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080_ダンジョン攻略4

 


 十層はこれまでの一層から九層と違って、魔物がほとんどいない。

 俺の【サーチ(S)】にある反応はたった一つだけだ。

 この反応の主がこのダンジョンのボスであるダンジョンマスターだ。

「なんだ、つまらんな!?」

 魔物が一体しかいないのを聞いて、こんな声を出したリーシアは相変わらずだ。

「マスター、とりあえず進みますか?」

「そうだな。進んで様子を見ようか」

 俺は昨日購入したばかりのレオパルト2A7+を出す。


 デカい。10式戦車もデカかったけど、レオパルト2A7+は一回り大きい。

 それもそうか、10式戦車の重量は改造なしで四十四トンだけど、レオパルト2A7+は六十七トンで、五割増しだ。

 重量が重いからといって強いわけではないけど、戦車って重量を見るのも楽しいよね。

 10式戦車より重いのに速度は変わらないわけで、これで体当たりされたら10式戦車以上のダメージを負うのは間違いないだろう。

 そして何より、10式戦車の主砲が44口径120㎜滑空砲に対して、レオパルト2A7+の主砲は55口径120㎜滑空砲だから、砲身が10式戦車よりも一メートル以上長い。

 これらのことから分かると思うけど、10式戦車の比ではないほどの迫力があるのだ。

「やっぱこの重厚感が独戦車なんだよな」

 勝手な思い込みだけど、この重厚感は言葉では言い表せないほどすごい。


「主、これは今までの10式戦車よりもデカいな! 俺にくれっ!」

「くれって……そうだ、リーシアにはこれを!」

 俺はストレージからM1A2SEPを出した。

 M1A2SEPの主砲や副砲は10式戦車と同じ44口径120㎜滑腔砲と12.7㎜機関銃、7.62㎜機関銃が採用されている。

 ただ、重量は10式戦車よりもはるかに重い。デカさもレオパルト2A7+とほとんど変わらないぞ!

「む~、なんか色が薄いな……」

「色が薄いって……」

 レオパルト2A7+が濃い緑や黒色の混じった迷彩色に対して、M1A2SEPは砂漠仕様なのか薄い茶色の迷彩色だ。

 多分、M1A2SEPは米国の戦車なので、湾岸戦争や中東の国に多く配備されたことからくるカラーリングなんだろう。


「色は今度塗り直してやるから、今日はこれで我慢してくれよ」

 リーシアが濃い色崇拝者だということを忘れていた。俺の従者になったのだって黒髪黒目だったからだもんな。

「む~、本当に塗り直してくれるんだろうな?」

「もちろんだ。なぁ、インス」

「はい。ボディカラーであれば改造とは関係なく変更は可能です」

「仕方ない。主を立ててやるか」

 俺を立ててくれるなら、わがままを控えてくれ。

 まぁ、自分がないリーシアはリーシアじゃないけどな。


 他にチャレンジャー2を一両と、10式戦車を四両をストレージから出す。

「このチャレンジャー2はエリーが乗ってくれ」

「旦那様、嬉しいです。私の戦車も色を変えていただいてよろしいですか?」

「まぁ、色は変えても構わないよ。後からインスに伝えておいて」

「はい、ありがとうございます!」

 エリーにも色の拘りがあるようだ。

 まぁ、リーシアだけ好きにさせるのは不公平だから、色くらい好きにしてくれ。


「セーラにはこいつだ!」

 俺がストレージから取り出したのは戦車ではなく、AH-64D。

 アパッチ・ロングボウと言った方が知られているかもしれない。そう、AH-64Dとは攻撃ヘリなのだ。

 30㎜機関砲、対戦車ミサイル・ヘルファイア、空対空ミサイル・スティンガーを装備しているので攻撃力は高い。

 しかもレオパルト2A7+が五両以上買える金額だ。たっけーな!?


