第3話 力:100ってこういうこと!?
火を手に入れた太朗ですが、第3話ではステータスの目玉、力:100について触れていきます。
スローライフを掲げていますがいささかスローすぎる気もしないでもないですが、前回同様ながーーーい目で見守っていただけると嬉しいです。
今回もぜひお楽しみください。
少し日が傾いてきたころ、火起こし道具と格闘し、生活の知恵先生が新たに火種と焚き火を教えてくれたお陰で火を確保した私こと田中太朗。
「魚焼けるかな…。でももう薄暗くなってきたしな…。とりあえず行ってみよう。」
そうして川に戻って水面を見てみるがやはり魚の影は見にくくなっていた。
「そういえば石と石で細かく割って刃物にするなんかあったっけ。」
ふと思いつき石を2つ手に取り、軽くコツンと石同士を当ててみるとバキッと音がして簡単に割れる。
「えっ!?そんな力入れてないけど!?」
そこからいくつか試してみてなんと簡単に成形できた。力:100すごい。そして生活の知恵先生。
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生活の知恵
石の刃物:
石同士で作った刃物。
成形次第でなににでもなる。
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「これがあれば槍とかモリとかもつくれるのかな。」
そこから石を大量に集め焚き火の元へもどる。
「腕は全然大丈夫だけど・・・。足取りが重い・・・。なんだこれ。」
ゼェゼェ・・・。なんとか焚き火まで戻り一息つく。そして黙々と石を色々な形に砕いては成形を繰り返す。この作業はちょっと楽しい。プラモデル感覚で細かく、サバイバル感覚で大雑把にと熱中してふと気付くと辺りはギリギリ周りが見渡せる明るさに。これ以上暗くなると少し怖いぞ。
「ふぅ。危うく火が消えてしまうところだった。しかし凄いな力:100は。ここから上がることもあるのかな。そういえば生活の知恵先生が何回か鳴っていたな。」
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生活の知恵
石の小刀←new
石の小斧←new
石の包丁←new
石の器←new
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ふむ。全部石のってついてるな。当たり前か石で遊んでただけだもんな。それより小斧ってことは木も切れるのかな。
「あ、だめだ。木の棒と斧っぽい形のはあるのにくっつけるのがないや。暗くなる前にもう1回森に入るか。まだギリギリ周り見えるし。」
それから石の小刀と思わしきものを数本持って森に入る。
「この葉っぱは大きいなあ。座布団代わりに・・・いや・・・。何枚か持っていこう。」
それからツタと大きい葉っぱを大量に刈り込み焚き火の元へ戻る。途中でまた木苺らしきなにかと薪になる木の枝も拾うのを忘れずに。
「さあ!出てよ!布団!!!!」
誰に聞かれるでもない呪文(?)を唱えると私は大きな葉っぱを何枚か重ねる。ピコン!さあ来たぞ生活の知恵先生。
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生活の知恵
大きな葉っぱの敷物:
大きな葉っぱを
何枚か並べただけの敷物
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えぇー。見たまんまだし布団って唱えたのに敷物って。ちょっと辛辣じゃないですかね生活の知恵先生。スライムなんちゃらのラフ○エル先生みたいにならないですかね生活の知恵先生。
「まあこれで今晩はなんとか寝れそうかな。おなかは空いてるけど。木苺はみずみずしいから助かるなあ。」
木苺らしきなにかをつまみながら今からなにをするかを考える。街が見えない以上野宿は確定。寝床(?)は確保したし、食べ物もギリギリなんとかなっている。
「夜になるからもう少し薪を集めて、あ、そうだ。」
大きい葉っぱで忘れていたが、紐になるものを取りに行ったことを思い出し、小斧を作る。何本か作り小斧を持ってもう一度森へ行ってみる。辺りもだいぶ暗くなってきたので中へは入らず1番手前の木を選ぶ。
「こんな小さい斧で木が切れるとは思わないけどな。物は試しと思って。」
スコーーーン。バキバキバキバキ。ドサァー。
「・・・・・・・・・。」
軽く振ったら1回で綺麗にスパッと切れてしまった。え?これもまさか力:100の恩恵?木が切れただけだから生活の知恵はなにも言ってこないけど、これはすごいな。ふるふると感情が込み上げてくる。ついに、ついに手に入れたんだ。27年生きてきて初めての感情だ。これはすごいぞ。
「これは!普通じゃなーーーーーい!!!」
海賊王よろしくといったポーズで大声を張り上げてしまった。田中太朗27歳。人生初めて普通じゃない自分との出会いを噛み締め、その日は眠りについた。
第3話もお読みいただきありがとうございました。
太朗は私が思っていたよりのんびり屋なのかなと少し焦っております(笑)
さて、第3話は力:100に触れながら石を割って道具をつくったり、
寝床をつくったりとサバイバル感を出しつつ、最後にド派手にキメてもらいました。
この展開は最初から決まっていたのですが描くのに3話までかかりました(笑)
太朗、普通からの脱却なるか!といった様相で今後の展開どうすすんでいくのか、
ながーーーい目で次回もお楽しみください。




