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Utopia・Online〜開始初日で魔王になるエクストリームプレイ日記〜  作者: オタケ部長
HP1から始まる鉱山都市
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HP1から始まる釣果

投稿だー


   [セーフティエリア 安らぎの小川]


『{鑑定}スキルがアップしました』


「大漁大漁♪さすがはさおピコだね〜。{必中}は反則だと思うけど……」

『まあ釣れないよりいいだろ』


 運営があやについて話していた時、あやはゲーム内の昼の間、ずっと魚釣りをしていた。


 ゲーム内時間で3時間ほど釣りをしていたが、カワンナ以外にも様々な魚が釣れたので飽きることはなかった。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 【アユーン】レア度☆☆☆☆☆品質 普通 鮮度 良

  川という川に生息する川魚。

  串焼きにして塩をかけて食べるのが王道にして至高。

 【サワーガニ】レア度☆☆☆☆☆品質 普通 鮮度 良

  常にしゅわしゅわする消化液の泡を吐いているカニ。

  食べると歯が溶ける。食材というより素材。

 【コヅカイ】レア度☆☆☆☆☆品質 普通 鮮度 良

  巻貝の一種。石を体にくっつけているが、理由は不明。

  たまに硬貨をくっつけていることがあり、

  『釣り師の小遣い』と言われている。

 【黒縄魚】レア度★☆☆☆☆品質 普通 鮮度 良 

  滅多にお目にかかれない幻の魚。

  その名の通り黒い縄のような体とヌルヌルした体液が

  特徴。

  東の果てにある国では食べると長寿になると言われて

  いる。

 【ネオンテララー】レア度★☆☆☆☆品質 普通 鮮度 良

  光を発する小魚。観賞用として人気。

  激しく点滅するのがメス。

  ゆっくりと点滅するのがオス。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 黒縄魚とネオンテララーは3匹ずつしか釣れなかったが、それ以外は大量に釣れた。カワンナやアユーンにいたっては3桁に届きそうである。食用魚はいくらあっても困らない。


『にしても魚以外も釣れるんですね……』


 さおピコの言う通り、魚以外も釣れた。


 それが【ゴミ?】。見た目は泥の塊である未鑑定アイテムだ。


 Lord Utopiaが「ゴミガチャ」と言ったのはこれだ。未鑑定なので、鑑定したらレアなアイテムになることもある。


 これでゴミガチャに関して掲示板で賑わってほしいな〜という思いがあるが、サービス開始3日目では難しそうだ。


 {鑑定}のレベルが上がるほど釣りあげた【ゴミ?】の正体がこれだ。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 【馬車の車輪】レア度☆☆☆☆☆品質 劣

  壊れた馬車の車輪。頑張れば修理できる……かも?

 【鍵のかかった箱】レア度★☆☆☆☆品質 普通

  鍵がかかった箱。中に何が入っているか不明。

  鍵を探すか、盗賊の技術がなければ開くことはない。

 【商人の袋】レア度☆☆☆☆☆品質 普通

  商人が持っていた袋。お金が入っている。

 【綺麗な石】レア度☆☆☆☆☆品質 普通

  川底にある綺麗な石。それ以上でもそれ以下でもない。

 【猫の置き物】レア度★☆☆☆☆品質 普通

  猫の置き物。素人目ではその価値はわからない。

 【元魔剣の剣先】レア度★☆☆☆☆ 品質 劣

  折れた魔剣の剣先。折れてから長い時間が経ち、魔剣と

  しての力は失われている。

 【水の精霊石片】レア度★★☆☆☆品質 良

  綺麗な水があるところにできるという水の精霊石……

  の欠片。欠片といえど込められた力は本物。

 【ドロシー商会の抽選券】レア度★★☆☆☆品質 良

  神出鬼没の商会、ドロシー商会が行っているハズレなし

  クジの抽選券。ドロシー商会に出会う時まではただの頑

  丈な紙でしかない。

 【玉鋼】レア度★★☆☆☆ 品質 良

  その名の通り球状の鋼。

  専門家の間では鉱山から流れてきた鉱石が川に流れてい

  る間に球状になったと考えられているが詳細は不明。

  澄んだ川の水で清められた鋼は、特殊な武器の素材にな

  るだろう。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「素材が多いね。でも私{鍛治}はできないんだよな〜」

『素材さえあれば{鍛治}を持った下僕を作るという選択肢もあるがな』

『どっちにしろ今は無理ですね』


 今のところはイベントリの肥やしになるしかないようだ。


「それに下僕と言えばあの3人のレベル上げもしないとね」

『日も落ちたし、ちょうどいいかもな』

『ずっと釣りしてる訳にはいかないですからね……残念ですけど』


 釣り竿としてはもっと使って欲しかったらしい。


 だが釣りばかりしている訳にはいかないのは確かだ。


「出てきて」

「「「カタカタ」」」


 {影収納}の中にしまっていた3体の骸骨。夕方の今なら日光によるダメージを受けることなく活動できる。


「とりあえず崖の方行こうか。群集猪(クラウド・ボア)狩って豚肉ゲットしたい」

『まあ一度行ったことがある場所の方がこいつらのレベル上げにはちょうどいいだろう』


 てな訳で西に向かって歩く。盾持ちを先頭に槍持ち、杖持ちという順番だ。あやは一番後ろである。


 歩くこと数分後。


「キュー」

「あ、ブルースライム」


 あやが知る限りでは最弱のモンスター。レベル1の骸骨(スケルトン)の相手にはちょうどいいだろう。


「盾が攻撃を受け止めて。槍は盾が受け止めた時に攻撃。杖は2人から離れたら魔法攻撃」

「「「カタカタ」」」


 事前にエバーからもらったアドバイスのとおりに指示を出す。

 

 ブルースライムは体当たりをするが、盾持ちがこれを防御。横から槍持ちが槍を突き刺し、ブルースライムを掠める。


 ブルースライムはたまらず逃げ出そうとするが杖持ちが“火球(ファイアーボール)”を放ち、命中したブルースライムは消滅した。


『従魔のレベルがアップしました』


 特に危ない場面もなく戦闘は終了した。レベル1とはいえ、3体がかりならこんなものだろう。


「この調子で崖まで行こうか」

「「「カタカタ」」」


 あやは3体の骸骨を引き連れ、森の奥まで進むのだった。



高評価とブクマおねしゃーす。

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