「武器管制は全てインスが行うから、操縦に専念してくれればいいよ」

「ありがとうございます!」

 セーラも自分用の色をインスに頼むことになった。

 やっぱりリーシアとエリーだけはダメだよね。みんな公平にしないと。

 こうなると、もう完全に近代戦闘部隊だけど、構わない。

 このダンジョンはこういった近代兵器が使いやすい環境なんだから、好きなようにさせてもらう。


 俺が操縦するレオパルト2A7+にはインスが同乗して、エリーのチャレンジャー2にはサンルーヴが同乗する。

 リーシアが操縦するM1A2SEPは昨日までと一緒で一人だ。

 それとインスがコントロールする四両の10式戦車も投入して戦車七両、アパッチ一機の布陣で俺たちは進む。


 十層を進み、三十分ほどした時だった。

「見えました!」

 アパッチに乗って飛んでいるセーラが最初に気づき、声をあげた。

 俺たちは戦車なので地上を走っていてまだ見えなかったが、セーラからの通信では空中にふよふよと浮いた水のような何かが見えるそうだ。


「主、空中に浮いているってことは、魔物なんだよな?」

「それがノンフォームドラゴンだ」

 このダンジョンのダンジョンマスターはなんとランク9のノンフォームドラゴンだ。

 これまでにランク8のカオスドラゴンとは戦ったことがあるけど、ランク9の魔物とは初めての遭遇だ。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 情報:ノンフォームドラゴン ランク9 0歳

 HP:1,500,000

 MP:100,000

 筋力:100,000

 耐久:450,000

 魔力:50,000

 俊敏:10,000

 器用:10,000

 魅力:5,000

 幸運:25

 アクティブスキル:【分裂(A)】【捕食(A)】【超溶解(A)】【増殖(A)】

 パッシブスキル:【超再生(S)】【HP高速回復(A)】【浮遊(A)】【物理攻撃耐性(A)】

 ユニークスキル:【ダンジョンマスター】【高ランク魔物生成】


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 全長百メートル、全幅八十メートル、高さ五十メートルの巨大な不定形のドラゴンだ。

 まぁ、化け物だな。(自分のことは棚の上に置いている)

 HPとMPは別として、リーシアやサンルーヴの一番高い能力でも十万前後なのに、このノンフォームドラゴンの耐久は四十五万もある。

 しかも【超再生(S)】と【HP高速回復(A)】があるからシャレにならない。


「皆、予定通りで頼む!」

「分かったぞ、主!」

「了解です。グローセさん」

「旦那様のご指示通りに!」

「マスター、対象を半包囲します」

 ここにランク9の魔物がいるのは【サーチ(S)】で分かっていた。

 だから事前に作戦を立てているので、皆が配置につくのを待つ。

 ランク9の化け物相手だからエリーが少し心配だけど、エリーのチャレンジャー2にはサンルーヴも同乗してエリーを護っているから大丈夫だろう。

 予定通りにいけば大丈夫だと思うけど、不測の事態が起きた時に一番不安があるのがエリーだ。


「グローセさん、配置につきました」

「主、配置についたぞ」

「旦那様、こちらも配置につきました」

「マスター、10式戦車も準備完了です」

 ノンフォームドラゴンを扇の中心にしたような形で布陣が完了した。

 ここからはノンフォームドラゴンの【超再生(S)】と【HP高速回復(A)】を超えるダメージを与えていく。


「よし、インス頼むぞ!」

「承知しました! ターゲットリンク。ウェポンシステムオールグリーン。攻撃開始します」

 インスの合図で腹の底に響く爆音と振動が伝わってくる。

 これまで主砲は実弾だったが、今回は属性弾になっている。

 これはノンフォームドラゴンに【物理攻撃耐性(A)】があることで、実弾よりも属性弾がいいと判断したためだ。

 薬莢を排出して次弾が装填されると、また属性弾が発射される。

 ノンフォームドラゴンにインスの容赦ない攻撃が襲いかかる。


 七両の戦車からそれぞれ四発の属性弾が発射されると、インスは攻撃するのを止めた。

 今回の属性弾は氷系なので、爆炎というよりは冷気のようなもやがノンフォームドラゴンを覆っている。

「やったか!?」

 リーシア、それフラグだから!


