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愛した君への最初で最後の手紙  作者: 幸(ゆき)
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モヤモヤ病のバイパス手術(開頭手術)が治療法

 次の診察日は11時からで少し早めに行くと、


 前に来た時とは違い多くの患者がいて、手続きを済ませて2階の受付の前で待っていると、機械から「2番の診察室にお入りください」と言うガイダンスが聞こえて、2番の診察室の中に入った。

 

 前の大きな部屋とは違い普通の大きさの診察室で、どうしてだろうと思いながら椅子に座ると、笑顔で

「体調は変わりませんか」


「はい、変わりないです」


「そうですか良かった。

 松川さんは動脈瘤の手術をしているのですが、どうして早めに手術をしたのですか」


『まだ年齢が若いので、何時かは手術をしなければいけなくなる』と言われたので、いつかはしなければ行けなくなるのだったら早くした方が良いと思って」


「そうですか」と、頷いて

「バイパス手術もいつかはしないといけなくなるから考えておいた方が良いですね。大した手術じゃないので」


「そうですか、考えないといけないですね。

 飲食店を経営しているのであまり休みを取れないのですが、どれ位の日にちを休まないと行けないのですか」


「そうですか、それは大変ですね。

 出来るだけ早く終わらせるとして検査入院が3日で、その後手術をして退院をするまで2週間になります。退院後に3日の検査入院をして貰わないといけないのですけど」と、微笑み

「いつかはした方が良いので、早めにした方が良いと思いますよ。

 後、水分を取って薬の飲み忘れをしないようにね。

 何か変わった事があったらいつでも連絡してください」と言われて、診察を終えた。

 

 その日の夜に翼が家に来て、夕食の時にその事を話すと


「あまり慌てて手術をしなくてもいいと思うけど、医学は常に進歩しているから後数年経ったらもっと良い治療法が見つかるかもしれないし」


「そうか、今度病院に行った時に医者に聞いてみる。

 前の医者と違って凄く感じの良い医者だから」と話し、

 今回行った診察室が前回の時に行った大きな診察室と違っていた事を話して、

 一緒にネットで調べると、前回の大きな診察室は教授が使う診察室のようだった。


 いつももの通り時間少し前に診察に行くと、時間が来てもなかなか名前を呼ばれず、いつもだったら時間通りに名前を呼ばれるのにと思っていると、診察室から大きな声で

「しつこい。さっきも言ったでしょう。あなただけが患者じゃなくて待っている人もいているから細かい説明は出来ない、帰ってください」と、大きな声が聞こえて来て、


 少しぐらい遅くなってもいいから説明をしてあげたらいいのになと思った。


 少しして名前を呼ばれて中に入ると、いつもの笑顔で「体調は変わりないですか」と、聞かれ「はい」と答えて一息ついてから翼から聞いた事をそのまま話して聞いた。

 

 医者は首を傾げて不機嫌そうになった後、笑顔に戻り

「そういった考え方もあるけどモヤモヤ病は難病で、今まで何年も研究をしていてバイパス手術が1番の治療法だとされているので、数年、数十年ぐらいでは新しい治療法は見つからないよ。

 それにバイパス手術はカテーテルでの手術とは違い、全身麻酔をして頭にメスを入れる開頭手術だから体力がある若い時にしていた方がいいよ」


「そうなのですか、分かりました。

 手術をしようと思いますが少し考えて、次の診察日にはどうするか決めます」と話すと、


 笑顔になって、

「分かりました、早い方が良いと思います。

 出来る限り日にちも合わせるので次の診察日までに決めておいてください」と言われ、


 2か月後に診察の予約を入れて帰った。


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