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【完結済み】田中太朗のスローライフ〜普通な男の転移生活〜  作者: 三笠 どら
第4章 本格物作り【序】

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第38話 太朗の2週間③

さあーーーー、今回は御神木の行方について!

太朗はどのようにこの難問をクリアするでしょうか!


 横たわる10メートルの大木。大黒柱として切り出したとして残りをどうするか。

「御社ヲ建テタラドウダロウ?」

「御社、ですか?」

「イエス。コノ魔境ノ森ハ神様ノ結界二守ラレテイルヨネ?ダカラソノ神様二祈リヲ捧ゲル場所二シタライインジャナイカ、ト思ッテネ。」

 なるほど、と思い詳しく聞いてみると近所にある小さなお地蔵様のようなものでいいらしい。家の守り神的な大黒柱を想像していたけど土地を守ってもらうという発想だ。4メートルくらい切り出したとしても小さな御社を建てる分には木材も充分足りるとクロードは言う。むしろそこそこしっかりした物が建てられるということだった。

「じゃあこの大木の残りは御社に回すことにします。」

「ソレガイイネ!ソレデハマズ切リ出シカラ始メヨウカ。」

 こうして大木からまず大黒柱として使う部分を切り出す。大黒柱と言うくらいだからどっしりしたところをと思い下の方に向かうとシルクに止められる。

「ん?シルくんどうしたの?」

「ヴォフヴォフ。」

「ここじゃないってこと?」

「ヲフ。」

 首を振るシルクに確認すると頷いて中央辺りで1度引っ掻く。

「ここを切るの?」

「ヲフ。」

「シルくんは森で育ったからなんかパワー的ななにかを感じてるのかもしれないッスね。」

 ユウキの考えも一理あると思い、シルクに従うことにする。シルクが印を付けたところから、また先の方へ進み4メートルところでシルクに確認を取ると了承の返事が出たので印をつける。ちなみに4メートルはクロードがメジャーで測ってくれた。あるのかメジャー。

「じゃあ、切るから離れててね。」

「ワフ!」

 シルクを大木から離れさせ、斧を上から下に振るう。切り倒した時と同じように1度では切断出来ず、同じところにもう一度斧を振り下ろす。もう一箇所も同じように切断し、家の建設地の真ん中へと運び、礎石の上に立てる。

「壮観ダネエ。」

「そうですね。立派です。」

「なんか落ち着きますね。」

「ワフー。」

 各々思い思いの感想を述べる。切り出す前は高すぎてそんな感想を思いもしなかったが、頂点が目視できる高さになった大黒柱は圧巻の迫力と、木がもたらす温かみに溢れていた。我が家の大黒柱の誕生だ。これで家の土台が完成した。

「タロウ。屋根ノ造リヲ変更シタカラ伝エルネ。」

 クロードが設計図の変更点を教えてくれる。当初は切妻造(きりづまづくり)という建築方法をとる予定だったのだが、寄棟造(よせむねづくり)という方法に変更された。切妻造とは屋根が三角形になる形だが、寄棟造とは屋根が四方に伸びる形だ。

「ソレデ御社ダケドネ。」

 御社の造り方も教えてくれるクロード。家の目処が経ったら取り掛かろう。こうして無事大木の活用方法にも目処がたちベンチに腰掛け休憩をする。だいたいこういう時にはシルクは隣でおやつを待っているのだが、珍しくいないので辺りを見回すと建設地で大黒柱を見上げているので

「どう?シルくん。この柱が家を守ってくれるんだよ。」

「ワフ!」

 もう分かってるんだろうな。と思いながらも言葉にする。嬉しそうに尻尾を振るシルクだが、やはりなにか感じるものがあるんだろう。目線はずっと大黒柱を見上げている。

 こうして中間視察を終えたクロードはユウキと一緒に街へ戻って行った。ちなみにクロードにはメジャーを置いて行ってもらった。どうしてもと頼み込んだのだ。

「メジャー?全然イイヨ!イッパイアルシネ!」

 だそうだ。あまり高価なものでもないらしい。すこし肩透かし。

「よし、休憩終わり!家の建設の続きをしようか。」

「ワフ!」

 気合いを入れ直し新しい家の設計図を広げる。シルクはトンカチの音が好きなので建設作業の時は元気になる。

 土台が終わっているので横板を柱と間柱の間にはめ込んでいく作業。これは前回もやったのでスムーズに行えた。まずはメジャーで柱と間柱の間を測り長さを確認して同じ長さの横板を製材。切り分けては(かんな)掛けをする。ここに随分と時間を取られた。

 次にそれをはめ込む作業だ。ここで久々登場の木の足場である。柱と間柱に削った凹み部分に綺麗にはめて行く。5枚1セットになるように板幅を調整したので5枚で丁度壁になる。隙間を埋めるように木のハンマーで軽く叩く。この作業が1辺3箇所で15枚。これを1辺残し3辺全て終えた頃には日が暮れていた。ちなみに1辺は縁側を作る予定なので開けている。

 開放的だった空間から壁がうまり、壁の中の中央部分から大黒柱が突き出ている。壁をはめて完成が見えてきた建設地を見ているとシルクが壁の方へ歩いていき、こちらに向いている壁の前で座りこっちを見ている。

「あ、しまった。」

 行き当たりばったりでまたミスをしてしまったようだ。

「ハハハ。ドア作るの忘れて全部壁埋めちゃったね。明日はドアのところの壁板を抜く作業から始めようか(笑)」

「ヲフー。」

 間の抜けた事を言って笑う太朗をやれやれといった様子で首を振るシルクであった。

ででーーーーんとそびえ立つ大黒柱が完成!

そして家もそろそろ完成か!?

ですがまだ6日目です。実は①から日付が進んでません(笑)

どうぞながーーーーーーい目で見守り下さい。

(実際だいぶ長くなっちゃいましたねすみません笑)

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