 煙が晴れると、氷漬けになったノンフォームドラゴンの残骸が地上に転がっているのが見えた。

 その残骸を【鑑定(S)】で確認すると、まだHPが残っている。さすがはランク9の化け物である。

「よし、次はセーラのアパッチだ。セーラ、インス頼むぞ!」

「「はい!」」


 今度はセーラのアパッチから対戦車ミサイル・ヘルファイアが発射される。

 この対戦車ミサイル・ヘルファイアは火属性の弾頭になっているので、着弾すると今度はノンフォームドラゴンを焼いていく。

 さらにそこにルビーも【炎の羽ばたき(S)】で攻撃を開始する。

 アパッチとルビーからの炎攻撃で、凍っていたノンフォームドラゴンの残骸が解けて蒸発していく。

 着弾の振動が俺のレオパルト2A7+にも伝わってくる。


「マスター。アパッチの攻撃を終了します。戦車隊による砲撃に移ります」

「了解だ!」

 インスはまだ攻撃をするようだ。

 徹底的にやって、塵一つ残さないつもりなのかもしれない。

 主砲の砲撃が再開すると、さすがにノンフォームドラゴンが可哀そうになってくる。

 倒すのは決定事項だけど、徹底的に、完膚なきまでにインスはやるつもりだ。

 今回の砲撃も属性弾だけど、氷属性ではなく雷属性だ。

 着弾すると周囲にあるもの全てを雷によって焼き払うのだ。南無三。


 インスによる容赦ない砲撃が終わると、今度こそ完全にノンフォームドラゴンの反応が消えたことを確認した。

 どうやってそんなことがわかるのかというと、【サーチ(S)】である。

 俺の【サーチ(S)】は半径百キロメートルの魔物の反応を確認できる。

 インスもこの【サーチ(S)】によってノンフォームドラゴンの反応を確認しながら攻撃をしていたと思う。

 本当に【サーチ(S)】は優秀だ。


「マスター、目標は完全に沈黙しました」

「了解だ。皆、集結してくれ」

 基本的に俺たちは何もすることはなかった。

 今回のノンフォームドラゴン戦はインスの一人舞台(ルビーもいたけど)といった感じだ。


「っピー! ご主人様、またランクアップしたっピー!」

 ルビーが嬉しそうに空から降りてきた。

 このダンジョンに入る前にはランク6のフェニックスだったのに、ランク7のフレアフェニックスになって、今ではランク8になったようだ。

 姿も地上に降りたところで人型になって二歩足で立っている。どうやら【人化】スキルを得たようだ。

 しかし、サンルーヴといい、ルビーといい、魔物から人になるとなぜ子供なんだろうか?

 まぁ、ルビーはまだ0歳なので、本来は赤ちゃんなんだけどさ。

 決して俺の趣味ではないことを、ここに宣言しておく!


「ルビー、よかったな」

「ありがとうっピー。この姿はどうッピー?」

「ああ、可愛いぞ」

 子供に対しての可愛いであって、俺の好みというわけではない!

「ありがとうっピー」

 ルビーの笑顔が眩しい。

 しかし、サンルーヴの時は素っ裸だったけど、ルビーの【人化】はちゃんと服を着ているんだな。

 真っ赤な髪の毛と瞳が、真っ白なワンピースに映えて似合っているぞ。


「皆も無事か? 怪我はしていないか?」

「問題ないぞ、主」

「怪我をする理由が思い当たりませんよ、旦那様」

「グローセさん、あのような一方的な蹂躙劇で怪我をしたら恥ずかしいです」

「だいじょうぶワン!」

「マスター、皆さんに怪我はありませんよ」

 うん、よかった。しかし、ランク9の化け物が相手でも無傷で勝てる俺たちも化け物だな。


 ん? これは……。

 光が周囲を包み俺たちは目を開けていられなくなる。

 何度目かの経験なので驚きはしないけど、このダンジョンは以前に踏破している。なのになんで『ダンジョンマスター初回討伐特典』が発生するんだ?


