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愛した君への最初で最後の手紙  作者: 幸(ゆき)
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髄膜炎の治療と体の湿疹

 翌朝、


 朝食の後、看護師に「コンビニにアイスクリームとコーラーを買いに連れて行って欲しい」と言ったが、


 「今は忙しいので落ち着いたら病室に行くから、それまで待っていて下さい」と言われ、忙しそうにしているのを見て、大変だなと思った。

 

 その日はアイスクリームを2つとペットボトルのコーラーを2本飲んで満足したが、夕方頃からお腹の調子が悪くなって何度も看護師を呼んでトイレに連れて行ってもらった。


 消灯前に担当の看護師が来て「下痢でお腹の調子が悪いのでしょう」と、鬼の様な形相で言われ「はい、すいません」と答えると、「当分の間、買い物には連れて行かないようにするから」と強い口調で言って、出て行った。

 

 即日、妹にその事を話と「命に係わる診療科だから忙しいし、ここの病院のやり方があるから従わないと仕方がないよ」と言われ、買い物に行くのを諦めた。


 2日後に便が固くなり気張るのが苦しい位になっていて、その日の夕方に体温を測ると38,6度あり、看護師が慌てて医者を呼び、個室に移された。


 個室の中で、いろいろな器材から電気コードを体のあちこちに繋げられ、

 ストレスを感じて「外してくれ」と言ったが、外してもらえなかった。

 

 電気コードのせいで何故だか息苦しさを感じイライラしていると、ここの病床に車椅子で連れて来てくれた綺麗な看護師さんが来て「便を硬くする薬を飲んでいるのだけど、誰が出したの」と、怒った様な口調で言われ、


「担当の看護師だと思います。あと、このコードを付けていると息苦しくなって苦しく感じるので取ってもらえませんか」


「コードは今すぐに取るわけには行かないけど、なるべく早く取れるように医者に聞いてみるから我慢していて」と言って、戻って行った。


 便を硬くする薬を飲むのを辞め、翌日の朝から便が普通の硬さになって楽にトイレに行けるようになったが、コードは取って貰えず息苦しさとイライラは続いた。


 昼過ぎに看護師が来て「全部のコードは取れはないけど、医者の許可が出たから」と言って、少しのコードを取って貰い、気持ちが少しは楽になったが、苦しい、しんどい、辛い、これからどうしようと思い考え、どうして生きているのだろう。死んでいた方が良かったのだろうか、屋上から飛び降りたら楽になれるのだろうかと何度も思った。

 


 熱が下がり大部屋に戻されたが、


「リハビリ病院から『完全に髄膜炎が治るまで移れない』と言われていて、病院を移る事は出来ない」と聞かされ、看護師からお守り袋を渡されて「絶対に常に持っていて下さい」と言われ、


 翼が来たのでお守りを見せると「それは多分JPSで、松が『家に帰りたい』と言っていたから、病院から抜け出さないように持たされたのだと思うよ」と言われて、驚いた。

 

 

 2日後に湿疹が体中に出て、

 

 主治医に見てもらって薬を出して貰い「これで治るから」と言われたが、2日たっても治まらず、週に3回ある皮膚科の外来で診察してもらい、


「薬の影響で湿疹が出ています」と言われ、飲み薬と塗り薬を出して貰い少しづづ治って行き、5日後に完全に治った。

 

 もう少しで入院して2か月になると言う頃に、ソーシャルワーカーが来て

「髄膜炎が治ったので直ぐにリハビリ病院に転院してください」と、強い口調で言われた。


「いつ頃ですか」


「明日です。遅くとも明後日には」


「え、急ですね」


「はい。身内の方には前から言っていたので、連絡を取ってください。

 連絡が付いたら連絡下さい、なるべく早く」と、嫌味な態度で早口で話して、出て行った。


 直ぐに妹に電話を掛けたが、


「明日、明後日は仕事で病院に行かないと行けないから無理で、明後日の夕方頃だったらそっちに行けるから3日後だったら何とかなる」と言われ、


 翼に電話を掛けると「急過ぎて無理だよ、3日後だったら大丈夫だけど」と言われ、ソーシャルワーカーを呼んでその事を伝えた。


「3日後だったら大丈夫なのですね」


「はい」


「3日後だったらまだ大丈夫なので、3日後でお願いします。

 2か月以内に退院してもらわないと困るので」と、言って出て行った。


 早く退院させないと、国の定めている規定の治療費の関係なんかで困るから、早く退院させる為に強い薬を出して湿疹が出たんじゃないかと思っていると、担当医の若い医者が来て


