第47話 漆喰ロードマップ!
さて、前回のお料理回を経て今回はついについについに、念願のアレが手に入ります。
ここまで長かったですね(笑)
さあ!アレとは!なにか!
シゲノブたちが我が家で過ごしてから数日間はシルクと過ごした。森と逆方向つまり最初に訪れた川の上流の方へ足を伸ばしたり、森の中のまだ通ったことの無いところを散策したり、1日家でのんびり過ごしたりと穏やかな日常を満喫していた。
もちろんその間は出来ることはすすめている。森の食料もいろいろ補充をし、川の罠を増設。さらに最近ため池へ魚が流れついてくることも見られた。これは収穫だ。ため池から川へと流れていく方へは魚をせき止める仕掛けを施し、流れ着いてきた川魚はため池で留まるように改良した。
ため池の際で泳ぐ川魚はシルクの魚取りの練習に使われている。ちなみに5.6回に1度捕獲に成功する。
取れない時はトボトボと戻ってくるのがなんとも可愛いのでずっとそのままでいて欲しいな。と思っているのはシルクには内緒である。
「さて、今日はレンガを焼いていこうかな。」
「ヲフ?」
「ご飯をお家の中で作れるようにする為にまずレンガが必要なんだよ。」
シルクに危ないから離れるように伝え、かまどにどんどん火をくべていく。かまど内にも少し手を加えてあり、やけ落ちないように石で棚を作成。その上にレンガを並べている。
ふいごを押すごとにかまどの熱が上がり、凄まじい熱気に包まれる。火の色と勢いを確認しながら適宜対応。といっても実際は付きっきりな訳ではない。レンガを焼くのに約2日かかるからだ。
まず、粘土をレンガの形に整形したものを乾燥させる。この作業を6~12時間くらいかけ、低音の炎でじっくり水抜きをしていく。この時は薪の追加くらいなので放置。
次は有機物を炭化させるための作業。目安としては10分くらいの感覚でふいごを使う。ここで3時間ほどかかりその後に本焼きに入る。
本焼きでは4時間前後付きっきりになり、高温を維持しないといけない為風を送る回数も増える。なので朝ご飯を食べてから徐々に行程をこなして行き、本焼きが終わる夜に冷ます作業へとうつる。覚ます際には、かまどの火を止めあらかじめ用意してあった蓋でかまどを密閉。次の日の朝まで放置する。
これにより完成したのがこちら。
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生活の知恵
焼成レンガ:
良質の粘土を使い普通レンガよりも
高温で焼成したレンガ。
耐久性や摩擦に強く、吸水性が少ない性質。
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レンガの焼き作業を休み休み数日にわたって行い大量のレンガを用意。どれくらいあっても足りないのでこれからも続けていこう。
次に手をつけたのは漆喰だ。リュウが最後に焼いて用意してくれた生石灰から始める。ちなみにこれもリュウから聞いたのだが、扱いには注意が必要とのこと。このあと水を使うのだがここで失敗すると爆発するので気をつけるようにと釘をさされた。まあ、リュウからは
「・・・危険。」
としか言われていないのだが。
ちなみに生石灰は湿気なども危険とのことでタズナから密閉できる容器を購入し、冷ました後に保管してある。
まず、生石灰を陶器の壺に入れ、そこへ少量の水をそっと加える。ちなみに壺もタズナから購入。今後陶器を焼いたりできたらいいなあ。と思ったりもした。
『ジュッッッ!!』
熱気を帯びた音がして白い湯気が立ち上る。この反応が落ち着いたらまた少し水を加える。この作業を何回か繰り返すことで石灰が砕け、白い泥状になった。
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生活の知恵
消石灰:
生石灰に水を反応させたもの。
用途は建築から農業など多岐にわたる。
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「石灰っていろいろ種類があったんだな。」
グラウンドの白線を引くやつ。って認識しか無かったので奥が深いなあ。などとしみじみ。
生石灰を水で練って作った消石灰の入った壺とは別の壺に水を入れ、少量ずつ消石灰を入れて交ぜていく。この作業でダマになりにくいとのことで滑らかさを出す為とリュウが言っていた。
水2から3に対し、消石灰1の割合で新たな壺に入れ密封する。ここから3日から1週間熟成しろとのことだったので、倉庫へ保管。この作業を日々繰り返す。さらに、数日に1回かき混ぜる。
今回はかまどのレンガ目地に使用する為1週間ほどだが建材や壁に塗るようになるとなんと1ヶ月から3ヶ月も熟成させるとのこと。強度があがるとかなんとか。
「3年寝かせりゃ最高品質とまで言われてらぁな。そこまでちゃんと管理すればだけどな。」
シゲノブが余談だがと前置きを置いて言っていた。3年もかかるのか。知らない事ばかりだな。なんて。
さあ、また1週間何をしようかな。
アレの正体はレンガでしたね。
次回は漆喰まで完成します!
念願のレンガかまど完成なるか!
乞うご期待!




