モヤモヤ病のバイパス手術(開頭手術)
手術の日の朝早くに翼が来てくれ、
「緊張するでしょう」と、笑顔で気持ちを落ち着かせるように、いろいろ話をしてくれていると看護師が来て「手術室に行きましょう」と言われ、歩いて手術室に向かった。
テレビドラマや映画で見た事のあるかの様な扉があって、中に入ると多くの看護師さんがいて、
その中のベテランらしい看護師さんが笑顔で、
「緊張しなくても寝ていたら終わっているから、ここに仰向けに寝て」と、微笑みながら言ってくれて、手術台に仰向きに寝た。
直ぐに数人の医者が入って来て、主治医が笑顔で
「大丈夫だから眠っていて下さいね」と言って、口元に酸素マスクを付けられ
「大きく息を吸って下さい」と言われ、緊張しながら軽く息を吸うと、名前を呼ばれて返事をした。
「大きく息を吸ってください」と大きな怒鳴り声聞こえて、大きく息を吸うと意識が遠のいた。
誰かに声をかけられ、朦朧としながら目を覚ました。
ストレッチャーに乗せられて手術室を出ると翼がいて、心配そうに「大丈夫」と話しかけられ
「大丈夫、大丈夫だから心配しなくていいから。仕事の事もあるだろうから帰っていいから、心配しないで」と話し、集中治療室に連れて行かれた。
中に入ると沢山の器材があって、器材の配線と体をつながられ、1人の看護師に
「お茶を冷蔵庫に入れて冷やす」と、ぶっきらぼうに聞かれ、
「どっちでもいいです」と、朦朧としながら答えると「じゃあ、そのままにしておくから」と、薄っすら聞こえながら眠りに入った。
物音が聞こえて目が覚めると主治医がいて、目が覚めたのにきずき
「大丈夫ですか。何か変わった事はないですか」と笑顔で言われ、
口元に酸素マスクを付けていたので、少し話ずらかったが「大丈夫です」と答えると、
看護師に「酸素マスクを取ってやれ」と言った。
看護師が「でも」と言うと、強い口調で「いいから取ってやれ」と言い、酸素マスクを外された。
「もう、飲み物も飲んでもいいから」と看護師に言い、こっちを向いて
「明日には集中治療室から出られるから」と言って、集中治療室から出て行った。
看護師が「喉は渇いていませんか、お茶を飲みますか」と、優しく聞いてくれて
「はい」と頷くと、お茶を持って来てくれストローを口元にあてて
「ゆっくり飲んでくださいね」と優しく言われ、ゆっくり飲んだ。
凄く冷たくておいしく感じ
「お茶を冷やしてくれていたのですか」
「はい。ぬるかったら美味しくないと思って」と微笑んで
「何処か痛いとか、しんどい所は無いですか」と聞いてくれ、
凄く優しくて良い看護師さんだなと思いながら「大丈夫です」と答え、眠った。
翌朝、別の看護師が「今日の担当です」と言って来た。
昼過ぎにおしっこの管を抜き「歩けますか」と聞かれ、
「大丈夫です」と答え、看護師に抱えられながらベッドから降りて歩こうとしたが、ふらついて歩けなかった。
「今は無理そうですね」
ふらついて、力が入らずに歩けなかった事に驚きながら
「はい、無理そうです。大丈夫ですかね」
「長い間寝ていたので直ぐには歩けないだけです。時間が経ったら歩けるようになるので大丈夫です、また後で歩きましょう」と言って、戻って行った。
少ししてから3人の看護師が来て、
「一般の病室に移りますのでベッドの移動を、お願いします」と言われ、運んで来ていた別のベッドに移った。
今まで寝ていたベッドと違い硬く感じられたが、これが普通のベッドで、今まで寝ていたベッドが異常に寝心地が良かったのだろうと思った。
病室に戻り、夕方頃に昨日の夜に担当してくれた優しい看護師が来て
「夜の担当なので、何かあったら直ぐにナースコールを押してください」と言ってくれて、
「ありがとうございます。今まで尿瓶でおしっこをしていたのですが、歩いてトイレに行きたいので、連れて行ってもらえないですか」
「分かりました。私の両肩に両手を置いてゆっくり立って下さい」と言われ、両手を肩に乗せてゆっくり立ち上がった。
前の時とは違ってふらつきもなく、そのまま付き添ってもらいながら歩いてトイレに行く事が出来きて病室に戻った。
「また、何かあったら呼んで下さいね」と言って帰って行く看護師の姿を見て、
凄く優しくて好きになってしまいそうだなと思いながら翼の事を考え、翼も一所懸命に子供達の為に尽くしているのだろうなと思った。
少しして朝の担当の看護師が来て
「何か変わった事はないですか」
「大丈夫です。あ、トイレに行きました」
「え、駄目でしょう。言ってもらわないと」と、怒った口調で言われ、夕方の担当の看護師さんに連れて行ってもらったと言いづらくなって「すいません」と誤った。