「うふふふ、強いですね。まさかここまで強くなるとは思っていませんでしたよ」

「………」

 俺はその声を聞いて体中に電気が走った気がした。


「……まさか」

「はい、そのまさかですよ。お久しぶりですね、グローセ・ヘンドラーさん」

「……かんり……しゃ……」

「覚えていていただけたのですね。嬉しいですよ」

 光が薄くなり消えていくのが分かったので目を開けてみると、皆がいなかった。

 清潔感のある白い壁の広めの部屋の中にいる。

 しかも、目の前にあの管理者さんが何もない空中に座っていた。


「まさか、また転移……?」

 前回、管理者さんに初めて会った時、俺はグローセ・ヘンドラーになり、異世界に転移させられたことを思い出して緊張がマックスに跳ね上がった。

「うふふふ、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ」

 あの柔和な笑みの奥に隠された悪意を俺は知っている。そんな気がする。


「今回、グローセ・ヘンドラーさんに、あ、グローセさんと呼んでもいいですか?」

「か、構いません……」

「では、グローセさんは私が創ったダンジョンを踏破しました。ですから、ダンジョンマスター初回討伐特典を与えようと、こうしてグローセさんの前に現れたわけです。ですから、他の世界に転移なんてしませんよ」

 まさか、このダンジョンが管理者さんが創ったものだとは思ってもいなかった。

 ん、ちょっと待てよ!?

 ダンジョンマスター初回討伐特典なのに、俺だけしかいないぞ? どういうことなんだ?


「うふふふ、ダンジョンマスター初回討伐特典はダンジョンを創った存在によって個人に与える場合と、パーティーに与える場合があります。私は個人に与える方ですね」

 俺の思考が読まれている?

「うふふふ」

 読まれているようですね!


「二つお聞きしてもよろしいですか?」

「なんでしょうか?」

「一つ目はなぜ俺なんですか?」

「ダンジョンを踏破したパーティーのメンバーの中で貢献度が一番高いからです」

「すみません、もう少し砕いて教えてほしいのですが、貢献度で言えば俺よりもインスの方が上だと思いますが?」

 インスが全ての火器管制を行なってくれたから、あそこまでの攻撃ができたんだ。だから、貢献度はインスが一番だと思う。

「インスはグローセさんのスキルですよ? スキルのしたことはその持ち主の成果ですから、グローセさんが一番の貢献者となりますね」

 そういう考え方なのか……。

「それにインスがスキルじゃなくてもグローセさんの貢献度が一番ですよ」

「え?」

「あの戦車やヘリコプターを調達し、改造できたのはグローセさんの【通信販売(A)】があったからです。【通信販売(A)】がなければ今回の結果はありませんでしたよね?」

 な、なるほど。そう言われれば、そうかもしれない。


「二つ目の質問をいいですか?」

「はい、どうぞ」

 相変わらずの笑顔だ。美しいバラには棘があると言うからな。

「ありがとうございます」

 ……やっぱ、思考が読まれている!


「えーっと、このダンジョンは龍神様のダンジョンだったはずですが、どうして管理者さんがダンジョンを創った方になっているのですか?」

「いい質問ですね。そういう質問ができるところが好きですよ」

 褒められてしまった!?

「このダンジョンを創った龍神から譲り受けたのです」

 譲り受けた? 奪ったのか?

