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愛した君への最初で最後の手紙  作者: 幸(ゆき)
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退院

 退院日には城が車で向かいに来てくれ、11時過ぎに病院を出て車に乗った。


「城、悪い腹がへってきたから何処かで飯食って行かないか」


「そうだな、何か食いたい物はあるのか」


「病院の飯は不味かったからな、脳医療センターの飯は美味かったけど。とりあえず何でもいいや。ファミレスでも」


「分かった」

  

 数分車を走らせていると左側にファミレスがあって、そこに入った。

 

 まだ12時前だったのでそんなに混んでいなくて、1番右奥の4人掛けの大き目のソファーの席に座り、

 ランチメニューのハンバーグと照り焼きチキンが付いているのと、ドリンクバーのセットを頼んだ。

 

「今日は翼が来てなかったけど、翼とは旨く行っているのか、何時も仲が良いけど。

 俺なんて大体初夏に出会があって、ダイビングが暇になって来る秋の終り頃に付き合い始めて春頃に終わるんだよな」


「なんでだよ」


「冬の間は暇だからいつでも会えるけど、ゴールデンウイーク前になるとジャンジャン電話が掛かって来て忙しくなるだろう。

 そうしたら凄くやきもちを焼いて来て『お客さんが優先だと言っても聞いてくれなくなるんだよな」


「最悪じゃねえか。止めとけ、止めとけそんな女は、仕事の方が大事だし。それを理解してもらわないと無理だろう。でも惚れられているからなのだろうけどな、でも絶対に仕事が優先で、それを理解してくれる女じゃないとな。城みたいな仕事をしていれば特に」


 城が頷いて、、

「翼とは何時も仲がいいよな」と、ニヤついて「喧嘩をする事ってあるのか」と聞かれ、


「そう言えば無いよな。俺が怒って何かを言うと直ぐに『ごめん、ごめん』と言って誤られるし、

 翼が怒って何かを言って来ても翼は正しい事しか言わないから言い返せないし、喧嘩にならないな」


「そうか、スゲーな」と話していると料理が運ばれて来て、久しぶりの病院食以外の料理に喜びを感じながら、病院での腹が立った事を話した。

 

 

 食事を終え各自でドリンクを持って来て飲み始め


「これから翼とはどうするんだ」


「実は退院前に『少し距離を置かないか』と言ったんだ、別れるつもりで。

  好きだと言った時はドキドキして凄く勇気を出したけど、『少し距離を置かないか』と行った時は、苦しく、辛く、悲しい何とも言えない思いになって、凄く苦しくて辛い思いになった。


「なんでだよ」


「病気の事をネットで調べたら(もやもや病で1度出血すると再出血する確率は毎年7%ずつ上がる)と書いていて、このまま続けて行くより別れた方がいいのかなと思って」


「何て言われたんだ」


「どうして」て、言われたから、その事を話したら「知ってる、松と一緒にモルディブに行きたい」って言われた。


 少しの間沈黙があって「モルディブに行くのか」と聞かれ,



「沖縄に行った時に、

『今は仕事が忙しいから行けないけど新婚旅行はモルディブだな』と話していた事を話して、苦笑いをしながら笑顔を作り「でも、翼の未来を思い、幸せを考えるとモルディブには行けないな。だから少しずつ距離を取ろうと思っている。」

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