3/5
少しの時間経過
子供を育てるのは大変だと思う。
だから、一人で育てた俺を褒めて欲しい。
しかし、本当に大変だった。
夜泣きはうるさいし、2時間ごとにみるくをあげなきゃいけないし。
それにオムツを変えなきゃいけない。
だが、苦労のかいがあって3年がすぎた。
あいつはもう歩けるし、俺が手を煩わされることもなくなってきた。
あいつは力に興味があるらしく、俺にいろいろ聞いてくる。
魔法があると知った時はとても嬉しそうにしていた。
使い方を聞いてきたりしたので、俺は教えてやった。
だが、あいつはすごいと思う。
俺が教えたことをすぐに出来るようにしてしまうのだから。
俺は嬉しくなってついまた教えてしまう。
その繰り返しだ。
あいつは話せるようになると、大人びて感じるがもしかしたら転生者かもしれない。
たまに記憶を持って産まれるからな。
それに黒髪黒目だし、親に捨てられた原因はそれだろう。
俺は森の奥に住んでいて、誰も近づかないからあまり感じないが、この国の住人は皆カラフルだ。
それに、黒は災いの色と言われているし、仕方が無いかもしれない。