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愛した君への最初で最後の手紙  作者: 幸(ゆき)
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動脈瘤のカテーテル手術

 手術日の2日前から入院をして検査を受け、


 手術の前日の検査が終わった後、夕方頃に主治医が若い男女を連れて来て研修医だと紹介された。

 

 男子の方は背が低く小太りで眼鏡を掛けていて、真面目そうに見えた。

 女子の方は、男子より少し背が高く細身で綺麗な女子だった。


 主治医から、

「明日の手術を見学させてもらえないか。2人は見ているだけで手術は私が全てするので」と言われて、


 前のカテーテル検査の時に主治医が怒鳴られていた事を思い出し、何かをされるのは嫌だけど見ているだけだったら構わないかと思い、

「見ているだけだったら別に構いませんよ」と答えた。


 主治医が「そうか、良かった」と言い、

 女子の研修医はニコリと笑みを見せて「ありがとうございます」と言い、男子の研修医は2人に「良かった」と言って、こっちを向いていやらしく笑って、何も言わずに帰って行った。

 

 翌日、

 手術の時間に、前のカテーテル検査をした時と同じ部屋に連れられた。

 

 前のカテーテル検査の時よりもスタッフの人数が多いなと思っていると医者達が入って来て、前の検査の時と同じ様に、こちらから見えない様にされて部分麻酔をされた。

 

 意識があったので、太腿の付け根あたりにカテーテルを入れている様にもぞもぞしているのが分かり、

 前回とは違い怒鳴り声が聞こえず、カテーテルがスムーズに入ったのかなと思っていると、少しして怒鳴り声が聞こえ始めた。

 

 手術が無事に終わって、ストレッチャーで個室に連れて行かれた。

 

 前の検査の時とは違い、看護師が血圧や脈拍を頻繁に見に来て、出入りが激しかった。

 

 翌朝、

 起床時間が過ぎた頃に看護師が入って来て、ニコリと笑い安堵の表情を浮かべながら、

「良かった脳梗塞にならなくて。

 前にカテーテルの手術をして担当をした患者さんが、夜中に脳梗塞になったから怖くて、怖くて。

 本当に何もなくて良かった」と微笑んだ。

 

 朝食を食べた後しばらくして医者達と数人の看護師が来て、主治医が「手術後の傷を見ます」と言って、見た後に、一般病棟に移された。

 

 その日の夕方頃に翼が来て、

 朝に看護師から「前の患者が脳梗塞になった」と、聞いた事を話した。


 翼は顔を曇らせ、

「前の患者さんなどの話してはいけないのだけど、本当に怖くて松の事を心配していて、患者思いの看護師なのだと思うよ。

 でも前の患者の話などはしてはいけないから、松もこの事はほかの人には話さない方がいいからね」


「分かった。

 でも脳梗塞なるかも分からないと言った話は、医者から聞いていなかったから驚いたよ」


「その説明がなかったのだったら、かなり問題だけど」と、怒った表情になった。

 

 翌日の朝、

 検査入院していた時によく話をしていた男子の看護師が担当になって、朝食後の体温と血圧を計った後に、


「今回のカテーテルの手術の時に、カテーテルを入れる時、怒られる怒鳴り声が聞こえなかったけど前回と違って」


「あー今回は研修医の女の先生がカテーテルを入れていたから。

 あの先生は器用だと評判だから」


「そうなんだ。その後また怒られる怒鳴り声が聞こえたから少し不安になったけど」


「そうですよね、怒鳴り声が聞こえて来たら不安になりますよね。

 今は検温中なのでまた話をしにきます」と言って他の患者さんの所に行き、昼過ぎに病室に来て話しかけて来てくれた。


「松川さんはセカンドオピニオンを希望しないのですか」


「セカンドオピニオンって何」


「セカンドピニオンって言うのは、ここ以外の病院に行って、別の医者の意見を聞きに行くと言う事です。

 松川さんは難病だからセカンドオピニオンをした方が良いと思いますよ」


「そうなんだ。

 でもここの病院は近いし希望の時間に診察してくれるから、仕事の都合めんどくさいな」

 

 看護師は息を吐いて、

「そうですか。もし自分が松川さんの立場だったり、身内や友達が同じ病気だったら必ずセカンドオピニオンを進めます」と力強く話してくれて、


 その話を聞いて、検査の時や手術の時に怒られ怒鳴られていたのと、何度も遅れて診察室に来る事を思い返した。


 

 翌々日が退院予定日だったので次の日の昼に主治医達が来て、抜糸を始めた。

 

 主治医が女子の研修医に「抜糸をするか」と、聞くと「いいです」と断られて、主治医が抜糸を始めた。


「松川さんは太腿に脂肪が付きすぎでいて、やりにくいから痩せた方が良い」と言われ、


 女子の研修医はカテーテルをスムーズに入れて怒られていなかったのにと思い、セカンドオピニオンの事を考え、退院後に翼にその事を話して、モヤモヤ病で良い病院を探してもらうと思った。

 


 退院5日後の診察の時に何時ものように遅れて来て、時間通りに来ている年配の医者に怒られている声が診察室から聞こえて来た。

 

 名前を呼ばれて診察室に入ると不機嫌そうにしていて、何時も通りに、

「日にちは何時でも良いので、月曜日の1番目で予約をお願いします」と言いうと、


「松川くんだけが患者じゃないから何時までも希望は聞けない」と強い口調で言われ、時間をずらされ1か月後の3番目の予約に入れられ、


 早く別の病院で診てもらいたいと心から思った。



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