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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第6章 本格物作り【急】

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第59話 ワクワクのシゲノブ

冬に向けた第2話目となります!

そして事件勃発!ドタバタ回です!

お楽しみに!

 とある日の中天前、リュウは必死にかまどの火力を上げていた。大量の薪をただ燃やす作業の為である。欲しいものは灰だ。そして太朗は床に穴を開けて、リュウに指示された作業をこなしている。

 今日朝早くにタズナがやって来た。シゲノブの手紙と共に。シゲノブの手紙には囲炉裏にちょうどいい銅箱があったから買っといた。1週間後の仕事が終わり次第向かう。とあった。ここから問題が発生。

「え?1週間?これ貰ったの1週間前なんだけど。」

「「えっ!?!?」」

「そしたら桂屋さんが来るのは今日かな。今日じゃ間に合わないかな?」

 2人を見ると顔面蒼白でブルブルと首を振っている。

「タロウさん!ワクワクはヤバいッス!行動派の時のおやっさんはヤバいッス!!!!シルくん!!!急ぎで森へ行くッス!!!とにかく急ぎッス!!!!ササくん!ダッシュ!!!」

「ヲ!?ヲフ!?!?」

 と言ってシルクを携えドタバタと出ていくユウキ。ササはのんびり屋さんなので突然の命令に不満そうに着いて行った。

「・・・・・!?!?!?」

 なにから伝えたらいいか分からず右往左往してドタバタし始めるリュウ。普段から動きがのんびりめなのに今はとても俊敏である。

「タズナさん、銅箱!」

「え?」

「出して、あの・・・早く!!!」

「あ、はい、ごめんなさい?」

 右往左往しながらタズナを急かすリュウ。わけも分からず銅箱を取り出すタズナ。

「・・・!!!!」

 もはや言葉に出来ないのか銅箱を受け取った途端私を引きずって囲炉裏設置予定の場所へ向かう。銅箱を置き、角にチョークで印をつけていく。

「・・・ここからここまで、切る。」

 そう言い残して外へとかけて行ったリュウ。

「なんだったんだ・・・?」

「なんだったんだろうね?」

 タズナと2人取り残され、とりあえず私は言われた通りチョークに沿って床を切ることにする。

 その後、リュウは灰を大量に用意し、私は銅箱の外面に耐火処理を行った。ユウキは少し遅れて泥んこになって帰ってきた。シルクも泥んこである。

「おかえり。とりあえず身体流してきたら?」

「あ、俺はそうするッス!シルくんはこのままで!このままにしておいて下さい!あ、これお土産っす。」

 そう言うとユウキは身体を洗いに自分の家へ行ってしまった。イマイチ2人がバタバタ用意している理由がわからないままの私。

 とりあえず泥んこシルクにはキッチン周りの床に毛布を敷いて待機しておいてもらう。

「・・・タロウさん。」

「ん?」

「次、コタツ出す。」

「あ、はい。」

 のんびりしようと思っていたのも束の間リュウから次の指示が来る。まだいいかと思っていた最大8人で座れるサイズのコタツの用意を終えた頃ユウキが戻る。

「タロウさんまだ捌いてない!?何してるッスか!早く!!」

 こうして私はお土産と称して渡されたイノシシの解体に移る。血抜きはしっかりとされているようである。泥んこになったのはこいつを狩りに行ってたからかな。冬眠中を掘り起こしたのだろうか。

「タロウさんオーダーはボタン鍋で!」

 遠くからユウキが叫んでいる。次は何をしているのだろう。

 さて、まずは庭先に置かれたイノシシを家から離れたところへ移動。上から水をザバッと掛けてからスライムのポリンをイノシシの上に乗せる。

「汚れ落としてくれる?」

 ピョンピョンと跳ねたあとズルズルとイノシシの表皮を這いずり回っていく。私は見ているだけ。どの異世界でもスライムは有用だなー。なんて考えているとまたユウキが現れる。

「だーーーー!タロウさん!急ぐッス!!ポリン!飲んで吐いて!!」

 ポリンは1度クルンと振り向いた(そのように見えた)後イノシシを丸呑みし、体内でクルクル回すと元の位置に戻す。

「リュウーーーーーー!」

 叫びながらリュウを呼びに行くユウキ。今日は仲良しだな。まあいつも喧嘩しながらも仲良いんだけど。

「あ、急いでる理由聞くのまた忘れた。」

 呆けていると2人が戻ってきた。

「・・・タロウさん。腹捌いて。」

 言われた通りに腹を捌くとリュウのスキルで革、肉、内蔵を分ける。内蔵はポリンが美味しくいただきました。

「すごいね!そんなこともできるんだ!」

「・・・緊急事態。普段はしない。」

「なんでそんなに急いでるの?」

「予定を1週間先に入れる時のおやっさんはこだわりが凄いんス。普段は割と家でのんびりしてるんスけどそういう時はワクワクが止まらないらしくて。あれでいて子供っぽいとこもあるッスからおやっさん。」

 なるほどそれで急いで準備してたのか。

「・・・多分囲炉裏で前こっちで話してた冬支度を思い出したんだと思う。」

「それで囲炉裏をすぐ作ってコタツ出してってしてたのか。」

「あと、あっちに露天風呂用意したんで太朗さんあと調整しないとッス。そろそろ時間ヤバそうなんでこれも急ぎッス。」

「・・・何もしてないって怒られる。」

 そういうリュウは身震いをして露天風呂の方へかけて行った。この子走れるんだな。っていうのが今日の収穫だ。

 それにしても露天風呂まで進めていたとは。この2人意外と行動力すごいな。この後露天風呂に木枠を入れてさらに母屋との橋をかけと一連の作業を迅速に協力的に行ったところでドラゴンの鳴き声が空から聞こえるのであった。

シゲさんはなかなかにキャラ濃いですね?

私もお気に入りのキャラクターです。

次回はシゲノブ再来!乞うご期待!

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