第8話 緊急事態発生
当初の心配事、街があるのか無いのかを忘れていた太朗。
あまりにものんきな自分に気付いた7話ラストでしたが果たして太朗の転移生活はどう動くのか!
だんだん作者も太朗に任せる方針になりました(笑)
第8話もお楽しみください!
「ふわぁー。地面よりはよく寝れた気がするなあ。」
大きく伸びをし、起き上がる。寝床を拠点化する動きに心を踊らせながら、街を確認するという当初の目的を思い出したのが昨夜。もう辺りも暗くなっていたこともあり昨夜は腹ごなしをして眠ることに。大工作業をして疲れてたからね。
そして、3日目の朝を迎える。まずは川へ行き、魚を罠から回収する。拠点に持ち帰る水を大きな器に確保したあとに服を洗い、身体も軽く流す。魚取りに大工作業、探索とこなしていた為結構汚れていたようだ。なお服は焚き火の近くで乾かす。
拠点に戻り、魚の下処理や調理を終えた私はベンチに腰掛けながら昨日仕込んだ川魚の燻製を齧っている。
「街に行くには食料と水は必要だよね。でも食料を持ち運ぶならカバンいるけど無いしもうちょっと準備が必要かな。」
せめて袋みたいなものがあればと思いつつ服が乾くのを待つ。
腹ごなしをし、服を着た私は森へ入っていた。なんだかんだ昨日は森の奥へは暗くなってきた事もあり入らなかったので明るいうちから散策を始めることにした。目的は袋になりそうなもの。葉っぱだと耐久性に不安が残る。
「竹とかあると水筒の代わりになったりしそうなんだけど。」
一応蛇やその他動物にも気をつけながら散策するが一向に生物の気配がない。あまり奥に進むのも怖いのだが。
奥に進みすぎず、少し散策範囲を広げながら横に移動する。なにかに使えそうなものを拾いつつ、大きい葉っぱに乗せるを繰り返しながら注意深く周りを観察していると拠点側に違和感を感じ、散策を終え拠点に戻る。
「あれはちょっと困るなあ。」
拠点に戻った私に待っていたものは遠くの空に見える大きな雲と稲光だった。まだだいぶ距離はありそうなのに日中でもわかるほど雲の下が暗いのだ。この後こっちの天気も荒れるかも知れないと思い、散策は中断。急いで木を切りに森にもどる。
まず、大きな葉っぱを20枚ほど刈り取り、森の入口に置く。大木を4本伐採し、これも縦半分に切る(割る)。ひとまず木の土台の四隅に半分に割った木を立てる。
「これは・・・。高すぎて屋根にするには作業ができないな。それに高さがあると雷怖いよな。」
大木を立てたところで足場が無いので高所作業はできない。そう判断し、土台は一旦諦めることにした。稲光もだんだん近付いてきているようだ。急がないと。
「まずはテントみたいにしてみよう。」
持ってきた半分にした大木を座った高さより少し高いくらいの長さに切る。鋸がいらないのは楽でいいな。などと呑気なことを考えながらある程度の広さを考え立てていく。そして中央に他のものより少し長く切った木を支柱にして立てる。
支柱から伸びるようにつたを大きな葉っぱを置ける幅で張り巡らせる。稲光だけでなく音も聞こえる様になってきたところで簡易テントが完成した。生活の知恵先生の反応がないのが少々不安ではあるがひとまずこれで雨は防げるだろう。
「雨が降る前に全部一旦テントの中に避難させないとな。」
そこからは大急ぎで作った器などをテントにしまい、保存食(?)を大きな葉っぱで包む。大きな葉っぱ万能過ぎない?大きな葉っぱに感謝しつつ息も上がってきたのでテントの中に焚き火を作りながら体力回復に努め雨に備える。
辺りも暗くなってきた。稲光も近くゴロゴロと雷の音が鳴っている。本格的にあの雨雲がやって来るのだろう。準備は万端。いざ、尋常に勝負(?)だ。
第8話もお楽しみいただけたでしょうか。
街への準備を始める予定が急な悪天候により方針が大きく変わったわけですが、果たして太朗は無事このピンチを切り抜けることができるのでしょうか。
今回少し短くなってしまいましたがキリがいいのでこの辺で!わ
作者としてもまだまだ未熟なところもあるかと思いますが太朗同様ながーーーい目で見守っていただきたいと思います。
次回もよろしくお願いします!




