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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第5章 本格物作り 【破】

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第50話 太朗'sレストラン・前編

慌ただしいものづくりの日々が続きましたが、

今回はお料理回です。

かまどやタズナアイテムの追加もあり充実してきた食環境!

お楽しみください!

「さあ、シルくん。何作ろうか。」

「ワフ!ワフワフ!」

 レンガかまど改めキッチンは、レンガかまどの横にドーム型で頂点に広く穴の空いた新しいねんどかまどが乾燥中。ちなみに壁に隣接した角のところだ。

 反対側には洗い場を設けてある。調理器具を洗えるように広めにしたものの、水道ないし井戸はまだない。そしてその横に魔導冷蔵庫を設置。

 そして今私が仁王立ちをしているのはキッチンの反対側に作った板の台。そう。ここはカウンターキッチンである。ちなみにカウンターの向こう側へ上がると囲炉裏がある(予定。)未来の自宅に思いを馳せながらただただ長テーブルを置いただけというカウンターキッチンだ。今日はここに食材を並べている。

「シルくん。シルくんには悪いけど今日は自分のためにご馳走を作らせてもらうよ。」

「ヴォ!?」

「シルくん。バレてないと思っていたでしょう。昨日冷蔵庫から梨をひとつ盗んだね?」

「ヴォ!?・・・ヲフ?」

 二度驚き誤魔化そうと斜め上を見つめ目を逸らし首をかしげながら返事をするシルク。

「今日はシルくんはドッグフードだけね。」

「ヴォ!?ヴォフヴォフヴォフヴォフ!」

「反抗したってダメです。反省してください。」

「バフー・・・。」

 必死に抵抗したが諦めて家に上がっていくシルク。拗ねてしまったがダメなものはダメだ。さて、いつもはシルクのことも考えあまりシルクが食べられないものは使わないようにしているが、今日は思う存分作ろう。なにせまだ昼ごはんが終わったところ。晩御飯まで時間は充分ある。

 まず取り掛かるのはスープから。鍋に水を張り、鶏肉を丸ごと皮付きで沈める。そこに森で採取した香草いくつかを束にして紐で縛り一緒に入れて弱火でじっくりと煮込んでいく。

「コンソメ買えばよかったなあ。」

 顆粒だしに気を取られ確認を怠った私のミスである。ある程度温度も上がり香りがしてきたところでぶつ切りにしたタマネギ、ニンジン、小松菜の茎、長ネギの青い部分を入れる。お分かりの方も多いだろう。今私はブイヨンを作っています。

 なお、セロリを入れるのがベターであろうが私はセロリが苦手なので小松菜で代用するのが常である。苦手なものをスーパーで買うことがなかったのでこれでいいのです。

 細かくアクを取っては捨て、取っては捨て。

 大きい寸胴で作っているので時間もかかるが、超優秀魔導冷蔵庫のおかげで保存もきく。

 香りを確認し、ザルを通して小鍋に移す。そして保存用のペール缶に残りを入れる。寝かせる人もいるだろうが自炊なのでそんなの知ったこっちゃありません。

「よし。コンソメ作ろう。」

 小鍋に先程使った野菜を細かく刻み投入。そこに牛肉の余りをみじん切りにしミンチにしてから投入。ギッシリと具材で埋まったブイヨン。さらに卵白を投入していく。ちなみに卵黄は冷蔵庫へ、鶏肉は後で使います。

 これらを弱火でじっくり火にかけながら回していく。卵白が固まってきたのを目安に中心に蒸気を逃がすための穴を開ける。ちょうどレードルぐらいの大きさだ。この作業を怠りぶくぶくと沸騰してしまうと台無しだと行きつけの店のマスターが言っていた。ここから晩御飯までじっくり火にかける。

「久しぶりに作ったけどここまでが時間かかるよね〜。キューブのコンソメ絶対買おう。売ってるといいけど。」

 次はさっきの鶏肉を少し長めに厚さも残しながら切り分けていく。じっくりと火入れされた鶏肉はとても柔らかく、香草や香味野菜の香りがほのかに鼻腔をくすぐってくる。鶏肉はボウルに入れ、新たに刻んだ香草、塩、ホワイトペッパーをまぶしてラップをし冷蔵庫へ。これで下ごしらえは終わりかな。

 コンソメの様子も都度確認し、次に手鍋に少量の水、砂糖、そしてハチミツを入れ煮出す。砂糖が溶け色が変わってきたところでクルミや木の実(食べられるからとユウキが拾ってきた)などを鍋に入れ均等に炒っていく。これは私の大好きなハニーシュガーナッツです。おつまみにしても美味しいしおやつとしても最適だからよく買ったり作ったりしてたなあ。

「さてと、あとは食べる前でいいし。シルくんおやつの時間だよー。縁側おいでね。」

 ふて寝していたシルクに声をかけ私もちょっと休憩。シルクのお皿には普通に炒ったクルミを入れ縁側へ向かう。

「最近ずっと何か作ったりしてたし、たまにはこうやって趣味に没頭できる日があっても良いね。」

「ヲフ?」

「のんびりできていいよねってことだよ。」

「バフー。」

 小腹が満たされたのか少し眠そうなシルクを撫でながらハニーシュガーナッツをかじる。まだほんのり暖かく甘いナッツはのんびり過ごして穏やかになった私の心を、さらに優しくしてくれるのだった。



コンソメって奥が深いんですよ?(笑)

さて、今回は穏やかな日常を描きましたがいかがでしたでしょうか。

お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、

今回の料理回はなんと二部作!

次回もお楽しみください!

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