第66話 タロウ's ピッツァ
さあピザ作るぞーーーー!
ということでお腹を空かせてお読みください!
「「森の家特性!ナポリ風ピザ窯です!!!」」
「・・・ナポリ風です。」
「ヲフ!」
我が家へ着いた私とシゲノブ一行はすぐさま庭のピザ窯のところへ。この一週間の間に、雨よけの簡易屋根を作り更に本格的になったピザ窯の上には布を被せてあり、デデンとその布をめくる。
「ほぉ。」
「わお。」
「本格的デスネー!」
三者三様の反応だった。だがしかしこの反応に納得のいかない人が1人。
「・・・だけ?」
これはリュウ親方が現れるな。というのを察知し私はキッチンへ移動する。庭ではあたふたとピザ窯を褒める声が聞こえている。
「さて、始めますか!」
まずはピザ生地作りからだ。特大サイズのボウルに水を入れる。今回は小麦粉のみで作るので水5に対して小麦粉3くらい。ボウルの水の中に分量の2割くらいの小麦粉を入れ、かき混ぜる。次に酵母に少し小麦粉を混ぜ合わせたものをボウルに投入。その後は残りの小麦粉を半分入れて混ぜ、その更に半分を入れてグッ混ぜ、グッ混ぜと押し込むように混ぜ合わせていく。
「グーパーグーパー、グーパーグーパー。」
「・・・独り言?」
「はい。お恥ずかしい。」
あのお手伝いの1件以降手が空いている時はキッチンにくるようになったリュウ。握って開いてと混ぜているところでリズムに乗っていたら随分と恥ずかしいところを見られてしまった。
「・・・手伝う。」
「そしたら別で生地作ってもらおうかな。ありがとう。」
こうして今自分がやっている量よりも少なくして別のボウルでリュウにも生地作りを体験してもらう。
リュウは毎回メモを取るのでとても覚えが早いので助かっている。
さて自分の調理に戻る。先程のグーパーとはまた別で握りこぶしを作り押し込みながら捏ねていく。
「グーグーグーグー。」
当然声も出る。ビヨーンと伸びるようになったらボウルから出してさらにあーだこうだと揉み込み、ボウルに戻し布をかぶせ約1時間ほど寝かせる。
その後リュウの作業を見守り同じように布をかぶせて一旦放置。
そして発酵させたピザ生地を切り分け放置すること4時間、冷蔵庫で休ませてさらに2時間放置。これで完成である。
「これ・・・先やっといてくれたらよかったんじゃねぇか?」
「材料なかったんで!」
流石にピザ窯を見てからずっと待たされていたらこの感想もでるよね。と思わないでもないが酵母が無かったからな。と割り切る。
なおこの放置の間に森へキノコ採りに行った面々、私とリュウとタズナは畑で収穫を終えている。こうして日暮れになりようやくピザ窯に火を入れる。太朗のピザ屋さんの開店である。
「では!皆様お待たせしました!森の家ピザパーティーを開始します!」
「よっ!待ってたッス!」
ワーワーと歓声が上がる。気がつけば従魔君たちも勢揃いだ。私はピザ窯の前にテーブルを置き、各種食材と生地を置いておいた。
「では各々好きな具材を、と言いたいところですがまずはやっぱりこれでしょう、ということで既に1枚用意しております!」
そう言ってから私は用意していた1枚を窯に入れる。ピザ窯の中は轟々と火柱が上がっており1度ちっちゃく試し焼きをしたときにはすぐ焦げてしまったので注意が必要なのと、回転させて焼かなければいけないことが分かっている。
約30秒ほどで回転し2分とたたず焼き上がるピザ。
「お待ちどうさまです!記念すべき1枚目、マルゲリータです!さあ召し上がれ!」
「「「いただきます!!!!!」」」
よもやシゲノブまで飛びつくようにピザへ向かう。これはどんどん焼いていくしかないな。とおもいつつ自分も1切れ食べる。
庭で取れた新鮮トマトにケチャップを混ぜみずみずしいトマトの旨みをさらに濃厚に、ウスターソースでコクを出しすりおろしたにんにくを少し混ぜて作ったトマトソースをふんだんに塗った上に少し大ぶりだった濃厚なモッツァレラチーズとフレッシュバジルが織り成す芳醇な香りと旨みのダブルパンチが味覚と嗅覚をこれでもかと刺激してくる。
「タロちゃん!!!次!!!早く!!!!」
もはや待ちきれない面々を代表してタズナが催促してくる。
「じゃあ生地広げていくのでみなさんお好きなように盛り付けていきましょうか!」
「「はーーーい!!!」」
こうして、森の家で行われたピザパーティは大盛り上がりで6人と5匹は33枚ものピザを平らげたのであった。
ピザといえばマルゲリータですよね???
え?食レポが少ない?
そんなあなたに朗報です!
次回!『第67話 各々のピザ』お楽しみに!
お楽しみに!




