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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第7章 太朗のスローライフ

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第67話 各々のピザ

さて!お腹空かせてきました??

逆に、空腹満たしてきましたか??

さあ!あなたはどのピザが食べたいですか!!!


「いやーーー腹いっぱいッスね!」

「さすがに食べすぎたよね。」

「まあまだまだ夜はこれからだから!」

 大の字で寝てるユウキとリュウとクロードに声をかける私。自ずから酒を取り出すタズナ。

「食後の運動してくるわ。」

 と言ってシゲノブはシルクと散歩をしている。

「でもさーーーユウキくんは本当に素直だよね。」

「何がッスか?」

 この会話をきっかけに各々の作ったピザの批評が始まった。

 ユウキの作ったピザはマヨネーズを塗った生地に牛肉、厚切りベーコン、鶏の照り焼きに上からマヨネーズをかけるというコッテリさ。

「乗せればいいってもんじゃないでしょうに。」

 と窘められる結果となった。なお人気もなくひとりで1枚平らげることとなった。

 タズナのピザはホワイトソースを塗るよりも乗せたというようにガッツリホワイトソース。その上にエビ、茹でたマカロニ、薄切りベーコンをさらに細かくしたものを乗せていた。

 こちらは濃厚なホワイトソースが口内を満たしてくれた後に他の3種類の食材が各々別々の食感を与えてくれ、続けて食べても飽きさせない仕上がりに。さらに焼きあがったピザの上に生食が出来る香草を何種類か盛り付け、軽くレモンを絞ることにより、爽やかさもプラスしてくれていた。

「アノピザハオカワリシマシタネ。美味シカッタデス。」

「シゲちゃんはタロちゃんの牛しぐれピザをめちゃくちゃ褒めてたよ!」

 牛しぐれピザとは薄くバターを塗りこんだ生地に薄切りにした牛肉の細切れを千切りにした生姜と一緒に和の調味料で甘辛く煮付けたものを乗せたものだ。某料理漫画で見てから1度作ってみようと思っていたピザである。ちなみに某料理漫画ではクワトロフォルマッジとのハーフアンドハーフで提供されていた。

「・・・俺のは?」

 リュウのピザは厚切りベーコンとパイナップル、アクセントに輪切りにした玉ねぎをトマトソースで仕上げたピザである。

「俺、温かい果物反対派。」

 これがユウキ。

「新シイ試ミダト思ッタヨ!」

 これがクロード。

「まあでもよくあるピザだよね?」

 そしてタズナである。

「・・・もう1枚焼く。」

「いやいや、みんなもう食べられないからね?あと僕は酢豚のパイナップルもポテサラのリンゴもレーズンも推奨派だから美味しかったよ!」

 機嫌を損ねないようにフォローをしつつキッチンに行こうとするリュウを止める。実際だれも作らなかったら自分で作ってたと思うなー。

「何騒いでんだ?」

 ここで散歩から帰宅したシゲノブが参加する。そんなシゲノブのピザの感想は、というと。

「そりゃどれがって言われたら一番インパクトあったのはタロウのあれだろ。」

「あー。あれはねー。知らなかったとはいえまさかねー。」

 あれ、とはスーパーの特設コーナーで購入したキノコのことである。キノコの名前はナンテコッ茸。まず臭いがきつい。すっぱいのかなんなのか。シルクがスっと離れていったのが印象的だ。

 あと食感も変である。もにゅっとしてるのかコリっとしてるのか。キノコ特有の繊維質を感じなくもないがなんかこう。

 だがしかし味は美味い。火を入れてしまえば突然香りが芳醇な素晴らしいものへと変化する奇妙な異世界食材であった。

 ちなみに味付けはオリーブオイルを塗った生地にナンテコッ茸をどっさりと8分の1にカットしたブロッコリーを乗せ、臭みには臭みをと青カビチーズをちりばめている。はちみつ有り無しで食べてみたが個人的にははちみつもあり派でした。

「特設コーナー大々的にやる割にみんな手に取らないなーと思ったんですよ。」

「自宅でねー。やるとねー。匂いがすふぉいんスよねー。」

「おい緑坊そろそろ酒やめねえとまた明日起きれねぇぞ。」

「ふぁーいッス!」

 これはそろそろ寝かした方がいいな。と思いつつ水を用意する。ちなみにクロードはもう酔いつぶれて寝ている模様。

「リュウくんごめんね。2人連れてってくれる?クロードさんは僕運ぶから。」

「リュウももう寝ちまいな。眠いだろ。」

「・・・分かった。」

 こうして、ピザパーティは幕を閉じるのであった。



ナンテコッ茸ってヘンテコったけですね笑

ちなみに作者はゴルゴンゾーラが大好きです。

ゴルゴンゾーラが入ってないクワトロフォルマッジは認めません。

さあ次回もお楽しみに!

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