「そんなことはしませんよ。話し合いによる円満な譲渡です」

「……す、すみません」

「うふふふ。そんなに緊張しなくていいと言ったでしょ。もっとリラックスしてください」

「は、はい……」

 そう言われても、簡単ではない。


「さて、質問は以上のようですから、グローセさんにダンジョンマスター初回討伐特典を授けます。希望を仰ってください。あ、申し訳ありませんが、元の世界に戻すことはできませんから、そのつもりでお願いします」

 先手を打たれてしまったか。

 まぁいい。それなら別のアプローチをするまでだ。

「では、インスの制限を解除してもらえないでしょうか。インスが知っていることを聞いた時に全て答えられるように」

「そんなことでいいのですか? もっと強力なスキルを与えることもできますよ?」

「俺にはインスの方が大事なんです。ですからインスの制限解除をお願いします」

「いいでしょう。その願いを聞き入れましょう!」

 そう言うと管理者さんの創った世界が薄くなっていく。

「貴方には期待をしていますよ。では、また会える時を楽しみにしていますね」

 その言葉を聞いて、俺は皆のいるダンジョン内へ戻った。


「主、ボケっとしてどうしたんだ?」

 リーシアが俺の目の前で手を振るのが見えた。

「あ、いや……」

「マスター……お会いになられたのですね?」

「……ああ、会ったよ」

 俺は皆に管理者に会ったことを話して教えた。


「そうか、そんなことがあったのか。大丈夫だったか、主?」

「ああ、問題ない。俺のことよりもインスはどう? 気分とか悪くない?」

「私の制限はすでに解除されています。気分も悪くはありませんよ、マスター」

 インスの笑顔が俺の心に沁み込んでくるよ。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 氏名:グローセ・ヘンドラー

 職業:デミウルゴス・Lv480(+180)

 情報:ヒューマン 男 21歳 伯爵

 HP:6,500,000(+4,500,000)(A)

 MP:13,000,000(+9,000,000)(EX)

 筋力:1,600,000(+1,100,000)(A)

 耐久:1,600,000(+1,100,000)(A)

 魔力:3,800,000(+2,800,000)(EX)

 俊敏:1,600,000(+1,100,000)(A)

 器用:3,800,000(+2,800,000)(EX)

 魅力:3,800,000(+2,800,000)(EX)

 幸運:100

 アクティブスキル:【鑑定(S)】【偽装(S)】【魔道具作成(B→A)】【テイム(A→S)】【使い魔(A→S)】【サーチ(S)】【未来予知(D→B)】

 パッシブスキル:【強化(A→S)】【精密射撃(A→S)】【生産品質向上(A→S)】【魅力向上(A→S)】【操縦(B→A)】【高速思考(A→S)】【身体強化(A→S)】【超再生(S)】【HP高速回復(A)】

 魔法スキル:【時空魔法(B→A)】【結界術(B→A)】

 ユニークスキル:【通信販売(B→A)】【ナビゲーターγ】【魂喰い(C→B)】【ダンジョンマスター】

 称号:【C級ダンジョン踏破者】【強者喰い】【ドラゴンスレイヤー】【A級ダンジョン踏破者】【S級ダンジョン踏破者】【管理者ダンジョンの代理者】


【超再生(S)】手傷を負っても即座に再生を行う。

【HP高速回復(A)】HPが減っても高速でHPを回復させる。

【S級ダンジョン踏破者】S級のダンジョンを踏破した者に与えられる称号。魔物から得られるアイテムの品質や能力の上昇効果がある。

【ダンジョンマスター】ダンジョンを管理する存在。ダンジョンの拡張・縮小、罠の設置・解除、魔物の生産・合成・強化・配置など、ダンジョン内のあらゆることに支配権を持つ。

【管理者ダンジョンの代理者】管理者が創ったダンジョンの創作者権限の全てが譲渡された者。スキル【ダンジョンマスター】を覚える。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 今回のことでとても多くのスキルが増えた。

 ノンフォームドラゴンから【超再生(S)】【HP高速回復(A)】を得た。

 いつもは魔物からスキルを回収しないインスがこの二つは俺の役に立つからと言っている。俺もこの二つがあったら心強いと思う。

 そして、【ダンジョンマスター】なんて面倒なスキルまで増えていたが、これはインスではなく管理者さんがくれたものらしい。

 管理者さんは俺に何をさせたいのだろうか?


