大きな病院の権威のある医者と高次脳機能障害専門医の小さな町医者
城に電話を掛けてこれまでの事を話して礼を言った後に
「社労士には医者が『診断書を書いてくれる』と言ってくれたら、連絡をしようと思ってる。
書いてくれない可能性もあるからな」と、話して電話を切った後、
障害者相談室の担当の人に電話をかけて、診断書を書き直してくれるかを診察、検査してくれる病院を見つけた事を伝えて
「以前、市役所に出した2つの診断書のコピーを貰いに行きたいのですが、ついて来てもらえないですか」と話すと、心よく「いいよ」と言ってくれて、2つの診断書のコピーを取りに行った。
なやだクリニック診察日の3日前に、退院後はじめての国立脳医療センターの診察日が来て診察室に入ると、
主治医はいつものようにニコニコとしながら
「良かった、元気そうで。体調の方は良さそうですね」
「あまり体調は良くないです。それから前の病院で精神の障害者手帳の診断書をきちんと書いて貰えてないのですが、こちらで書いて貰えないでしょうか」
「前の病院で書いて貰ったのだったら無理だよ。普段の生活をしていれば、だんだん良くなってくるから」と作り笑いをしながら言われ、やっぱりこの医者は無理だなと思い、病院を変わりたいと強く思いながら家に帰った。
やなだクリニックの診察日に、以前の社労士から受け取った書類のコピーと、市役所でコピーしてもらった2枚の診断書を持って病院に向かった。
最寄り駅から電車に乗り、1回乗り継ぎバスに乗ってかなり田舎の駅で降りた。
時計を見ると診察時間の35分前で、かなり余裕があるなと思いながらスマホを頼りに病院を捜していると、いくらら歩き捜しても着かなくて、時計を見ると10分前になっていたので不安になって病院に電話を掛けた。
「はい、やなだクリニック高次脳機能外来です」
「すいません。13時に予約している松川ですが病院の場所が分からなくて、今、郵便局の前にいているのですが」
「近くにコンビニはありますが」
「はい、あります」
「しばらくお待ちください」と言われ、受話器の向こう側から微かに話し声が聞こえた後
「分かりました。向かいに行くので動かないで、そこで待っていて下さい」と言われ、2分位待っていると若い女の人が駆け足で迎えに来てくれて、その人に着いて病院に向かうと、細長い道路の左側に大きな建物があって、大きな看板にやなだクリニック高次脳機能外来と書いてあった。
1階が駐車場になっていて、向かって右側にむき出しの緩やかな階段と車椅子用のエレベーターがあり、階段で2階に上がった。
ドアを開け中に入ると左側に受付があり、右側には広い部屋がある様に見えた。
受付を済ませると
「待合室で待っていて下さい」と言われ、左側の通路にある待合室の長椅子に座ると、5分位で名前を呼ばれ診察室に入った。
中には年配の先生が椅子に座っていて向かいの椅子に座ると、こっちを向きながら「1人で来たのか」と、聞かれ「はい」と答えた。
微笑みながら
「そうか、普通は家族の人か社労士なんかが付いてくるのだけどな。まあいい、ここで診断書を書き直せるか見て欲しいのか」と聞かれ、少し動揺しながら「はい」と答えて、持って来ていた書類を全部、鞄から出した。
それを見て
「全部は要らないから、前の病院で書いた診断書と検査結果だけ見せてくれ」と言われ、市役所でコピーしてもらった2枚の診断書と検査結果を渡した。
それを見ながら「これは酷いな」と言って、受付の女の人を呼び診断者を見せて「これは酷くないか」と聞くと、「そうですね、これは酷いですね」と、答えて受付の人が戻って行き、先生がこっちを向いて
「障害年金が貰えるような診断者を掛けるかどうかは分からないが、検査をし直す事は出来る」
「本当ですか」
「この検査結果で、この内容の診断者は酷すぎると思うから。後、社労士には頼まないのか」
「社労士に、やなだクリニックに診察に行くと話して『やなだクリニックで診断書を書いて貰える事になったら、過去の分の年金も貰いたいので、先生に診断者を書いて貰った後、都大学病院に着いて行って欲しいのですけど』と言ったら
『都大学病院まで行くのは1日仕事になるので無理です。これからの分の障害年金の手続きだったらしますけど』と言われたので、悩んでいます」
「そうか。これからの分の年金を貰うだけだったら、別に社労士に頼まなくても出来るからな。
でも過去の分の年金を貰おうとなると、社労士を入れないと無理だろう」
「そうなのですか」
小さく2回頷いて、受付の人に
「社労士のビラを持って来てくれ」と言って、それを受け取り
「ここの病院に出入りしている社労士が2人いてるから、よかったらどちらかに相談だけでもするといい」とビラを渡され、3週間後に検査をする予約を入れて帰った。




