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愛した君への最初で最後の手紙  作者: 幸(ゆき)
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新たな道

 就職が決まっていたので学校には行かなくなっていたが、先生や友達達から電話があり、

「もうすぐ卒業だから、たまには学校に来いよ」と言われて、久しぶりに学校に行った。


 学校では、みんな高校受験の話ばかりしていて場違いのように感じた。

 

でも久しぶりに友達と会って話し、仲間や翼の姿を見て心が和み嬉しく思い、感じた。

 

 

 授業が終わったあと帰ろうとすると担任の先生に「話がある」と呼び止められて、職員室に連れて行かれた。


「あと少しで卒業式で松は就職も決まっていて、両親が亡くなっているから家の事をしなければいけないのだろうから学校に来いとはあまり言えないと思っているけど、

 4月から働くのだから、それに向けての事を考えなければならない。

 先生の考えで、本当はダメだけど、

 学校には来ずに4月までの正社員になるまでの間、少しの時間だけでも働かせてもらうのも、いいかもと思っている。

 先方に頼んでも断られる事もあるかもしれないが、松にやる気があるのだったら先生が就職先に電話を掛けて、事情を話してもいいと思っている。

 もちろん校長先生にも『特別な事情があるから』と話をして、了解を取っている。、

 学生だから卒業式には出ないといけないけど。どうするか2,3日考えて見るか」


「いいえ、2,3日考えなくてもいいです。今決めます。行くのでお願いします」


 少し驚いていた先生は「分かった。じゃあ、いつ電話を掛ける」


「いつでもいいです。」


「そうか、分かった。

 今日か明日には電話を掛けるようにするから、明日の授業が終わるまで待っていてくれ」と、話をしてくれた。


 翌日の授業が終わった後に、先生に呼ばれた。


「先方に電話を掛けて事情を話すと


『親御さんとの面接の時にお話をさせていただいたのですが、店のオープンする前に仕込みがあるので朝の9時からの仕事で、仕事の終わりが遅い時は、お客様が帰って片付けが終わるのが深夜の0時位になる事もあります。もちろん交代制ですが、

 松川くんは今15歳で未成年なので、18歳になるまでは9時から22時までの間で、週40時間働いてもらう約束でしたので、その間の時間だったら卒業をして正社員になるまでの期間、学校や生活に支障がない程度に来てもらうのだったら大丈夫ですよ。

先生からお話を伺って、色々大変な事情があった事もお聞きして分かりましたので。

 正社員になるまでの間は、アルバイトと言う形でゆっくりと仕事を覚えて行ってもらえばいいですよ』


『ありがとうございます。本人に話をして働ける曜日や時間を決めてから2、3日中にはご連絡させて頂きます』と言う話をした。


「分かりました、ありがとうございます。

 今日家に帰ったら妹にこの事を話して相談をしてから、いつから行くかとか時間を決めて、明日連絡をします」

 

 学校から帰ると、妹は先に帰っていて今日の事を話した。


「お兄ちゃんが行くのだから、いつから行くか何時から何時にするかは自分で決めたら。

 夕食はネットで検索して自分で作るから。上手に出来ないかも分からないけど、簡単そうなのを見ながら作るからきっと大丈夫だと思う。

 洗濯も洗濯機に乾燥機が付いてるし、洗濯物をほり込むだけだから簡単だし、掃除も自動でしてくれるのがあるから大丈夫でしょう。

 だから私に気を使わないで、お兄ちゃんの好きな曜日の好きな時間に行って」


「分かった。

 曜日とか時間はいつからでも何時からでもいいと思っていたから、今話した事を担任に言って、担任と決める」

 

 

 翌日の昼休みに、仕事の事と学校には来なくなる事を城に話した。


 驚いたようだったが

「いろいろあって、最近あまり学校にも来ていなかったしな」


「うん。」


「家も近いし、いつでも遊びに行けるけど、たまには学校に来るのだろう」


「分からないな。今日、担任と話をして決める。

 学校に来なくても卒業式には出るつもりだから、卒業式に翼に好きだったと思いを話す」


「え、本当かよ」


「付き合いたいとか、そう言う気持ちじゃなくて、翼は高校に行くし、もう会う事もなくなるだろうから、

思っている気持ちだけを伝えるつもり」


「そうか、勇気があるな。俺だったら言えないよ。

 俺も高校に行くけど『もう会う事はない』とか言うなよ」と、笑いながら言われ、


「もちろん」と、笑いながら返事を返した。


 

放課後に担任の所に行って、昨日の事を話した。


「そうか、昨日家に帰って店のホームページを見たら営業時間が午前11時~午後3時、午後5時~午後10時ってなっていたから、

 おそらく9時から用意を始めて、昼の忙しい時間が終わって暇になる3時頃に店を閉めて休憩を取ってから、5時からまた店を開けて10時に閉めて片付けをするのだと思う。

 今回は卒業して正社員になるまでの間のアルバイトだから、9時から3時位まででいいんじゃないか。松は未成年だから正社員になっても18歳になるまでは22時までの、週に40時間しか働けないし、先方もその事は分かっているだろうから、初めは9時から3時位まで良いと思う」


「分かりました。そうします」


「行く日にちはどうする。

初日は先生も着いて行くけど、3日後か5日後しか学校を抜けられないから、どうする」


「早い方が良いので3日後で、お願いします」


 担任は小さく二回頷いてから、

 お店に電話を掛け、その事を話してくれて、


「初日だから制服を渡したり、説明などがあるから8時30分に来てほしいと言われた」と言われ、


 3日後の8時20分に店のある最寄り駅で、待ち合わせをして行く事になった。


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