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 氏名:リーシア・オーガン

 職業:ガーディアン・デストロイ・Lv380(+130)

 情報:オーガ(変異種) 女 16歳 従者

 HP:1,009,800(+684,700)(EX)

 MP:46,380(+31,150)(E)

 筋力:327,400(+222,100)(EX)

 耐久:327,400(+222,100)(EX)

 魔力:14,660(+9,850)(E)

 俊敏:93,080(+62,820)(A)

 器用:32,480(+21,960)(C)

 魅力:32,480(+21,960)(C)

 幸運:5

 アクティブスキル:【百武の守り(S)】【破壊の斧(S)】【鉄壁(S)】

 パッシブスキル:【身体強化(S)】【斧盾術(S)】【体術(S)】【気配感知(S)】【自己再生(S)】【破壊の極意(D→B)】【操縦(D)】

 ユニークスキル:【絆】【万斧撃(ばんぷげき)(S)】

 称号:【C級ダンジョン踏破者】【A級ダンジョン踏破者】


【操縦(D)】どんな乗り物でも操縦ができるが、熟練度はランクによって変わる。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 リーシアは【操縦(D)】を覚えていた。

 今まで【操縦(D)】がないのに戦車とか色々と操縦できていたけどな。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 氏名:サンルーヴ

 職業:NINJAマスター・Lv360(+110)

 情報:狼獣人(ブラッドウルフ種) 女 16歳 従者

 HP:353,400(+236,860)(B)

 MP:123,600(+83,240)(C)

 筋力:142,896(+108,472)(S)

 耐久:27,000(+18,140)(D)

 魔力:49,200(+33,080)(C)

 俊敏:292,440(+198,460)(EX)

 器用:93,072(+63,448)(S)

 魅力:85,800(+57,620)(B)

 幸運:5

 アクティブスキル:【立体起動(S)】【回避(S)】【鉄斬り(S)】【罠解除(B→A)】【鍵解除(B→A)】

 パッシブスキル:【脚力強化(S)】【隠影術(S)】【気配感知(S)】【暗殺術(S)】【双短剣術(S)】

 ユニークスキル:【絆】【神速(B→A)】【NINJAの極意書(E→C)】

 称号:【C級ダンジョン踏破者】【A級ダンジョン踏破者】


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 サンルーヴは増えたスキルはなかった。

 今回はあまり活躍の場がなかったので、仕方ないと言えば仕方がないけど、ちょっと寂しいな。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 氏名:セーラ

 職業:大賢者・Lv380(+130)

 情報:ヒューマン 女 17歳 従者

 HP:95,328(+64,472)(C)

 MP:662,320(+445,380)(EX)

 筋力:25,376(+17,224)(C)

 耐久:25,376(+17,224)(C)

 魔力:269,440(+183,460)(EX)

 俊敏:44,480(+29,960)(C)

 器用:72,992(+49,428)(A)

 魅力:92,192(+62,228)(A)

 幸運:20

 アクティブスキル:【視力強化(S)】【集中(S)】【鑑定(S)】【木精霊召喚(E→B)】

 パッシブスキル:【弓術(B→A)】【気配察知(S)】【魔力操作(S)】【遠視(D)】【操縦(D)】

 魔法スキル:【風魔法(S)】【炎魔法(S)】【氷魔法(A→S)】【雷魔法(A→S)】【神聖魔法(B→A)】【土魔法(C→B)】

 ユニークスキル:【絆】【炎の神髄(C)】【合体魔法(E→C)】

 称号:【C級ダンジョン踏破者】【炎の聖女】【A級ダンジョン踏破者】


【遠視(D)】遠くが見えやすくなる。

【操縦(D)】どんな乗り物でも操縦ができるが、熟練度はランクによって変わる。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 セーラはスキルが二つ増えたけど、まぁあれだ、魔法系ではない。

