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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第7章 太朗のスローライフ

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第61話 冬の過ごし方

いろいろ展開が目まぐるしかった第6章までを終え、

今回からまたスローライフの始まりです。

どうぞお楽しみください。

 この日、我が家の庭には雪が積もった。センタープレストでは雪は積もらず、街から来た面々は街から少し離れたこの魔境の森でこんなに雪が積もるのかと驚いていた。

 魔境の森の麓に住むようになって早数ヶ月、私こと転移者田中太朗はコタツから動けなくなっている。

「そうだ、タロちゃん。ちょっと装飾の凝った長テーブル作ってくれない?」

「テーブルですか?」

「うん。床に座って過ごすタイプの足の短いやつね。」

「期限はいつですか?」

「全然急ぎじゃないからいつでもいいよ!」

「雪と寒さが落ち着けばでいいですかね。」

 タズナにそう伝えコタツに突っ伏してしまう私である。

 ちなみに昨晩から飲みすぎでダウンしているユウキは自宅で寝ており、リュウはその介抱の為現在はリュウ宅へ。

 雪がすごいからと街への言付けをジェットに頼み、数日間こちらで過ごすことにしたシゲノブとタズナと3人でコタツに入っている。

「それでタロウよお。」

「あ、はい。」

「いや寝たままでいいんだけどな。次は何するんだ?」

 起き上がらせた身体をもう一度コタツに預け考える。いつの間にか風呂まで完成した我が家。畑仕事も始まり毎日時間を使いながらも不自由がなくなり私としてもこれからどうしようかと考えていたところだった。

「うーーーーーーーーーん。」

 何がしたいってわけでもない。電脳社会から離れてしばらく経つのでこののんびりとした日常にも慣れ、シルクはもちろんユウキとリュウとの生活も落ち着いてきている。

「まあなんかしないとってこともねぇがよ。その姿見てると冬の間ずっとそうしてるんじゃねぇかとな。」

 そう言ってお茶をすするシゲノブ。確かにそうだ。コタツの魔力に引き寄せられ動けなくなっている私はこのまま冬を越してしまいそうだと本当に思う。

「でもそれもアリだと思うけどなー!サラリーマンだったんでしょ?のんびりするの悪くないと思うよー!」

「うーん。とりあえず編み物でもしましょうかね。」

「それじゃコタツから出てねぇじゃねぇか。」

 はっはっはと笑い声が家の中に響く。雪が降っているからなのか、急に寒くなったからなのか。澄んだ空気に響き渡る私たちの笑い声に心地良さを感じている。

「タロちゃん、お腹空いた。」

「みかんがあるでしょう?」

「まさかコタツがこんなにもタロちゃんをダメにするなんて・・・。」

「そういうタズナさんもさっきから微動だにしてませんよ。」

 ご飯作るのもめんどくさい。コタツから出たくない。その一心で一寸たりとも動かずにいた私だが確かにお腹は空いている。晩御飯作らないといけないか。そろそろ動くか。いや、無理。

「年末みてぇだな。」

「年末?」

「うちは北の山の方だったからよ。年末は歌番組みながら家族でだらだらしたもんよ。ここにテレビはねぇがな。」

「僕はどっちかというとみんなでワイワイやってたタイプかなー!昔は知らないけど大体友達の家とかで年越ししてたよー!」

「パーティーいいですね。宅飲みとかもしましたけどそんな派手なのはしてないですかね。」

 仕事が始まってからは実家に帰ったりしてたし宅飲みって言っても大学生のときの記憶だけどね。そう思うとやっぱりここまでのんびり過ごしているのは何年ぶりなんだろうか。

「宅飲みってのは家で飲み会するって事だよな?」

「そうです。」

「飯はタロウが作ってたんか?」

「あー、そういうときもありましたよ。でもピザ取ったりしてましたね。」

「なんで飲み会ってピザとポテチなんだろうねー。定番だよねー。」

 ピザか。いいなピザ。久しく食べてないな。

 そんな会話から私の頭にひらめきが。ガバッと身体を起こし、コタツから出て高らかに宣言する。

「雪が止んだらピザ窯を作りましょう!!」

「「・・・?」」

「え?」

 急に大きな声をだし2人を驚かせた挙句盛大に滑った。その空気に耐えきれずまたこたつの中へと戻っていく私であった。



なんかこっちまで眠くなるような描写でしたね。

雪で肌寒い家の中でコタツに入って1日だらだら最高じゃないですか。

更新お待たせしてしまい申し訳ありません。

どうかながーーーーーい目で見守り下さい。

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