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愛した君への最初で最後の手紙  作者: 幸(ゆき)
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数少ないまともな弁護士(テレビドラマや映画にでてくるような法律家はいない)

「お葬式の時、経理でお世話になっている森光公認会計士の奥さんの由香先生に

『何か困った事があったらどんな事でも良いから相談してきて』と言われていたから1度相談してみる」と言って電話を掛け、翌日に事務所に行く事になった。

  

 18時に帰って来た母は少し不安そうに

「もと裁判官の年配の弁護士を紹介してくれるって、森先生の話では

『裁判官は司法試験合格者の中でも上位の人しかなれないし、その弁護士は、あまりお金お金とは言わない正義の弁護士だから大丈夫。名前は二宮明弁護士だから』と言って電話を掛けてくれて、明後日に会う約束をしてきたけど心配で」


「森先生の紹介だったら大丈夫だと思うよ、取り敢えず言って見るしかないでしょう」


「そうだね。若い弁護士から貰っていた書類のコピーを持っていくからもう一度見直す」と言って、書類を出して見始めた。

 

 学校から帰ってきて暫くすると母が帰ってきて、少し明るい表情で「凄く良さそうな感じの良い弁護士で、オーラがある様に感じた」


「よく分からないけど、なんか凄そうな弁護士で良かったね」と、微笑みながら答えた。


 母は小さなため息を付いて「相談の時に書類を渡してから今までの弁護士の事を話したの、そうしたら


 『今は昔と違って大学院に行ったら司法試験に合格しやすくなって、弁護士を増やすと言った取り組みをしているから弁護士も増えてきて、金銭的にも大変な弁護士もたくさんいている。場所の良い一等地で事務所を借りていたら家賃だけでも大変だから依頼人から金を取ろうと必死になっている弁護士も少なくはないだろう。一生懸命に勉強をして資格を取っても依頼人が来なかったり少なかったりするから』


『それは分かります。凄い努力をして取った資格でお金や名誉のために仕事をするのは当たり前のことですけど、ずる賢く嘘をついたり話した事を話していないと言うのは酷すぎると思います』


『そのとおりだね、でも弁護士や検事、裁判官でも間違った事をして逮捕されたりしている人もいている。裁判でも過去の判例に乗っ取って判決を出すのならAIに判断させれば良くて裁判官はいらない。だけど人が判決を出すから、本当に優れた良い弁護士や検事、裁判官がいて新しい判例を出しているのも事実だからね』


『そうゆう優れた人を見つける事や、そうゆう人に当たる事が難しいのですよね』


『そのとおりだね。でもテレビドラマや映画にでてくるような法律家は、まずいないからね」と話をして、書類に目を通しながらいろいろな質問をされてから


『これは相当難しい。親は金を払う気がないようだし、本人は未成年で恐らく支払う能力がないと言う事で破産宣告をして来ると思う。自転車の事故なんかで保険に入っていないケースでの破産がよくある。

 以前、交通事故で1番可哀そうだったのは、覚醒剤常習者が自賠責も任意保険にも入っていない車を運転していて、青信号で停車している若い女性の車に追突して大事故を起こした事があって、その女性は半身麻痺で一生車椅子生活になり、裁判では1億2千万円の判決がでて勝ったのだが相手は無職の覚醒剤中毒者で、その親は『関わりたくない』と言い、本人は自己破産をして刑務所に行ったけど、覚醒剤で刑務所に何回も出入りいるような奴だから何とも思っていないだろう」


『任意保険も入っていない車なんて最悪ですね』


『金がなくて車検が切れている車を乗り回していたのだろう。

 以前テレビで、覚醒剤で捕まったタレントに対してコメンテーターが、世間からバッシングを受けているのを見て『誰にも迷惑をかけていないから、そこまでしなくてもいいじゃないか』と言っていたけど、大きな事故や事件を起こしてからでは遅い』と、怒りをあらわにしながら話してくれて、

 弁護士特約は付けて無いけど自転車保険にも入っているし相手が自賠責には入っているので、さっき聞いた事故で破産されるよりはまだましだと思いながら

『そんな事もあるのですね。今回の事はどのようにお考えでしょうか』と聞いた。


『裁判をして破産したとしても月に5千円から1万円位は支払えと言える。ただ支払い能力がなくなって途中で払わなくなる事が多いけど、自賠責では休業補償、逸失利益のほかに慰謝料や葬儀費用を算定し最高3千万円の補償額がおります。ご主人はまだ40代で若かったので3千万円は降りると思います。 自賠責保険は弁護士をいれなくても降りるので弁護士を入れると損をするかもわかりません。なので1度ご自分で保険会社に問い合わせた方が良いかもしれませんね。』

 

 以前の弁護士達と裁判をした時の着手金と成功報酬の金額を思い返しながら

『どの位の費用がかかりますか』と聞くと


『どれ位の着手金を出せますか』と聞かれて


『着手金10万円だったら大丈夫です』と、安い金額を言ったら


『分かりました。着手金10万円と成功報酬10%だったら良いですよ。

成功報酬の10%は、弁護士に委任する前に決まっている保険会社や相手が払うと言っている金額から上乗せされた金額の10%になります。ただ消費税は出して下さいね』と話してくれて、


 今はまだ1円の金額も決まってないけど、以前の弁護士達に比べれば安いし、凄く丁寧で分かりやすく話してくれると思って

『分かりました。お願いします」と言うと


『分かりました。私より交通事故に詳しい村西と言う弁護士がいているので、村西弁護士に頼んで見ようと思うのですが大丈夫ですか」

 

 少し不安だったけど信用をして「はい」と答えると


『電話を掛けてみます』と言って、掛けてくれたけど居てなくて


『今日は居ていないようなので後日掛けます。持って来てくれている書類を見せたいのですけど、どうしますか。一度持って帰ってコピーして送ってもらうか、ここに置いて行くかどうします』


『今日、置いて行きます』


『分かりました。連絡が取れたら連絡します』と言われて帰って来た。

また、待たないとダメだけど今度は大丈夫そうな気がする」と、疲れながらも少し安心したような表情をしていた。


 

 2日後に弁護士から電話があったようで

 

「弁護士からの電話で『村西弁護士に話をして書類をコピーして送ったので、直接電話を掛けて話をして下さい。名前と電話番号、住所はメールで送ります。預かっていた書類は郵送した方がいいですか』


『ありがとうございます、分かりました。

メールを見てネットで調べて見ます。

書類は郵送でお願いします。あ、それから相談料はどうすればいいですか』


『まだ何も決まってないからいい。メールと書類を送るから村西弁護士に連絡をしてください』と言われて電話を切った。以前の金、金と細かくお金を要求して来る和山弁護士とは大違いだよ」


「そうだね、紹介してくれた弁護士も良い弁護士だったらいいのにね」


「今までの弁護士が酷かったから少し不安はあるけど、二宮先生からの紹介だから大丈夫だと思う」と話して、届いていたメールを見て、電話を掛けて相談に行く日にちを決めていた。

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