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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第4章 本格物作り【序】

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第40話 太朗の2週間⑤

太朗の2週間、だいぶ長くなってしまってますね。

さあついに今回、1つ目の山場の家が完成します!


 格子窓が完成した日の夕暮れ、リュウから手紙が届いたかまど制作から9日目も終わろうとしている。私はシルクとベンチに腰掛けている。

「なんかだいぶ形になってきたね。」

「ヲフ?」

「森での生活にも慣れてきたけど、やっぱり1人では解決出来ないことも多いなと思ってね。この家を建てるのもクロードさんがいないとまた掘っ建て小屋みたいなのしか出来なかっただろうし。かまどもね。リュウ君から教えてもらわなかったら同じ失敗繰り返してただろうし、そもそも桂屋さんとかユウキ君と知り合わなかったらってね。」

「ワフ!」

「シルくんにも感謝してるんだ。1人とは全然違うからね。寂しくないし。いつもありがとう。」

「ワフー。」

 感傷に浸りながらシルクの頭を撫でると気持ちよさそうに息を吐くシルク。いつも本当にありがとう。

 この日はそのままご飯にし、せっかくなので広い家に大きな葉っぱの敷物を敷いて寝ることにした。

 翌日再度かまどに火入れを行い、今日は縁側を作ることにし設計図を開く。

「縁側はちょっと広くゆっくり出来るようにしたいね。」

「ワフ!」

 縁側って何かわかってないんだろうな。と思いいつつ元気に返事をするシルクを笑顔で見届け作業開始。

 まずは縁側用に束石(つかいし)を並べる。サイズは少し小さめで、等間隔に並べていく。壁側と庭側に2列束石を置く。幅は寝転びたいので1メートルと半分。束石にはほぞ穴をあけ、束柱(つかばしら)にほぞをつけ差し込む。このときの束柱は家の床の半分くらいの高さにしてあるので結構短い。向き合う束柱同士を板で繋げ、横方向には太い角材を渡らせ木の釘で固定する。

 次に床板を置くための補強材として角材と垂直方向に垂木(たるき)を渡していく。最後に2メートルにカットした横板を左右に1メートルはみ出る形で並べていき、これも木の釘で固定して縁側の完成。長さ12メートル幅1メートル半の縁側を見ていると走り出したくなったがやめておいた。

「シルくんおいでー!」

「ヲフ?」

「これがね、縁側だよ。ここで日向ぼっこしたり、外に庭を作って遊べるようにしたりするところだよ!」

「ワフワフ!」

 縁側についてシルクに伝えるとな、かなかに気に入った様子で大きな身体を素早く動かし飛んで行った。そして中央辺りで寝そべりはじめた。もう夕暮れまでシルクと縁側でのんびりと過ごしこの日も終了。だんだんと形ができてきており、家の外郭つまりガワ。ガワだけなら明日にも完成するだろう。

 そしてまた朝を迎え、11日目。この日は縁側に雨戸を取り付ける作業だ。これを終えたらガワは完成する。まずは左右の端に横1メートルと少しの余裕を持たせて縦は壁の高さに。つまり横板5枚分。これを箱状に成型に両端にドカっと設置する。さらに、上と下にレールを設置する。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 生活の知恵

 鴨居(かもい)敷居(しきい):

 障子や(ふすま)などの建具を取り付けるための横木。

 鴨居が上部で敷居が下部。

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 次に、1メートルに満たない長さに揃えた横板を5つ並べ、両端を細長い端材で縦に打ち付ける。これにより横板5枚が1枚の板になる。さらに上部と下部を鴨居と敷居のレールにハマるように削る。この作業を経て1枚の雨戸が完成する。ちなみに必要なのは8枚だ。家側4枚、庭側に4枚で計8枚の雨戸が完成。10メートルの縁側の両端にはさきほど取り付けた壁とおなじ高さの箱が雨戸の代わりをしている。

「晴れてる日は開けといたらいいし、雨の日はこれで防げるんだよ。今日は晴れてるから開けとこうね。」

「ワフ!」

 縁側に寝そべり作業を見守っていたシルクに説明を行い、4枚ずつ両端にさきほど取り付けた箱に雨戸を収納していく。ここで生活の知恵が反応。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 生活の知恵

 戸袋(とぶくろ):

 引き戸や雨戸を開けたときに

 戸が収納される箱状の造作物。

 主に縁側や窓の敷居の端に設置され、

 複数の戸を収納できる構造になっている。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 そして、ついに家のガワの完成である。シルクを連れ、少し離れたところから家全体を眺める。

「おっきいねー!」

「ワフ!」

「これからここの中をいろいろして行かなきゃ行けないけど、一先ず家が完成だねシルくん!」

「ワフワフ!」

 建設開始から11日、とうとう家が完成した。

⑤にして11日・・・。

思ってたより長いです(笑)

どうか、どうか、太朗より、シルクより、

どうか作者をゆるーーーーくながーーーーく見守ってください!泣

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