HP1から始まる999回目の死
《UO》のpv数が『シロクロ・チェリーサイクル』を超えた……。
てな訳で『シロクロ・チェリーサイクル』を休止したいと思います。
私が小説家として経験を積んだ時、完璧な形でお見せしたいと思います。
私はね、最終回が1番嫌いなのでね。終わらせませんよ
[徘徊する黒き沼]
「よっ!はっ!とっ!ってうわぁ!?」
『プレイヤー【あやピコ】が死亡しました。15秒ほどでリスポーンすると思われます』
この【徘徊する黒き沼】にやってきてから4時間が経過した。
その間、あやはずっと攻撃を躱していた。まぁ全てではないが。
だがそれでも{回避}というスキルが取れるまで粘ったのだから、頑張ったと言っていいだろう。
光の粒が集まり、あやが現れた。リスポーンだ。
「……よし!」
あやは短剣を逆手に構えたと同時に、黒い触手が放たれた。
「“スラッシュ”!」
{短剣術}の武技“スラッシュ”で迎え撃つあや。黒い触手をなんとか逸らす。
「くっ……」
『{短剣術}スキルがUPしました。武技“デュアルスラッシュ”を習得しました』
「!“デュアルスラッシュ”!」
手に入れた武技“デュアルスラッシュ”をさっそく使うあや。両手の短剣からそれぞれ“スラッシュ”を放ち、二つの触手を相殺した。どうやら威力も上がっているらしい。
「よし!」
喜んだのも束の間、ブラックスライムは体を膨らませ……
「あぁ!?」
黒い極光!あやは塵と化した。
『プレイヤー【あやピコ】が死亡しました』
この時、あやは知らなかった。
『条件を満たしました』
まさか自分が、999回目の死を迎えていることを。
『エクストラスキル{死を望む者}を修得しました』
それによって、
『条件を満たしました』
その“執念”が、
『ストーリー【魔王復活の儀】を開始します』
《魔王》を……呼び覚ますことになるとは。




