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サバイバル  作者: 伊右衛門


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閑話4

●私はこっそり基地にある大浴場に向かった。

この時間なら女性陣はすでに入浴済みだし、男性陣が入浴するまで少し浴場が空くのだ。

ここの男性陣は紳士揃いなので入浴する際には、まず子供を偵察に出して浴場にだれも居ないことを確認する。

まぁ、約一名女性の裸を見ると精神的ショックを受ける男性がいるのでその対策としての意味の方が大きいかもしれないけど。

だから私が暗い中、一人で入っていてもあの子以外と鉢合わせする心配は無い。

ここの女性陣は子供と一緒に入浴しても別段気にしないのだが、あの子は頑として男性陣としか入浴しない。

真人たち男性陣曰く、あの年頃は一番デリケートな時期なのだそうだ。

そんなものなのかな?

私も別に気にはしないので、いつか一緒に入ってみたいんだけどなぁ

あっでも、真人は気にするかもしれない。あの子の安全の為に諦めた方がいいかもしれない。

そういうとこ真人はすごく気にするんだよね~

まぁ、愛する男の独占欲って私には心地いいんだけどね。

そんな事を考えながら、私は素早く服を脱ぎ去り浴場に入る。


思った通り、だれも居ない。

私がこんな面倒な事をしているのは、ひとえに我が恋人 真人の責任だ。

昨夜、久しぶりの逢瀬となったのだが久しぶり過ぎたのか、単なる発情期か、かなり激しい逢瀬になってしまったのだ。

いや、私も久しぶりだったので期待していたし、こちらから誘いもした。

でも、いくらなんでもあそこまで激しくする事は無かったと思うの。

おかげで今もじんじんひりひりしている。

う~、完全に拡がっちゃったんだろうなぁ。


石鹸が染みるのをがまんして身体を洗い湯船に浸かる。

少しぬるくなっているけど、今の私には適温だろう。

いつもはみんなで入ることが多いので一人っきりで入るのは久しぶりだ。

私は湯の中の自分の肉体を観察する。

うん、スタイルはそんなに悪くないよね。

胸は決して大きくないけど程度なサイズだと思う。

脚も日本人にしてはけっこう長い。

私の肌は元々、かなり白い。今の生活は野外で過ごす事が多いのにあまり日に焼ける事も無い。

う~ん、ひょっとして私のお父さんって外国の血を引いてたのかな?

その白い肌の至るところが赤くなっている。

なかには軽くかさぶたになっているところもある。

私はそれを見て頬を赤く染める。


昨日、というか正確には今朝までの真人はすごかった。

とにかく、がまんが出来なくて何度も私を貪った。

途中、私は何度か意識を失ったと思うが、そのたびに真人に動きで意識を取り戻した。

あんな真人は初めてだ。

これまでも激しかったけどあそこまででは無かった。

結局、私が完全に意識を失ったので終了にはなったが、真人はまだまだ満足していなかったと思う。

私一人で相手をするのはそろそろ限界かもしれない。

そうなると誰かと協力しないといけないのだが、自分でいうのもなんだけど私はかなり嫉妬深い方だと思う。

見ず知らずの人と真人を共有するのは私が精神的に耐えられない。

そんな時に私の頭に浮かんだのが、真人をじっと見つめる香織の姿だった。

香織は危ないところを真人に救われ、その後、真人に恋をした。

普段の真人は頼りになってかっこいいが、真人は信頼する人の前では案外子供っぽくなる。

そんな真人に香織は惹かれたみたいだ。

真人本人はいまいち信じていないようだが香織が真人に恋をしているのは間違いない。

香織はお屋敷があった村で出来た親友だ。

親友の恋なら応援したい。

香織は私の恋人に恋した事に悩んでいる。

でも、私は香織さえ受け入れてくれるんなら二人で真人を愛してもいいと思っている。

真人なら私たち二人を愛しても大丈夫だとも思う。

真人は二人を愛する事に悩んでいるようだが、この際それは無視する事にした。

少しかわいそうな気もするが根が楽観的な真人だから大丈夫だろう。

そう思って小さく笑っていると脱衣場にだれかの気配を感じた。

男性陣の入浴時間はまだ先のはずだから、だれかまだ入って無かったのかな?

みんな入ったと思ったのにだれだろう?