 ははは、すまない俺のせいだ。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 氏名:インス・ヘンドラー

 職業:高速情報処理師・Lv350(+150)

 情報:ハイエルフ 女 20歳 ヘンドラー夫人

 HP:4,039,000(+2,027,000)(S)

 MP:4,039,000(+2,027,000)(S)

 筋力:1,213,000(+609,000)(S)

 耐久:1,213,000(+609,000)(S)

 魔力:1,213,000(+609,000)(S)

 俊敏:1,213,000(+609,000)(S)

 器用:1,213,000(+609,000)(S)

 魅力:1,213,000(+609,000)(S)

 幸運:50

 アクティブスキル:【情報処理(S)】【高速演算(S)】

 パッシブスキル:【物理攻撃耐性(S)】【魔法攻撃耐性(S)】【状態異常耐性(S)】

 ユニークスキル:【多重存在】【グローセ補助】


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 インスは俺のスキルだからか、スキルは増えていない。

 ただ、能力は抜群に高い。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 氏名:エリザベート・カミラ・ヘンドラー

 職業:プリンセスヘカテー・Lv250(+159)

 情報:ヒューマン 女 17歳 ヘンドラー夫人

 HP:247,580(+244,380)(A)

 MP:603,660(+596,760)(S→EX)

 筋力:78,260(+77,260)(A)

 耐久:78,260(+77,260)(A)

 魔力:92,260(+90,260)(S→EX)

 俊敏:78,260(+77,260)(A)

 器用:78,260(+77,260)(A)

 魅力:92,260(+90,260)(S→EX)

 幸運:35

 アクティブスキル:【王家の武(B→S)】【絶対領域(E→B)】

 パッシブスキル:【王女の威厳(C→A)】【状態異常耐性(C→A)】【礼儀作法(C→A)】【姫の治世(D)】

 魔法スキル:【封印魔法(E→C)】

 ユニークスキル:【絆】


【姫の治世(D)】統治者としての素質に目覚める。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 エリーはレベルが百になった時に職業が『プリンセスヘカテー』になった。

 能力もかなり高くなったので、そんじょそこらの冒険者や騎士にも負けないだろう。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 氏名:ルビー

 情報:レジェンドフェニックス ランク8(+1) 女 0歳 グローセの使い魔

 HP:800,000(+700,000)

 MP:1,500,000(+1,100,000)

 筋力:100,000(+70,000)

 耐久:120,000(+80,000)

 魔力:145,000(+100,000)

 俊敏:145,000(+100,000)

 器用:120,000(+80,000)

 魅力:120,000(+80,000)

 幸運:50

 アクティブスキル:【飛行(A→S)】【癒しの風(A→S)】【炎の羽ばたき(S)】【加速(S)】【風魔法(A→S)】【縮小】【威圧(D)】

 パッシブスキル:【炎吸収(D→B)】【炎効果アップ(D→B)】【物理攻撃耐性(D)】【魔法攻撃耐性(D)】

 ユニークスキル:【復活(A→S)】【情報共有】【人化】


【威圧(D)】殺気のこもった魔力を放出することで、自分より下位の者を委縮させる。

【物理攻撃耐性(D)】物理攻撃に対して耐性を得る。

【魔法攻撃耐性(D)】魔法攻撃に対して耐性を得る。

【人化】自分の容姿を自由に人の姿に変えることができる。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 今回、一番成長しているのがルビーかもしれない。

 九層まではルビーしか航空戦力がなかった。そのため、空を飛ぶ魔物の相手はルビーがメインだったのだ。

 もちろん、10式戦車の機関銃や主砲でも空飛ぶ魔物も倒してきたが、ルビーが航空戦力として活躍していたのは間違いない。


 

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