HP1から始まる現状確認
今回から第二章です。
ステータス書くのすごく大変だった……
矛盾点ないよなぁ?
活動報告にも書いたけど、連名のお話いただきました。
組むのはあの!言わずと知れたあの【シアロワ】さんだぜ☆
[チュートリア崖下]
「ぐーぐーぐー………フガッ!」
ゲーム内でいびきを立てながら寝ていたあやが目を覚ました。
「えーと……ここは……うっ!なんか頭痛い……」
頭を押さえようとするが……ふと体が動かないことに気づいた。
よく見ると何かの糸で拘束されている。
「これはいったい……」
『お嬢……やっとお目覚めですか……』
糸を観察していると、疲れ切ったさおピコの声が聞こえてきた。よく見るとこの糸もさおピコの物だ。
『今拘束解きますね』
「あっ、うん……何があったの?確かプレイヤー達が襲いかかってきて……」
『それは私が説明しよう……』
「あっ、エバー」
糸の拘束が解け、首にかかったペンダントを手に取る。
『あや、すまん』
「えっ?」
『異界人に囲まれてたお前に少々{魔王}の力を使ってな……思考力を低下させる代わりに闘争心を引き出す能力を使ってあやを凶暴化させた』
「えぇ!?」
『すまん!マジすまん!ほんのちょっぴりだったんだ!あそこまで相性いいと思わんかった!二度としないから許してくれ!』
「ま、まぁ私だけだとあそこで詰んでたし……今後は気を付けてくれればいいよ」
『ありがとうなぁ!あや!』
正直ブンブンと振り回してやろうかと思ったが、エバーも反省しているようだし、今回は見逃すこととする。
『あとついでにスキル手に入れたぞ』
「えっ?マジ?」
『マジだ。ステータス確認してみろ』
「えっと………うわっ」
久々にステータスを開くと、最初に見た時より酷く変わっていた。
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【不死王賢者(あやピコ)】LV24
HP-114(+1000)
MP-214
ステータスポイント0
攻撃力-217防御力-11(+6)敏捷値121(+24)
器用-12精神力-11知力-98(+19)運-10
SP94
《スキル》-{調合LV2}{加工LV3}{裁縫LV1}{鑑定LV1}{魔力操作LV2}{料理LV2}{演奏LV1}{水泳LV1}{戦釣技LV3}{サバイバルLV1}{採取LV1}{木工LV1}{短剣術LV4}{不意打ちLV1}{隠蔽LV1}{投擲LV1}{歩術LV2}{邪術LV2}
《エクストラスキル》-{不屈の闘志}{死に急ぎ}{冥府の徘徊者}{死を望む者}{生への執念}{殺戮者}{戦場の死神}
《ユニークスキル》-{踊ル血肉ニ酔イシレヨ}
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まずプレイヤーネームが違う。ステータスが酷い。ゴリゴリの攻撃特化。防御も器用さも運も一切配慮されてない。身に覚えのないスキルも増えてる。
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✴︎エクストラスキル{殺戮者}
その場にいる大勢の生き物の命を散らしてきた者に与え
られるスキル。相手に与えるダメージが上昇。
修得条件ー50以上の敵を1回の戦闘で倒す。
✴︎エクストラスキル{戦場の死神}
戦場にて、死神の如く戦った者に与えられるスキル。
攻撃にランダムで状態異常を付与。
修得条件ー30以上の敵を1回の戦闘で即死さ
せる。
✴︎ユニークスキル{踊ル血肉ニ酔イシレヨ}
血に酔い、肉を裂く殺戮者に与えられるスキル。敵を
一体倒すと発動。《酩酊Ⅰ》を付与。10体倒すごとに
《酩酊Ⅰ》を付与。《酩酊V》を超えると《狂乱》を付
与。《狂乱》状態時、パーティーを離脱。倒した敵一体
につき全ステータス20%上昇。30分後自動解除。