「もう直ぐ退院で、病状などの説明をするので、いつ頃が良いですか」


「3日後の夜に妹が『来れる」と言っていたので、3日後の夜にお願いします」


「分かりました」



 18時過ぎに妹が来てくれ


「前の病院でも主治医にいい加減な事をされたし、入院中に色々な事があったから、医者との会話を録音しておこうと思ってるけど大丈夫かな」


「医者に聞かないと分からないけど、隠れて録音するんじゃなくて話してから録音した方がいいと思う」


「そうか、断られたらうっとうしいけど『話してる内容を忘れたら困るから録音させて欲しい』と、言ってみるわ」と話した。

 

 

18時半頃に若い医者が来て、3人で個室に入った。

 

 ケータイで電話を出して「記憶がまだあいまいなので、会話を録音してもいいですか」と聞くと、


 嫌な顔をせずに「別に構いませんよ」と即答されたので、録音を始めた。

 

今の病状の話と、これからのリハビリの為にリハビリ病院に行く事と、その後の通院の話を聞いた。


「保険会社に出す診断書の事で、聞きたい事があるのですが」


「はい、何ですか」


「今回の手術は『ドレナージ手術と開頭手術をした』と聞いたのですが、手術を2回したと書いて貰えるのですか」


「はい、今回の手術の場合だったら2回と書けますよ」


「そうですか、良かったです。後MRIでわからなかった動脈瘤が2回破裂したと聞いたのですが、画像を見せてもらう事は出来ますか」


「構いませんよ」と言って、パソコンを開いて画像を出した。


「これがカテーテル検査で見つかった画像です、そしてこれがMRI画像です。

 動脈瘤が破裂してかさぶたが出来て、またそれが破裂していました。

 その時はMRIで分からなかったのですが、カテーテル検査をした後、よく見ると動脈瘤があるのを確認しました」


「そんな事があるのですね」


「そうです。何人かでMRI画像を見ていたのですが分からなかったので、カテーテルの検査をしました。

 『万が一』と、言っていたのに」と、少し怒った様な表情になった後、黙り込み


「でも命が助かって良かった、命が」と言われ、複雑な気持ちになりながら


「おでこの前の所がデコボコしているのですが、何故なのですか」


「開頭手術で頭蓋骨を取り外したので、おでこと右側の側頭部にもプレートが入っていて、出てくる事があるので出て来たら手術をしないといけなくなります」


「どれくらいの期間で出てくるのですか」


「わかりません」


「痛くなるのですか」


 首を傾げながら「出て来たら自分から病院に来て『手術をしてほしい』と、言ってくるでしょう」


「そうですか、わかりました。」


「他に質問はありますか」


「リハビリ病院を退院したら今まで通りの生活をしても問題ないですか、また店をしても大丈夫ですよね」


 妹の方を1度見て、

「大丈夫だと思います。リハビリ病院退院後、またこちらの病院に通院する事になるので主治医に相談してください。他に何か」と言われ、


妹の方を向いて、


「もう聞く事はないよな」


「「私はないけど」


「ありがとうございました。もう大丈夫です」と言って、話が終わった。



 翌日の朝食後に妹が来て、看護師やリハビリの先生が病室にきてくれ、簡単な挨拶を済ませた。

 

 主治医が来たので、

「おでこと右側の側頭部にプレートが入っていて、行く行くは手術をしないといけなくなるのかですか」と聞くと、「そこはセメントで固めているだけでプレートを入れていないので、出てくる事はないから手術をする事はない」と言われて、ここの医者は医者によって言っている事が違いすぎると思った。


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