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愛した君への最初で最後の手紙  作者: 幸(ゆき)
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病院内で倒れる

 ガサゴソと物音が聞こえて目を覚ますと、2人の医者がいて、


「目を覚ました見たいですね。妹さんと連絡がとれて『直ぐに向かう』と言っていたので、その事を伝えに来ました」


「さっき電話を掛けたのですが、出なくて。

 連絡が取れたのですね、良かった。ありがとうございます」


「頭痛と、めまいはまだ酷いですか。

 痛み止めの点滴をしているのですが」


「はい。あまり変わりは無く、痛いのと目眩があります」


「分かりました、痛み止めの薬も出すので飲んで下さい。

 また様子を見に来ますので」と言って部屋を出て行き、


 看護師から薬を貰い飲んだ後、眠った。


  

 話し声が聞こえて来て目を覚ますと、妹と二人の医者と看護師がいて、何かを話していた。

  

 妹が目を覚ましたのに気づき


「お兄ちゃん、大丈夫」と聞いて来て、


「頭痛とめまいがあるけど、大丈夫かはこっちが聞きたいセリフで」と、笑いながら言って、妹の顔を見て安心した。


「今、先生に話を聞いたら『くも膜下出血じゃなく脳内出血だから大丈夫でしょう』と言っていたので、大丈夫だと思う。

 くも膜下出血だったら大変だったけど」


「そうか、分かった。所で今何時」


「10時過ぎ」


「え、朝の夜の」


「夜の」


「そうか。もうそんな時間か、これから家に帰るのか」


「うん。顔を見て安心したから先生と少し話をしてから実家に帰る」


「分かった、忙しいのに悪かったな」


「大丈夫。明日も朝から来るから。あ、それからケータイが鳴ってたよ」

 

 慌ててケータイを見ると、城と翼から着信があった。


「電話を掛けるのでしょ。もう行くから、明日の朝にくるからね」と言って、医者達と部屋を出て行った。

 

 少し心細く感じたが、城に電話を掛けて、これまでの事を話し

「翼にまだ電話を掛けてないから」と言って電話を切り、翼に電話を掛けた。


「大丈夫だった、病状はどうだった」

 

「う、うん。脳内出血をしていて病院で入院してる。でも妹が来てくれて

『くも膜下出血なく脳内出血だから良かった』って、言っていたから大丈夫だと思う。頭は痛いけど」


「良かった。星優ちゃんが来てくれているなら安心だよね」


「病気の事は心配すると思って言ってなかったけど、以前に電話を掛けた時に、

『今年で研修医が終わって、大学院に行きたい』と言っていて、医者の世界の事なんて何も分からないけど、忙しそうで大変だろうと思って」


「そうだよね、医療関係の事なんて普通の人だと分からないよね。

 医学部に行って一通り全部の診療科を勉強しているから、何科の専門医になろうとしているかは分からないけど、脳の知識も少しはあると思うから安心だよ」


「そうか」と言って、ため息を付くと


「明日は夜勤だからそっちには行けないけど、明後日に行くからゆっくり休んで待っていて」


「分かった」と話して、電話を切り眠った。

 


 朦朧とした意識の中で妹や翼と、なんとなく話をした記憶があり、

 いつの間にか集中治療室に連れて行かれ横になっていて、

 男の看護師と、沖縄に行った事を話しダイビングの話をよくしていた。

 

 便意を催して看護師にその事を告げ、男の看護師2人に点滴をしたまま車椅子に乗せてもらいトイレに連れて行ってもらった。

 

 扉は無くカーテンで仕切られただけのトイレで、

「終わったらブザーを鳴らして下さい」と右側にあるブザーに指を指され「分かりました」と頷いた。

 

 トイレを済ませて看護師を呼んで点滴スタンドを持ち、車椅子に移ろうと、看護師に支えながら立ち上がると、左側から力が抜けて崩れ落ちる様に倒れて意識が無くなった。


              ・・・・・・・





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