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「おっふ……」
エクストラスキル二つは純粋に頼もしい。だが{踊ル血肉ニ酔イシレヨ}がピーキーすぎる。
ただでさえ強いあやに“暴走”という危険性が付け加えられた。しかも、「パーティーを離脱」ということは、《狂乱》状態になると味方にすら襲いかかるということだ。
《狂乱》でなくても、《酩酊》という酔っ払った状態になる状態異常も危険だ。正常な判断ができなくなる。その結果がこのステータスなのだろう。
るーじゃやそのパーティーメンバーの事を考えると、危なっかしくて同行する気になれない。来週までになんとかしないといけない問題だ。
『大変だったんだぞ……森の中に行って他の異界人を殺しに行こうとするお前を止めるのは……』
『結局縛って崖下に落っことしちゃいました。すいません!』
「いやいいよ……てかこれじゃ戦闘できない……」
この先戦闘の機会など、数えきれぬほどある。そのたびに相手を倒さないように手加減することなどできない。
『いい案があるぞ』
「えっ?ど、どうするの!?」
妙案ありというエバーに思わず縋るあや。
『簡単だ。お前が倒せばスキルは発動する。ならば、お前の代わりに倒す下僕を作ればいい』
「下僕?」
『{死霊魔法}だ。お前が集めた素材でアンデットを作るのだ』
たしかにあやは骸骨戦士や骸骨魔術師、劣骨竜など、アンデットに向いている素材をたくさん持っている。それらを使えば、あやの代わりに戦える、強力なアンデットを作れるかもしれない。
「じゃあ早速作ろう!」
『ここでは無理だろう。せめて日光を遮る設備がないと、せっかく作ってもすぐに灰になってしまう』
『アンデット日光に弱いですもんね』
「なら【紫水晶の洞窟】に戻って……」
『他の異界人が来るかもしれんぞ?あやかなり目立ったからな』
「うぐっ……」
『だから崖下の探索だ!この先に邪悪な気を感じる。きっと役に立つものがあるぞ〜』
あやは少し考え、ここはエバーの言う通りにするのが得策だと考える。どのみち今人前に出られないし、水面下で自分の能力を熟知する方が先だ。
「じゃあこのまま進もうか」
『よしよし!それでこそあやだ。次期魔王にふさわしいぞ』
「どうも。あっ、この名前どうにかならない?私のプレイヤーネームは【あやピコ】なの!」
『それなら、【泣き髑髏】の機能を少しいじって……できたぞ』
「よっしゃー!」
『お嬢。そのお姿では、名前が違えど、先程のプレイヤー達には分かってしまうのではないですか?』
『どうにかなるだろう。装備に{形状変化}が増えとるからな。アレンジがきくだろう』
確認すると【骸の手】以外の装備に{形状変化}のスキルが付いている。
「あっ、ホントだ!でもなんで?」
『あやよ。魔王の装備はな、生者の血を吸って強力になるのだ』
「知りたくなかったその設定………」
『念仏でも唱えながら使うといい』
「なんまんだぶ……なんまんだぶ……」
冗談混じりに装備の{形状変化}を使う。
するとどうだ。骸骨の仮面はデフォルトされ、髪留めのように頭の上に。【邪炎ノ外套】はペリーヌと呼ばれる、片側だけのマントになり、黒い軍服は堅苦しい形からヒラヒラのスカートがついた状態になる。ブーツも太ももに沿うような長いロングブーツになる。
「おっ、可愛い」
『お似合いです、お嬢!』
『さっきの方が魔王っぽくって良かったのに……』
「いいの。これがあやピコなの」
ステータス画面から己の姿を確認して満足するあや。顔がニヤニヤしている。
「じゃっ、行こっか!」
『はい、お嬢!』
『おい、あっちだぞ!そっちじゃないぞ!』
慌てて回れ右するあや。こうして、エバーが言う『邪悪な気』のもとに行くへ進むの出会った。
さぶいっ
暖房あるのに指が凍るっ
ここ南九州なのにぃ




