第48話 開墾
今回は前回の続きで漆喰が完成します!
さらに、畑にも着手!
楽しんでご覧下さい!
レンガかまどに向けて準備を着々と進めていく中、消石灰の熟成待ちの間、ついに農作に挑戦することにした。
「種いっぱい買っちゃったしある程度広いと嬉しいかな。」
場所は庭のさらに奥の森とは反対側にした。理由?そっちのが広いからただそれだけだ。
「女神の加護は半径50キロだから場所は問題ないな。半径50キロってどこまでの範囲なんだろう。」
まさに、今さらである。絶対今じゃないだろうその疑問。
まずは地面を畑に変えていく。ここでも力:100のステータスが活きてくる。土の中に岩があっても掘り進められるのだ。ちなみに道具は鉄製の鍬をタズナから購入している。いつか鉄を自分で扱えるようにできたらいいな。
まず深さ30cm程に土をどんどん掘り起こしていく。日々の作業で体力が転移当初よりも上がっている為どんどん掘り進めることが出来るのもありがたいところである。
「あれ、なんかちょっと楽しいぞ?」
調子に乗った結果、これ1人で本当に管理できるのだろうかという敷地面積を掘り起こしてしまった。
「まあ、ねぇ。種はいっぱいある事だし。」
「バフー。」
安定の呆れ顔シルクさんである。
ここの土壌は粘土質が強いので、かまどで出た灰やリュウが分けてくれた砂、を混ぜるといいとリュウが言っていたのでそれに従い今ある分で混ぜられるだけ混ぜていく。ここでも何も考えず掘り進めた太朗のミスが目立っている。とりあえずできる範囲のみしっかり灰や砂を混ぜ、次の行程へ。
「えっと、次は腐葉土を7対3の割合で混ぜる。あ、そうか腐葉土取りに行かないとなんだった。」
シゲノブに書いてもらった畑指南書(そう書いてある)通りに進むと次は腐葉土を混ぜるとある。
「腐葉土は森の地面のふかふかの黒っぽい層ってことだったな。シルくん、森へ行こうか。」
「ワフ!」
こうしてシルクを携え森へ入る。もう何度も来たので恐怖とかもないが、毎回新しい発見がある森の中。実際見落としていた食材や素材になりそうななにかがあったりすると新鮮な気持ちになる。
「ふかふかの黒い土がいっぱいある場所知ってる?」
「ヲフ。」
すぐ頷いて森の中へと進んでいくシルクの後をついていく。いつも歩いているけもの道を少しそれ小高くなっている所を上がっていくと視界が急に下がった。
「うわっ!?」
「ヴォ!?」
片足が地面に沈んでしまっている。急に大きな声を出したので何事かとシルクもビックリ。足を抜こうと手をつくと同じように手も沈む。手を抜くとふかふかの黒い土が腕にまとわりついている。
「これが腐葉土だな。それにしてもふかふか過ぎない?」
「ヲフ?」
今度はちゃんと安全を確認してから手足を抜く。(おそらく)上質な腐葉土をインベントリ容量いっぱいまで詰め込み、シルクにお礼を言って畑へ戻る。何往復も必要かな。と思っていたが大量に手に入った事もありだいぶ余りも出たのでしばらくは大丈夫そうだ。余った腐葉土はインベントリ容量もあるので土保管エリアへ置いておくことにする。
まず、先程灰や砂を混ぜた土に腐葉土を混ぜる。
「あ、そうだ。」
先程混ぜた時に頭の片隅にあった道具を木で作り出す。形は鍬やトンボに近いか。長い柄に板をくっつけた形だが、なんかイメージとしてこんなん使ってなかったっけ?っておもいつきで作ったのだが、ここで生活の知恵が反応を示す音を鳴らす。
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生活の知恵
平鍬:
土を混ぜたりならしたりする為の鍬。
掘り起こしたりする鍬は唐鍬。
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「これも鍬なんだな。ほんと、なんでもいろいろ種類があるなぁ。」
こうして平鍬を使い腐葉土を混ぜていく。さて、次は、と。
「腐葉土を混ぜたら・・・1〜2週間寝かせること。また放置!?」
こうして土に栄養を与えるための放置期間を設けまた手持ち無沙汰になる太朗。
そこからまたレンガを焼き、灰を作り、腐葉土を混ぜ、食料調達たまに休みを作りシルクとのんびり過ごす。
このように過ごし、まずは消石灰の保管期間が終了する。なお、保管期間もこまめに混ぜたりしていたので特別な驚きもなく、石灰岩という岩だった跡形もなく、今はクリーム状になっている。
あとはこれに砂と刻んだ枯葉、そして様子を見ながらまた水を少しずつ入れて粘りととろみを確認。
これで漆喰の完成!
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生活の知恵
漆喰:
消石灰を主成分とする塗り材。
空気中の二酸化炭素と反応して
再び石のように固まる。
防水・防火性が高く、壁やかまど、
レンガの目地などに使われる。
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いやー、調べながら書いてますが
熟成だったりいろいろ時間がかかるんですね。
すぐ出来るものだと勝手に思ってました。
先人の知恵はすごいですね。
さあ次回はついにかまど作りです!




