第5話 太朗に隠された特技とは
川魚の捕獲に成功し、意気揚々と寝床に帰る太朗。
今回は太朗の隠された才能(?)が明らかになります。
才能というほどのことでもないんですけどね(笑)
兎にも角にも太朗の人となりが少し垣間見える回になっています。
ぜひお楽しみください!
槍から網、網から罠へとなんとかこうにか魚を手に入れた私は、今寝床で石の道具を作っている。昨日生活の知恵が与えてくれた石の包丁を見た時から実はわくわくしていた。ここに転移してくる前、何不自由なく生きていたつもりであった。見ようによっては器用貧乏とも言えただろう。しかし実際は器用貧乏一歩手前と言わざるを得ない。多趣味と言われればそうなんだろうけど、誘われるがままいろいろ手を出した結果だ。そんな私にも少し自信のある趣味がある。
「好きなんだよね、料理。」
石の包丁からはじめ、今ある石や木を作り手当たり次第に使えそうな道具を作っていく。石は種類によって硬さが違うようで、だんだんコツもつかめてきた。自分でもクオリティが上がっているのを感じている。なんだこれすごく楽しいぞ。少し調子に乗ってしまった感は否めないけど(笑)。
手に入れた道具はこんな感じ。
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生活の知恵
砥石(大)←new
砥石(小)←new
石のまな板←new
木のまな板←new
石の菜切包丁←new
木のすりこぎ←new
石のすり鉢←new
木べら←new
木のおたま←new
木の菜箸←new
木の箸←new
木の器←new
木串←new
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さて、ここからが本番だ。まず、石のまな板の上に取ってきた川魚をのせ、石の包丁で鱗をとる。
「イワナとかヤマメに近いよな。川魚の定番ってかんじ。」
鱗が取れたら腹を裂く。きっちり内臓も取り除き濾過して冷やした水で体内も洗浄する。5匹すべて下処理をして2匹は木串で一本串の形に刺し焚火のそばに。これこそ川魚の定番だ。塩がないのが残念だけどないものはしょうがない。
「さて、あと3匹だけど。」
現状の食材を考えても味付けが何もない。まず3匹とも3枚におろし骨をとる。骨は別で置いておいて木串でまず平串打ちに、次に大きな葉っぱを適当なサイズに切り身を包む。さらに濾過した水を大きめの器に入れ火にかける。沸騰してきたら煮崩れしないよう短くつくった木串で骨をとった身を固定し、湯の中に入れる。これが川魚の水煮。そして平串打ちにした川魚を火で炙る。川魚のかば焼きと名付ける。さらに水を張った器の上に木の板を置き、その上に葉っぱで包んだ川魚の身を置き、同じくらいの大きさの器で蓋をする。しばらく放置し、沸騰した水の音が少なくなってきたかというところで石が熱くなっている可能性が高いので、木の棒を使い蓋を取る。火傷に注意しないとね。
今日のごちそうが完成した。川魚の串焼き、川魚のかば焼き(?)、川魚の水煮、川魚の蒸し焼きである。
なお、蒸し焼きを作るときにピコンと頭の中で効果音が鳴っている。
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生活の知恵
簡易蒸し器:
あり合わせで作った簡易的な蒸し器。
現状よく考えられているのではないだろうか。
太朗にしてはよくやったと思う。
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「辛辣さが上がってないですか先生。いやこれは褒められている・・・?」
生活の知恵先生にも褒められた(?)ことだしさて、いただきますか。
皮がサクサクになった串焼きは次は鱗をとらなくてもいいかもね。もう少しパリパリになるかも。かば焼きらしきものに関してはやっぱり物足りないな。炭焼きでもないし炙っただけだし串焼きより手間をかけた分なんだかなって感じ。タレがほしいなあ調味料からの作り方とかわからないけど。水にはちょっと生臭い気がする。川魚の蒸し焼きは食感も串焼きとは異なりなかなかに満足だ。
「調味料ってどうしたらいいんだろう。塩は海だよね。ハーブとかは見分けがつかないからな・・・・」
料理に対する今後の課題を考えながらステータスを確認する
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体力:31
力:100
かしこさ:34
運:20
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ふむふむ。やはり生活の知恵で何か閃けばかしこさが上がるようだ。胃の満足感も上がって体力も回復しているな。てことは、ついにあれに着手することができそうだ。新たな目標に動き出すことを決心する太朗。生活基盤を整える作業に移る。
太朗には今後もいろいろな趣味を活かして生きて行ってもらおうとおもっていますが、
その中でも料理はスローライフらしくてすごくいいかなと思っています。
料理の描写にも少し力を入れてみました(笑)
さて、次回は太朗が後回しにしていたことに着手していこうと思います。
みなさんは何か思いつきましたか?(笑)
ぜひ、お楽しみに!




