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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第6章 本格物作り【急】

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閑話休題〜シルクの暗躍〜

さあ閑話休題4部作、第3話はシルクとタロウのあのシーン!

一体シルクになにがあったのか!

 最近僕たちのナワバリに人が増えたのは知ってる?

 凄い嵐の日だったんだけどあれからタロウはなんだか楽しそうなんだ。でもこれは人が増える直前のお話だよ。

『んー。ちょっと冷蔵庫の在庫がなー。』

「どうしたの?」

 食べ物が入ってる箱の中を見ながらなにか悩んでる様子のタロウ。中はぐにゃぐにゃしてて見えないんだけどタロウがここに食べ物を入れているのは知ってるんだ。そしてこの箱はちょっと冷たい。

『シルくんこれ勝手に開けちゃだめだよー。勝手に食べるのはもっとダメだよ。約束ね。』

 ちなみに前タロウがこう言っていたから守ってるんだけど、タロウだってたまに何かとって食べてるの知ってるもんねー!

『晩御飯何にしようか。最近豚ばっかりだもんね。』

「梨!梨がいいな!」

『お肉好きだからいいのかな。』

 違う!梨だってば!笑ってるけど間違ってるよ!

 結局この日は焼いたお肉だったんだよね。

『デザートにどうぞ。』

 そう言ってタロウが出してくれたのはサツマイモ(ってタロウが言ってた)だったんだー。サツマイモも甘くて美味しいんだけど僕は今日は梨が食べたかったんだよね。

 そこで!僕はタロウの代わりに自分でおやつを用意します!そう決意して寝たんだよ!

 まず、朝タロウを起こして朝ごはんを食べたんだ!朝ごはんはいつもカリカリするやつ。ドッグフードってタロウは言ってたよ。栄養?がちゃんと取れるんだって!

 この日はタロウは土をいじってばっかりだったんだ。最近トントンしないなー。あっちでもこっちでも土で遊んでたんだよタロウ。僕はさわっちゃダメだって。ひどいよね?

 灰色の土をこねこねして、ペタペタしたと思ったら次は黒い土とフワフワの土を混ぜて遊んでるの。何してるか分からないけど楽しそうなんだ。変なの。

 でもチャンスだ。こういうときのタロウは僕が何してても気にしていないことが多い。タロウはさっきお昼ご飯を食べたからまだしばらくおうちには戻ってこないはずなんだよね。よし。いこう。

 タロウに気付かれないようにおうちに戻って、梨を食べよう。そう思って振り返ったらサッカーボールに躓いてコケちゃった。だれだよこんなところに出しっぱなしにしてるのは!

『シルくんボール転がってきたよー。もうちょっと向こうで遊んでてね。』

「あ!!!うん!わかった!」

 危ない危ない。タロウに気付かれてしまった。でもタロウから離れるように言ってきたから今離れても自然だよね?

 次のピンチは入口。タロウはちゃんとドアを閉めるタイプだ。タロウがご飯の用意をする場所(キッチンって言ってた)は入口と繋がっている。でも僕は知ってるよ。このドアは押したら開くんだ。

『ギィィキィ・・・。』

 僕はビクッとタロウの方を振り返った!何だこのドアこういう時に限ってうるさいな!バレちゃうだろう!でもタロウはこっちを見てはいないみたい。

 よし。冷たい箱に到着。タロウはいつもドアを掴んでバッタンバッタンしてるから見てたんだ。あそこを掴むんだよ。よいしょっと。よし、開いたね。

 あとはこのグニャグニャだけどどうやって探すんだろう。梨、梨、梨・・・。

『ニュ』

 え、梨出てきたんだけど。なんか怖い。でも梨だ!

 あとはドアを閉めて、ここで食べるとバレるかもしれないからお庭の方へ行って食べよう。任務完了!やったね!

 と、思ってたんだけどね。でね!次の日タロウはキッチンで色々食べ物を出してたんだ!梨食べたのバレるかなー?と思ったんだけど梨は並んでなかったよ。よかったー。こういう日はタロウはご飯をとてもがんばるんだよ!今日のご飯は絶対美味しいやつだ!

『シルくん。シルくんには悪いけど今日は自分のためにご馳走を作らせてもらうよ。』

『ごちそう!?』

『シルくん。バレてないと思っていたでしょう。昨日冷蔵庫から梨をひとつ盗んだね?』

「え!?・・・知らないよ?」

『今日はシルくんはドッグフードだけね。』

「何で!?ご馳走僕も食べたいよ!」

『反抗したってダメです。反省してください。』

「えーずるいよー・・・。」

まあこの後ちゃんと美味しいのもらうんですけどね。

だんだん人の生活に馴染んできていろいろ覚えたシルクでした!

さあ次回は閑話休題4部作のラストとなります!

いったいどんなお話なんでしょうね?

乞うご期待!!

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