「あれ?優子さん、こんな時間に入浴なんて珍しいですね」

入ってきたのは香織だった。

「香織こそこんな時間にどうしたの?」

私はそう言いながらさりげなく湯船に肉体を沈める。

「いえ、思ったより早く依頼が片付いたのでさっきまで大先生たちに報告しに行ってたんです」

そういえば香織は今日、近くの集落に出没したゴブリン退治に行っていたはずだ。

「集落に向かう途中でゴブリンと出くわしてそのまま退治出来たんです」

最近のゴブリンは警戒心が強く見つけ出すのに時間がかかるのが普通だ。

そのゴブリンを苦労せずに見つけられたのだから幸運だったのだろう。

私的には、ちょっとタイミングが悪いけど

私は肉体を洗う香織をこっそり観察する。

香織、やっぱり胸が大きいよね。

ギルドメンバーの中でもトップ3に入るサイズだ。

それに最近の訓練で肉体も引き締まってきたみたい。

日に焼けた小麦色の肌。柔らかく波打つ髪。

すごく色っぽいと思う。

そんな事を考えていたら出るタイミングを逃してしまった。

手早く肉体を洗った香織が湯船に入ってくる。

「優子さんは今日はお休みでしたね。どうでしたか?」

「優子でいいよ。ひとつしか違わないんだし」

そういいながら少し香織と距離を取る。暗いから大丈夫だよね。

「いえ、優子さんや真人さんは私たちの命の恩人ですから」

香織はそういいながらこちらに近づいてくる。

「真人はともかく私は何もしてないよ」

私はまた少し距離を取る。

「そんな事ありません。優子さんが居なかったら私たちは立ち直れなかったと思います」

また香織がこちらに近づいてくる。

私の後ろは壁なのでもう逃げられそうにない。

「あっ」

私の肉体を見た香織が気づいたようだ。

香織の顔が赤くなっていく。


「やっぱり、真人さんって激しいんですね」

香織がこちらをちらちら見ながら小さな声でつぶやく。

「違うの、そうじゃないの、これは特別なの」

これは極めて稀な真人の暴走の結果だ。いつもはこうじゃないんです。

「いえ、恋人なんですから当たり前ですよ」

香織、頼むから話を聞いて~

私は必死に理由を説明した。

お風呂の中なのに汗だくになっちゃった。

「そうなんですか。真人さんでも暴走したりするんですね~」

ごめんね。真人、いろいろしゃべっちゃった。


「うらやましいです」

香織が小さく呟いたのを私は聞き逃さなかった。

「香織~ どういう意味かな~」

「いえ、違うんです。そうじゃなくって」

香織が慌てて首を振る。

ばたばた手も振っているのでつられて大きな胸も一緒に揺れ動いている。

「香織、相変わらずおっきいね」

私が指差すと香織は慌てて胸を隠した。

「邪魔なだけですよ。肩は凝るし弓の弦に当たるし」

「どうせ、私は肩も凝らないし弓の弦にも当たりませんよ」

私は軽くふくれて見せる。

「いいじゃないですか。優子さんの胸ってバランスいいと思いますよ」

そうかな?

「でも、おっきいのってやっぱり憧れるなぁ」

言いながら私は香織の胸を触ってみる。

「ひゃん」

「すっごい弾力!」

「大きな声で言わないでくださいよ。優子さんだって美乳じゃないですか!」

「やん」

香織に胸をわしづかみにされた。

そのまま私と香織は湯船の中できゃわきゃわした。


「たまにはこういうのも楽しいですね」

脱衣場で服を着ながら香織と笑い合う。

うん、香織となら大丈夫だ。

「私は真人に愛されてすっごく幸せなの」

私は真剣な顔で香織の目を見て言う。

香織は微笑んでいるがその目は少し悲しそうだ。

「だから、私は香織にもすっごく幸せになってほしいなぁ」

私は笑いながら香織の目を見て言う。

香織の目が大きく見開かれる。

「あの、それって、あの、どういう意味なんでしょうか?」

「さぁ?どういう意味なんでしょう?あとは真人にがんばってもらおうね」

香織はわたわたしているが私はそれには答えない。


少し強引にだが真人を焚き付けたのでしばらくすれば結果がはっきりするだろう。

それが私たち全員にとっていい結果である事を願う。

真人、しっかりがんばってね。


「お~い、どうだ~?」

オレは偵察に行かせた子供に聞いてみる。

「優子お姉ちゃんと香織お姉ちゃんがまだ入ってるよ」

子供が報告に戻ってくる。

「はぁ、どうします?」

オレは脱衣場の扉の前で後ろを振り返る。

そこには男性メンバーが勢揃いしている。

「まぁ、今日のところは仕方あるまい。風呂はあきらめよう」

大先生が決断を下す。

「なんかすいません」

オレはみんなに頭を下げる。

「仲間同士の仲がいいのはいい事だ。問題あるまい」

「そうですよ。みなさんが協力してくれているからギルドは成り立っているんです」

田中さんとさとるさんが慰めてくれる。

「真人ちゃんも大変ねぇ」

マスターにも慰められた。

「気にすんなよ、真人にいちゃん」

いや、お前に慰められるとなんかヘコむわ。

オレたちはぞろぞろ大人しく河に向かう。

河の水、冷たそうだなぁ



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