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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第6章 本格物作り【急】

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第55話 新たな始まり

リュウの住む発言は果たしてどういう意図があるのか。

怒涛の展開の序章とも言える今回!

お楽しみ下さい!

『トンテンカン。トンテンカンカン。』

「タロウさん石取ってきたッスー!」

「ありがとう!それはあとで使うからそっち置いといてね!」

 私は今新たに家を建てている。なぜこうなったのか。


 ーーーーーーーーー「・・・住む。」

 リュウのこの発言が昨晩のこと。どうやら私が昼食を用意し、3人が縁側で談笑しているなと思っていた時にこの話は進んでいたようだ。

「住むってどういうこと!?」

「どうってそのままの意味だろうがよ。」

「リュウ君が!?」

「あ、俺もッス!」

「ユウキ君も!?」

 街で生きるのに嫌気がさしてしまったリュウ。割と何も考えず森の家(シゲノブ達はそう呼んでいるらしい)へ向かってきたのも何かの縁だろうと、あとここの静けさが好きだとのこと。

 ユウキにしても、ドラゴンが出産の為自身の元を離れるのでドラゴンライダー稼業は一時引退する。だったら連絡役も兼ねて一緒に住んだらどうかとシゲノブが提案したようだ。

「まあタロウには世話かけるだろうがよ、こいつらもお前の助けにはなると思うんだわ。」

「いやそれはまあ助かる事ばっかりでしょうけど何もありませんよ!?」

「のんびりしたいんだよな?なあリュウ。」

「・・・うん。」

 そんなこと言われましても、自給自足ののんびり異世界ライフとも行かず右往左往しながら1人と1匹の生活を送っているのだから他人の世話なんて。

「あ、そうだ。タロウさん米買ってきたッスよ!」

「!?」

 その瞬間私の思考は米に全振りされた。

「とりあえずご飯炊いてからですね。晩御飯にしましょう。今日は生姜焼きです。」

「そいつはいいな。あ、ちゃんと土鍋も持ってきてるからよ。餞別にプレゼントだ。」

 こうして晩御飯の支度へ取り掛かる。5~6人前炊けそうな大きい土鍋でお米を炊きながら生姜焼きと味噌汁を用意した。それにしても米20キロは多いと思っていたが3人分って事だったのか。合点がいった。

「とりあえず住むのは分かったんですが住居はどうしますか?この家で雑魚寝?」

「それはこいつらとしても申し訳ねぇって事で大工連中に頼んできたから2.3日もしたら来ると思うわ。」

「大工、リュウ君大丈夫なんですか?」

「・・・大丈夫。」

「逆に申し訳なかったってことで詫びも兼ねてってことみたいッス!」

「それまではこっちの家で厄介になるだろうがまあ頼むわ。」

「わかりました。あと私がすることはありますか?」

「いつも通り過ごしてくれて構わねぇよ。シルクも騒がしくなるだろうが許してやってな。」

「バフー。」

 シルクの横を頑として譲らず、シルクをなでているシゲノブ。シルクももう慣れたもので警戒することも無く気持ちよさそうに気の抜けた返事をしている。

 この日はシゲノブも泊まっていくものかと思っていたが明日朝から仕事があるからと帰宅するとのことだ。グリーンドラゴンとの別れもあり、全員で見送る。

「2年間ありがとう。最高だったッス!赤ちゃん大事にするッスよ!」

『グォウ!』

「こいつは街に戻ったらそのまま離していいんだよな?」

「そッス!首輪はそのままが良いってグライドが言ってるんで首輪は外さずに手網だけ取ってくださいッス。」

 ユウキの別れも一段落し事務的な話をシゲノブとユウキがしている間に私もグライド(さっき初めて知ったグリーンドラゴンの名前らしい)を撫でてあげる。しばらく別れを惜しみ、シゲノブをのせ飛び去っていくグリン。

 私とユウキ、リュウの3人。グレートピレニーズ亜種のシルク、そしてユウキの使役魔であるグリーンスライム、グリーンイーグル、グリーンワーム、オリーブアルミラージの5匹。

 ちなみにそれぞれポリン、ジェット、ニョロ、ササというらしい。

「シルくん。これからはお兄ちゃんだね。」

「ヲフ!」

 少し誇らしそうなシルクである。ポリンとニョロに関しては意思の疎通は取れるのだろうか。

 何はともあれこうして3人プラス5匹の新たな生活が始まった。

 そして翌朝、朝食を済ませた私たちは家の建築に取りかかる。

遂に住人追加!

これからどのような展開になって行くのか。

新たに3人と5匹になった太朗のスローライフ!

長ーーーーーい目で見守り下さい!

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