しますと少し食器をどかし見せてくれたのは地図。私たちはいつもルシャンダにゲートを開いてもらってばかりだったから、どこに何があるのか知らなかった。 


「中央がカディヴィアなのはわかるか?」


「はい。周りに虹色のように色分けされているのは?」

「属性が関係する。例えばカディヴィアの上にある赤は炎系のファンズマが生存しているということだ。つまり研究所は属性に合った施設を設置している」

「炎系だったら青遺伝子の施設があるってことか。俺たちが以前いた島ってありますか?」


「リアたちが生まれた場所であり、密かに暮らしていた島は、赤と橙に挟まれている島、レッドレジ島。私もリアたちが生まれた時、立ち会ったからよく覚えている」

「てことはワガラ歳があるのは赤の土地?」


 そうだと教えてくれて、地図だと近くにありそうに見えるけれど、結構な距離があったんだと知れた。よくここまで逃げて来れたなと思いながら、一つ疑問なことをノールト王に質問する。


「王様」

「何か疑問が浮かぶか?」

「はい。なぜカディヴィアとノールト、それからライディー社は一緒にいたのですか?」

「以前はファンズマが恐れられていてな。協力要請を出した結果、まだ小さな会社であったライディー社が力を貸してくれた。そして長年に続き、死をこれ以上出さないために和解をしたのだ。しかしそれを求めていなかった者が現れた。それがオーケルという男、リアたちを苦しめている館長だ」


 館長は時折、こんなことを言っていたのを思い出す。ファンズマは絶滅しなければならないと。なぜなのかわからないけれど、恐れている人間は今も多い。


「カディヴィアよりライディー社のほうが大きくなったのは?」

「民からの信頼だ。オーケルはありとあらゆる手段で、大きな資金をいただき、ファンズマの奪還を心得ている。その影響で私たちノートルの民とカディヴィアは異国の民に信頼を得られず、要塞を作るしかなかった。これ以上我々に関わらなければ好きにしてよいとな。ファンズマの帝王からにも了承を得ている」


 衝撃な事実で私たちは言葉が出ず、唖然としてしまった。情報が大きすぎてお菓子がお腹に入っていかない。


「ニディアから報告を受けている。ワイズ、リアにプロポーズをしたのであろう」


 急にノールト王が言うからワイズは赤っ恥になりながらはいと告げると、ノールト王は微笑みこう告げる。


「ワイズ、リアを頼む」


 はいとワイズはノールト王に返事をし、リアと呼ばれたから私も返事をした。


「リア、父親らしいことはまだできていないが、困っていることがあるならいつでもここに来なさい。力になれるかはその内容次第になる。キアにもそう伝えてくれ」


「ありがとうございます、お父様。今度はキアと一緒に伺います」


 待っていると言ってくれて、お茶会はお開きとなり、今日はここに泊まって、明日帰ることになった。

 客間に案内をしてくれた人にお礼の言葉を告げ、中で休む。

 ワイズと別室だけれど、少し一人で整理がしておきたかった。私がノールト王国の王女で、ワイズがカディヴィアの王族。ティルはオーケル館長の息子だけど、王族とかは関係ない。それでもこれを知ったティルの表情が目に浮かんじゃう。

 さっき会った表情より、私たちを避けるような瞳をしてしまうんじゃないかって思った。



 鼻歌を口ずさみながらノートル王国を散歩していると、着信が入り誰かと思えばティルだった。まだちゃんと話せてなかったし、ワイズお兄様とリア義姉ねえ様のこと話そうか迷う。

 ただお母様にきつく言われているから話だけ聞いとこと応答した。


「ティル、こんばんは」

『こんばんは、ニディア。少し話せる?』


 声のトーンが低いと近くにあったベンチに座り、どうかされましたと聞いたら鼻を啜りながらニディアに教えてくれる。


『僕さ、実は好きな人がいて…でもこれは絶対なことだから…諦めるしかないって思ってる。どうしたら諦められるかな…』


 ティルがワイズお兄様の義理兄弟になることも伏せるように言われてるからな。だからこう提案してあげるのがベスト。


「好きな人を諦める方法は、違う女の子にも興味を抱くことじゃないでしょうか?ニディアはまだ好きという気持ちがまだわかりません。だからニディアはティルのこともっと知りたいです」


 少し元気を取り戻したのかありがとうとニディアにお礼を言った。


『忘れられるように努力してみる。そろそろ行かなきゃ。ニディア、ワガラ都市で待ってるね』

「はい。手続きが終え次第、そちらに伺います。一緒に乗り越えましょ。では」


 またとティルとの通話が終えスマホをポシェットにしまい、背伸びをする。ティル、何がなんでもワイズお兄様とリア義姉ねえ様の邪魔はさせないよ。

 ニディアの心が空っぽであっても、ニディアの宝物に触れようとする者たちは誰であろうとも、絶対に許さない。


「ニディア様」

「どうだった?」

「やはりニディア様がおっしゃる通りに動きました。いかがいたしましょう」


 ノアが見てきた未来の中で不穏な動きを出している人物がいると、ノア本人から聞いててそれを調査するようお母様から指示をいただいていた。

 まだワイズお兄様とリア義姉ねえ様と遊びたいけれど、先にそっちを終わらせてまた会いに行こっと。


「ならそこに待機している団員にその人を確保するよう伝えて。ニディアが到着するまでは油断しないようにと」


 承知しましたとニディアの部下は姿を消し、軽く準備体操をしながらノールト城を眺める。ワイズお兄様、リア義姉ねえ様行ってきます。

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