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Utopia・Online〜開始初日で魔王になるエクストリームプレイ日記〜  作者: オタケ部長
HP1から始まる魔王降臨
15/56

HP1から始まる【紫水晶】

別の作品のアイデアが浮かんでくる……

やめろ!まだその時じゃない!



  [セーフティーエリア 紫水晶の洞窟(アメジストホール)


「ふぅ……痛かったけど……きれいだなぁ……」


 15秒後、リスポーンしたあやは【紫水晶の洞窟(アメジストホール)】で休息を取っていた。


 セーフティーエリアは入った時点で登録されるので、死に戻りしなくてラッキーと、あやは思った。いや死んだのだが。


「お茶でも持ってくればよかった〜。るーにも見せたいなぁ。あ、スクショしてあげよー」


 ――フルフル♪


 賛成と言わんばかりに竿を揺らす【あやピコの執念のボロ竿】。やっぱり自我があるのかもしれない。そのうち喋り出しそうだ。


「それにしても……あの円なんだろう?」


 さて、ここに来てからあやが気になっていることがある。


 紫水晶の所々にオレンジの円があるのだ。採取ポイントに似ているが、採取ポイントは黄色だ。


 これは採掘ポイントといい、採取ポイントとは似て非なるものだ。


 採取が誰でもできて、出てくるものがランダムに対し、採掘は採掘できるものが決まっており、{採掘}スキルと【ツルハシ】という専用アイテムが必要だ。

 

 当然あやは持っていない。


 なので、短剣でガシガシと削ってみようとしても無駄なのだ。


「むぅ……」


 ――ガシガシガシガシガシガシ……


 そんなことを続けることしばしば。


 ――ビィィィン!ビィィィン!

 

 突然【あやピコの執念のボロ竿】が音を立てて伸び出した。


「なになにどうかした?」


 【あやピコの執念のボロ竿】は見て見て〜と言わんばかりにあやの方に竿を反る。


「ん?詳細鑑定?」


 ――ビィィィン!ビィィィン!


 そうだそうだと言いたげに竿を振るう。正直違いはわからない。


 あやは【あやピコの執念のボロ竿】の詳細を見た。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 【あやピコの執念のボロ竿】レア度★★★★☆品質 劣

 プレイヤー【あやピコ】が魂を削り、執念を込めて作り上げたボロ竿。その執念は獲物を畏怖させ、狙った獲物を逃すことがない。

 {装備者固定【あやピコ】}{不壊}{威圧}{必中}

 {捕食吸収}{魔力貯蓄}

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「あれ?なんか増えてる……あっ{捕食吸収}!」


 ――ピョーン♪ピョーン♪


 今度は嬉しそうに跳ねる。おそらく「せいかーい♪」と言っているのだろう。


 どうやら【あやピコの執念のボロ竿】は採掘ポイント関係なしに紫水晶を取り込めるらしい。


 紫水晶は魔力を蓄える性質があり、持ち主の余剰分の魔力を蓄えることができる。魔法使いとしては必須と言っていい素材だ。


「じゃあどんどん食べちゃって」


 ――ビィィィン!


 敬礼をするように伸びる。そして、


 ――ピーン!


 何かを指さすかのように糸をどこかに向けた。


 向けた先にあったのは……


「ん?なんかあの水晶赤いね」


 他のよりも赤紫に変色した水晶だった。


 あれは採掘すると【血水晶】という素材になり、今度はHPを蓄える性質を帯びる。


 それを【あやピコの執念のボロ竿】が{捕食吸収}したことにより、知ったあやは……


「………ごくり」


 覚悟を決めた。



 あやが【紫水晶の洞窟(アメジストホール)】を出たのはそれから1時間後のことだった。



 

後半少し雑だったかも。


あやちゃんにはあと800回は死んでもらうぜ………!

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