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崩壊した世界でみんなで楽しく生きていく〜サバイバル〜  作者: 伊右衛門


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マンション編11

○部屋を出たオレは、6階で北村さんと別れる。北村さんには、6階から探索してもらう。そして、オレは3階に向かう。こうすれば、北村さんは常に安全が確認された階を未探索の部屋との間に挟むことができる。安全とは言えないが、少しはマシだろう。北村さんによれば、3階からは気配を感じなかったとのことだから、ひとまず3階は安全確認だけをすればいいだろう。物資の探索は、マンション全体の安全が確認できてから、北村さんとゆっくりすればいい。オレと北村さんでは、必要な物も違うだろうしね。


 だが、オレは舐めていた、人の生存欲求を。


 もう、これまでの世界が崩壊した事をオレは、全然理解できていなかったんだ。



 オレは、4階まで降りると階段を確認した。立て掛けて、階段を封鎖したベッドには変化はなかった。防火扉を調べてみる。火災になったら自動で開くのかな?防火扉は非常時に逃げられる為なのか、鍵はなく、ゴブリンは無理でも人間なら簡単に開ける事が出来てしまいそうだ。まぁ、元々、封鎖用の扉じゃないから仕方ないだろう。ん?これを閉めてから、ベッドを立て掛ければいいんじゃね?・・・気がつかなかったや。このマンション全体を調べてから考えればいいか。

 オレは、階段からベッドを移動させ3階に向かう。ベッドも再度、立て掛けて階段を封鎖する。これで良し。3階を調べよう。

 オレは、まず、一番階段に近い部屋から調べることにした。いつもの手順通り、チャイムを鳴らしてから室内の様子を窺う。反応無いのを確認して、鍵を壊して室内に入る。なんか慣れてきたな、オレ。

 この部屋の住人は男性のようだ。室内は、かなり散らかっている。玄関の脇にごみ袋がいくつも転がっている。どうやら、整理整頓が苦手な住人だったらしい。オレは散らかった室内を調べる。人もゴブリンも隠れていないことを確認する。寝室はひどい状況だった。女性に見せることが憚られるモノが大量にある。

いや、気持ちはわかるけど。この部屋に北村さんを入れるのは問題があるなぁ。とりあえず、この部屋を探索する時はオレがすることにしよう。


 3階を調べると、住んでいたのは3部屋、男性、男性、空室、女性といった感じだった。生存者もゴブリンをいなかった。ん~、住人はどこに行ったんだろう?家族がいれば、家族が心配だろうし、実家とかかな?もしくは、恋人のところとかか。


・・・北村さんに彼氏はいるのかな?

北村さん、きれいだもんなぁ。

居て当たり前か・・・

なに考えてるんだ、オレは。


 オレは、そのまま、2階の探索に向かう。下層の方がゴブリンが侵入している可能性が高くなるので、気をつけないと。また、階段に一番近い部屋から調べていく。だが、2階も生存者はおろか、ゴブリンも居ない。この階は、男性、男性、空室、空室になっていた。住んでいた男性は、一人は大学生、一人はそれなりに若い、オレと同じぐらいの会社員らしい。


 ん~、なんかゴブリンの密度が低すぎるような気がする。居ない方がいいんだろうけど、街中を部屋から観察した限り、ここにも、もっとゴブリンがいてもいいと思うんだが?まぁ、ゴブリンの生態なんて分からないし、謎だ。


 とりあえず、全ての部屋を調べてみよう。


 1階の部屋を調べてみる。

1階だけは少しレイアウトが違う。通常、4部屋なのが1階だけは2部屋しか無いのだ。つまり、1階は倍の広さで家族向けとなる。

いつも通り、階段に一番近い部屋から、調べよう。チャイム鳴らす。反応なし…やっぱり、おかしくないか?この部屋には、表札があるので住人がいるはずなんだが・・・


オレは、胸騒ぎを覚えながら、鍵を壊して、ドアを開ける。


 ん?なんか、妙な匂いがする。

なんの匂いだ?


血か?


オレは、注意しながら、ゆっくりと室内に入る。


 匂いは風呂場からしている。また、自殺だろうか?にしても、匂いが強いような?

 オレは、意を決して、風呂場の扉を開ける。


 最初は、何を見ているのか分からなかった。


風呂場の壁は黒く変色している。


そして、バスタブの中には・・・


 解体された人間の肉体があった。いや、人間だけじゃない、ゴブリンの肉体もある。


 切り落とされた頭部がバスタブの縁に並べられている。

男性の頭部が3個。

女性の頭部は・・・6個ある。

そして、性別不明のゴブリンの頭部が2個。

腹を切り裂かれた、ゴブリンの肉体。

そして、人間の肉体の方は・・・


 各部位ごとに分解されいる。


・・・これは、喰う為に解体してるのか?


 頭部の数に比べて、体が少ない。

 オレは、風呂場からダイニングに移動する。そこにキッチンがある。

 テーブルの上にカセットコンロが置かれている。その上にフライパンがある・・・

 オレは、覚悟して、フライパンの中を確認する・・・

やっぱり・・・肉がある・・・


 ダイニングに置かれたテーブルの上に、写真立てが飾ってある。写っているのは3人だ。30代ぐらいの男性、それより、少し若いだろう女性。そして、女の子だ。家族なのだろう。


 この家族が、あれを?


 いや、よく見れば風呂場にあった頭部の二つはこの住人の男女なんじゃないのか?


 それじゃ、子供は?どこに行ったんだ?


 そして、あれは、だれが、やったんだ。


 オレは、動揺しながら、フライパンに手をかざす…ほのかに温かいぞ、これ!

 その時、上の階から、ガラスの割れる凄まじい音がした。


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