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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第7章 太朗のスローライフ

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第63話 親方・リュウ

さあいよいよピザ窯作りに着手します!

今回はユウキとリュウの性格にも触れていますよ!

お楽しみに!

「・・・設計図、ある。」

 設計図とはピザ窯の設計図のことだろう。話を聞くと親方のところの仕事で以前ピザ窯を建設しているのを見たので親方が持っているだろうとのことだった。

  「・・・とりあえずタロウさんはレンガ焼いて。たくさんりユウキは砂集めといて。」

 そう指示を出したリュウは夕方頃シゲノブと共に街へ行ってしまった。同時刻タズナも同じように帰って行った。

 そして数日後、リュウが用意した粘土をひたすら焼成レンガに変化させているとリュウが戻ってきた。親方のところへ行き設計図を確保してきてくれたようだ。

「・・・砕く。」

「え?」

「・・・レンガ砕いて。」

 この何日間必死に焼いたレンガを砕くだってさ。なんのことか分からずポカンとしていたらちゃんと説明をしてくれるリュウ。

 まず、ピザ窯を作るためのレンガは今までのものよりも耐火性に優れたレンガを用いる必要があるとのこと。

 粘土に砂とシャモット(焼いたレンガを砕いたもの)を混ぜて焼入れをするようだ。

「これってレンガにする必要あったんスかね?」

「・・・めんどくさかった。」

「ありゃりゃ。」

 ユウキの疑問に対してリュウの解答は説明がめんどくさかったのでできることでやってもらおうとのことだったらしい。

 ちなみにその後聞いた内容ではシャモットは小さく丸めた粘土を焼いただけでも充分らしい。このレンガを使うと思って綺麗に揃えて成形したのはリュウには黙っておいた。優しいから気を悪くしちゃいそうだしね。

 こうして出来たシャモットと砂を混ぜた粘土を約1週間ほど乾燥させていく。成形する際に木枠に入れ少し水を入れて指の跡が残るくらいの硬さに混ぜたらぎゅうぎゅうと押し固める。乾燥する際に毎日裏返して均等に乾燥させるのがポイントだ。

 乾燥した粘土は乾燥焼き、高温焼成を経て耐火レンガになる。

 少し黄色味のあるレンガへと変わった耐火レンガは叩くとコンコンと乾いた音がして表面もザラザラしていた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 生活の知恵

 耐火レンガ:

 高温に耐えられる特殊なレンガ。

 窯やかまど、炉づくりに使われます。

 強火でも割れにくいのが特徴。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 なんか久しぶりじゃないでしょうか先生。そういえば最近一から物作りってしてなかったかも。

 こうして耐火レンガを200個ほど、数週間かけて準備した。ユウキはこの数週間の間に熱が冷めてしまったようで連日シルクと森を探索している。どうやら一所に留まっていられない性格のようだ。私はやり出したら終わるまではキッチリやるタイプなので完成まで持っていく。リュウも都度付き合ってくれている。

 まず、庭のどの辺に作るのか場所を決め水平にしていく。その際粘土を10センチくらいの厚みで敷き詰める。ちなみにこの粘土には耐久性を上げる為に枯れ草などをリュウの指示により混ぜてある。そして粘土には薄く砂を撒く。この粘土の土台が断熱層になり窯の熱を逃がさないようになるのだそうだ。

「砂はなんのために撒くの?」

「・・・ぐらつかないように。」

 だそうだ。

 次は土台の上に耐火レンガを並べていく作業。円形になるように隙間なく、水平に並べていく。この時に水平を取りやすくするための砂であった。そして、隙間なく、というのが重要らしく砂を箒ではいてキッチリ埋めていく。目地はないのが理想とのことで妥協を一切許してくれないリュウ親方である。

 リュウの厳しい目をようやくクリアし、土台が完成。今までの経験からなのか元々の性格なのか物凄く細かいところまでこだわって指示を出してくれるリュウであった。

さて、次回はピザ窯完成!

ピザ窯ってどうやって作るんだ??

次回!ピザ窯の謎が明らかに!

※そんな大袈裟なものではありません。

お楽しみに!


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