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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第7章 太朗のスローライフ

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最終話 田中太朗のスローライフ

告知なしということで驚かれたでしょうか。

残念。と思っていただけたら幸いです。

最終話、お楽しみください。

 ピザパーティがお開きとなり、私は今シルクと露天風呂に浸かっている。飲み相手が居なくなったタズナの次の相手はシゲノブだ。

「おつまみいります?」

「いや今日はもう食いもんはいいわ。漬物だけ出しといてくれ。」

「わかりました。」

 ニコッと笑い返しながら漬物も食べ物だけどな。なんて思う私である。

 こうして慌ただしかった1日の疲れを癒しに風呂にきたというわけだ。

「そういえばシルくんはお風呂嫌いじゃないんだね。」

「ヲフ。」

「よく考えたら水浴びとかも自分からしてるもんね。」

「バフー。」

 今ではみんなのアイドルとなっているシルクだが、最初は、気が付いたら家の中で寝ていた白い塊。体の大きさもあってたじろいだなーとおもうけど、すごく優しくて頼りがいのあるいい子でよかった。

 普段はのんびりしてるし掴みどころない時も多いけど私とリュウに関しては特に守ろうとしてくれてるのがよく分かる。

「ワフ!」

「あ、あがる?ちょっとまってね。」

 満足したシルクを拭くために一緒にあがることにする。バスタオルをガバッと被せ、大急ぎで自分を拭き、服を着る、

「タズナさーーーん!おねがいしまーす!」

「あ、はーい!」

 普段はユウキかリュウが、今はいないのでタズナが風を起こす魔道具を使ってシルクを乾かす。まあドライヤーだね。ちなみに私は魔力がないので使えません。

 そして風呂から上がったあと3人で少し飲み始めた頃、外はまた雪が降り始めていた。

「あ、また雪だね。」

「本当ですね。」

「寒いなーと思った!じゃあボクはお風呂行ってくるね!覗いてもいいよ?」

「覗きませんよ。」

 ウフフと笑うタズナを軽くあしらう。

「ほんっと。嵐のような娘っ子だわ。」

「元気でいいじゃないですか。熱燗でいいですか?」

「おう。ありがとよ。」

 とりあえずまだ寝る感じでも無かったので追加のお酒を用意しにキッチンへいき、コタツに戻るとシゲノブは雪が舞い落ちる縁側へと移動していた。

「静かですね。」

「静かだな。」

 上着をシゲノブに手渡し、隣に腰掛け熱燗を注ぐ。

 ピザパーティの慌ただしさを終え、年少組とクロードは就寝。遠くで水がはねる音がするのは風呂のタズナだろう。薄ら鼻歌も聞こえる。

「タロウよぉ。」

「はい?」

「いや、次はどうすんだろうなぁ。と思ってな。」

「次ですか。」

 とりあえず思いつきだったがピザ窯を作った。何するか、か。

「おめぇさんはおもしろいな。半年かそこいらで俺らの生活は結構変わったと思うぞ。」

 シゲノブはこう言いながらゆっくりと話し出した。

 今までに扱っていなかった素材から、ユウキやリュウの移住、度々街を出て遊びに来るようにもなりシゲノブの生活にも周囲にも変化が起こっている。

「こっちにきてもう俺は10年かそこらか経つんだが、ここ半年はその中でも異例だったよ。」

 そういって笑いかけるシゲノブの表情はとても穏やかだった。

「なあ、タロウ。帰りたいとか思うのか?」

 これはもちろん元いた世界に、という意味だ。

 思えば転移してきて慌ただしく過ごした最初の日々、落ち着いて過ごした日々、ユウキやリュウと暮らすようになってから『帰る』ということについて考えた日はなかったように思う。

 何不自由なく、普遍的な毎日を変わらず過ごしていたあの頃が遠い昔のようである。

 この世界にきてから感じる普通じゃない暮らし。

 普通じゃない出来事。

 魔法や魔獣、異世界食材。元いた世界じゃ絶対に味わえない感動や興奮が蘇ってくる。

 気がつけば雪は止み、冷たい風がサラッと吹く中、縁側は月明かりに照らされている。

 私から出てくる言葉はただ一言だった。私へ微笑みかけてくるシゲノブの表情からしても返事はもうわかっていたのだろう。私は迷わずシゲノブの目をみて同じく微笑みながらこう答えた。

「全然ですね。」

 普通な男、私こと転移者・田中太朗の異世界スローライフは今後も続いていくのだろう。


 〜完〜

描きたい物語を書こう!ということで始めた物語でしたが、これにて完結となります。

なんだろう。一旦満足しちゃいました!(笑)

少し矢継ぎ早に急いでしまったでしょうか。

それでも多くの方に読んでいただき、評価して頂いて続けてこれたかなと思います。

連載としては短いかな?と思っておりますが、それでも約80話ほどの物語をご愛読頂き感謝しています。


田中太朗のスローライフはバトルなし、争いなし、というのは最初から決めていたことでした。

毎日、生きる。というだけの重労働を課している皆様に一瞬でもほっこりとした気持ちを思い出していただければ、というのが作者の願いでした。

動きがないとか平和すぎるとか、そういった考えもあるかもしれませんがそういった物語は多いですよね。

何も起こらない、安心安全のんびりスローライフを描ければ満足でした。

その中で恋愛が絡まないも自分の中の約束事にしていたので作者としてのこだわりですね。


ながーーーーーい目で、を合言葉にお願いしてきた田中太朗のスローライフ、見守りいただきありがとうございました。

このキャラ好きだったわ〜とかこのご飯がめっちゃそそりました!!とかあればコメントいただけたら嬉しいです。


そして!次回作の構想ももう練っております!!


年内には投稿を開始できるのではないでしょうか!


気になる方はどうか作者の事もフォローしておいて下さい(笑)

またお会いしましょう!

三笠どらでした!太朗と作者からお礼を言わせてください!

ありがとうございました!

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