第39話 太朗の2週間④
お待たせしました!太朗の2週間第4話!
意外と長編だった太朗の2週間ですが、ようやく終了の目処がたちました(作者的に)。
家造りも佳境に入ります。
もうすこし太朗の2週間にお付き合い下さい!
翌朝、いつも通りの朝を過ごし昨日うっかりはめてしまったドア部分の横板を外す作業から建築を再開。そして床板をはめる作業だ。ちなみにこの作業も本来であれば壁より先にやる予定だった。
大引に垂直に置いてある根太に床板を木の釘で打ち付ける。10メートル×10メートルの広い空間にどんどん床板を打ち付ける。シルクは既に張り終わった床の上で尻尾をフリフリとゆっくり振りながら寝そべっている。
「ほんとにトンカチ好きだね(笑)」
「バフー。」
こんな感じで少し眠そうである。昼前には床板を打ち終わり、壁に続き床が完成する。随分と家らしくなった。
軽く休憩と昼食をとり、ドアの建設に移る。まずは緩衝材を混ぜた粘土で入口部分に土台を造る。ここは少し段差を付け、階段をイメージして成形し木の板をはめ込む。このまま乾燥してくれる事を願いながら踏み固める。なおこの作業はシルクも手伝ってくれた。床板まで粘土と木の板で玄関までの階段を造る。床板とぶつかる部分の粘土にドアの幅の角材を嵌め、片方の端に丸くほぞ穴を開ける。次にドアの高さに製材した間柱を新たにドアの幅に取り付け上部分にまぐさを用意する。
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生活の知恵
まぐさ:
窓やドアなどの開口部に取り付けられる、上部の壁の重さを支えるための横木材。
垂直方向の支えはまぐさ受け。
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まぐさの片側にもほぞ穴をあけ、横板を縦板で打ち付け固定したものを用意してほぞをつける。これをまぐさと粘土に嵌めた角材のほぞ穴に差し込み開閉を確認。これでドアの完成である。
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生活の知恵
軸吊り:
建具を開き戸にしたときの開閉方法の一種。
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「さあ、次は屋根を作ろう!ここからが本番!」
屋根は寄棟造だ。まず外周の柱同士を繋ぐ梁を掛け四角く家を囲む。次に大黒柱から外周へと梁を渡して強度を確保する。そして梁の上に短い木材を立てる。
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生活の知恵
小屋束:
梁の上に立つ短い柱。
これで棟木や母屋を支える。
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小屋束を支えに大黒柱の上へ棟木を渡し、棟木と並行に母屋を渡す。さらに、棟木の端から外周の柱へと骨組みを繋げていく。
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生活の知恵
隅木:
屋根の斜面が合わさる角部分に設置される。
棟木を受け、その上に垂木材を設置するための受け材。
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そして屋根の骨組みに垂木を渡していく。これで屋根の土台が完成。床から屋根の骨組みを見ていると開放感がありながらも趣のある様相。そこに一際太い大黒柱が存在感を放っていた。明日は屋根板を取り付ける作業から始めようと板材を製材し、この日は床につく。
翌日、この日でかまど乾燥から8日目に入ったのでかまどの乾燥を確認し、リュウからの手紙の通り弱い火で1時間かまどに火入れをした。リュウの言う通り乾燥と火入れにより少しひび割れしたので補強をしまた放置。
続いて屋根板を垂木に打ち付ける作業に移る。まずは板材を隙間なく固定する。前回はここで重ね葺きにしていた。今回はその後に重ね葺きで板材を固定する。そこに木の皮をしっかり打ち付ける。
「前回は仮止めみたいにしてたから風でパタパタ浮いたりしてたんだよね。」
失敗の経験をしっかり活かしていく。開拓の基本、トライアンドエラーの実践だ。こうして8日目の夜床、壁、扉に続き屋根が完成した。
「ヴォフ!」
「ん?なに?」
地面に置いておいた設計図と完成図を見ていたシルクが前回のドアの時のようにドアと隣合う壁沿いで壁に手を付き立ち上がる。
「ヲフ。」
そういって壁をトントンと2回叩く。首を傾げていると、こちらへ戻ってきて完成図をパタっとハタく。肉球の汚れが付いた少し上を見るとそこには窓が。
「あ、窓ね。また忘れてたよ。ハハハ。ありがとう。」
「ヲフー。」
またやれやれといった様子のシルク。なんだろう家を作り出してからシルクの信頼度が下がってきているのでは無いだろうか。飼い主のはずが面倒をみられている感じがしてならない。さて、明日は窓造りから始めよう。
9日目、薄く塗り補強した粘土が割れていないかを確認した後まずドアの横の壁を小さくくり抜く。ドアは中心に設置したので左右共に同じ大きさに。次に隣の壁側は3枚ともに少し大きく広くくり抜く。ドアの反対側は壁と壁の角のところだけ。それも小さめだ。理由はこちらが太陽の光が差し込まないから。
そして今回は窓にも工夫を施す(クロードの設計図通り)。まずはまぐさを切り抜いた上部に木の釘で打ち付け、左右の端にまぐさ受けも打ち付ける。下部にもまぐさを打ち付けると生活の知恵が反応。
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生活の知恵
窓台:
窓や扉等の開口部の上下にある横架材のこと。
窓上の壁を支えるものがまぐさ。
窓を支えるのが窓台。
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こうして出来た窓枠にさらにほぞ穴と十字になるように小さな穴を開ける。ほぞ穴には板材にほぞを付けたものを軸吊りにし、内側に観音開きに開くように取り付ける。これが雨戸になる。十字に開けた穴には少し趣のあるクネクネっとした木の枝をちょうどいい長さに揃えはめ込む。なかなかに細かい作業が多く、釘を使い切ったりといろいろ時間がかかったが、こうして格子窓が完成である。
「ガラスは僕じゃ作れないからね。あるもので飾りつけようね。」
「ワフ!」
9日目の夕暮れ、縁側を残し家の枠が完成した。
やっと家の基盤が完成しましたね!
いやー長かった。でもまだ半分位なんですよね。
力:100チートさんのお陰と異世界補正で体力上昇につき作業は早いですがまあ9日で家ほとんど建ってますからね。早いですよね(笑)
続きもどうかながーーーーい目で見守り下さい。




