Prologue
初投稿です。よろしくお願いします!!
3月。
無事に第一志望の大学に合格することが出来た私と家族一同は、喜びのあまりにすっかり忘れていた。
4月に住む所を見つけることを。
「はぁぁ。何処も高いな…」
第一志望の大学は生憎実家からは通えない所だった。
家族はまさか受かるわけないと鷹を括っていたらしい。失礼な。
おかげで私は不動産屋さんの前で膝を抱える羽目になっている。
もう3月末ともなると何処も新しい学生さんで一杯とのことで、なかなか良いところが見つからない。
もう一件不動産屋さんを回るか、と立ち上がった時にふと背後に人の気配を感じた。
ばっと振り返ると「近っ!!」と思わず突っ込みたくなるほど傍に眼鏡の男が立っていた。
貼紙見たかったとしても非常識なほど近いのですが・・・・・・。
まぁでも一応私が邪魔してたのかもしれないし、謝っとくか。
「すいませんでしたっ」
ズサッと横に移動すると眼鏡の怪しげな男は笑っていた。いや、笑ったていうレベルじゃない。爆笑だ。
「君、面白いね。住むところ探してるの?」
あなたは失礼ですね。
「はぁ。でも何処も高くて」
「だろうねー。うん。君なら良いよ!丁度一つ部屋が空いてるんだ。来なよ。うちのアパートに」
何言ってんのこの人。と正直思ったけれども条件の書いてあった紙が魅力的すぎて、私はその怪しげな男のアパートの住人になってしまうのでした。