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愛した君への最初で最後の手紙  作者: 幸(ゆき)
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2人の思い

 少し昔の事を思い出して、翼の方を向き「え、嘘、からかってない。『嬉しかったんだって』


 少し照れた表情で海の方を向きながら、

「そんな事はないよ。本当だよ」と言ってこっちを向き、その表情が凄く綺麗で可愛く見えた。


「小学校の1、2年生の頃、よく松が『頭が痛い』と言って、保健室に行ったよね、

あの頃から少しずつ気になって、好きになっていったんだ」と、微笑んだ。


「翼の事は初めてクラスで見た時に可愛いと思って、構ってほしくてよくちょっかいをだした」と、照れ笑いをして、

「保健室について来てくれて、心配して見守ってくれている時に、心がやすらぎ、好きになっていったんだ」


「それって、同じ頃に好きになって行ったんだよね。

両想いだったんだ」と、嬉しそうに微笑みながら話をされて、照れながら頷いた。


「私が看護師になったのも、あの頃の事がきっかけだから。

 今は小児外科の看護師をしていて物凄く大変だけどやりがいのある仕事で、子供たちや親御さん達の少しでも力になって、役に立つようにと頑張ってる。まだまだだけどね」


「俺は馬鹿で勉強が嫌いだから、高校には行かずに飲食の道に進んだだけだから」


「違うでしょ。ずっと松の事を見ていたから分かるけど両親が亡くなって、妹の進学の事もあったからじゃないの」


「それも少しはあるけど、やっぱり勉強が嫌いだったからかな」


「ま、その話はどうでもいいか。またこうして会えたのだから、城君のおかげだね」


「え、まあ。キセキ的な偶然だけど、城が愛のキューピットて柄じゃないだろ」と、大笑いをした。


「だったら、このキセキみたいな偶然は俗に言う赤い糸かな」


「そうかな。そうだったら凄く嬉しいけど」と言って、海の方を見ると、


 波の音が心地よく、海の上に見える星々が美しく綺麗に輝いて見えていた。


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